ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)の紹介:1978年日本映画。ルパンがある日、処刑された。処刑されたのは、オリジナルのルパンか、それともクローンのルパンか?ルパンはその真実を確かめるために、奇妙な老人マモーと対峙する。ルパンは見事にマモーを倒し、真実を掴めることができるか?
監督:吉川惣司 声の出演:山田康雄(ルパン三世)、小林清志(次元大介)、井上真樹夫(石川五エ門)、増山江威子(峰不二子)、納谷五郎(銭形警部)ほか
映画「ルパン三世 ルパンVS複製人間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ルパン三世 ルパンVS複製人間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ルパン三世 ルパンVS複製人間」解説
この解説記事には映画「ルパン三世 ルパンVS複製人間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ルパン三世 ルパンVS複製人間のネタバレあらすじ:起
世界に名を馳せる大泥棒・ルパン三世が処刑された。そんな驚くニュースが、ルパンのライバルである銭形警部にも届く。銭形は真相を調べるために、ルパンが埋葬されている場所へ向かう。しかし、やはりルパンは死んではいなかった。
ルパン三世 ルパンVS複製人間のネタバレあらすじ:承
銭形から逃げ切ったルパンは、相棒の次元と共にエジプトにいた。エジプトに来た理由は、不二子に「賢者の石」を渡す為であった。ルパンは見事に賢者の石を盗み、不二子に石を渡すが、その石がルパンが仕掛けた偽物だったことから、マモーと語る不二子の依頼主の怒りを買い、ルパン一味はマモーの手下達に狙われるようになる。
ルパン三世 ルパンVS複製人間のネタバレあらすじ:転
マモーの様々な妨害に合いながらも、何とか切り抜けたルパン一味はルパンの隠れ家に逃げ込むが、そこにボロボロになった不二子が現れる。次元と五エ門は、不二子と縁を切らないルパンに嫌気を差し、ルパンの元を去ってしまう。不二子はルパンと二人っきりになったのを機にルパンを騙し、ルパンはマモーに捕まってしまう。一方、ルパンの元を去った次元と五エ門はアメリカ合衆国の補佐官らに捕まりアメリカへ脅迫するマモーを討伐する為に、協力を求められる。マモーの本拠地で目覚めたルパンは逃げ出そうとするが、逃げ出した先に奇妙な老人と出会う。彼の名前は「マモー」と言い、マモーは賢者の石を手に入れるために、ルパンを利用していたのであった。マモーは、人間の細胞を手に入れ、何体もの複製人間をつくり、永遠に生きる事を考えていた。
ルパン三世 ルパンVS複製人間の結末
マモーのあまりにも強大な力の前に、ルパン一味は逃げだすが、マモーの野望を打ち砕く為に、今度はルパン一人でマモーと対峙する。やがて、ルパンは苦戦の末に見事にマモーを倒すが、倒したマモーは実はクローンであった。そして、ルパンの前に遂に本物のマモーが現れる。マモーは何千年も生き続けた為に、脳みそだけになっていた。マモーは宇宙へ逃げ出そうとするがルパンが仕掛けた時限爆弾により宇宙空間で爆発し、マモーはようやく消滅する。
「ルパン三世 ルパンVS複製人間」感想・レビュー
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ルパン流石ですよね。天才。
天才的悪ボスが「精神攻撃」ができるという評判があって、
まんまと、ルパン達は「不思議な空間に放り込まれて、巨大ボスを見せられる」という恐怖的体験をさせられるんです。次元は放心状態。
でもルパンは見破るんです。椅子と机が微妙にずれていることから、「催涙ガスで眠らされて、映画スタジオのような別場所へ拉致されただけ」って。
マモー博士と天才ルパンの頭脳的な戦い!
『ルパン三世』が従来のテレビシリーズから映画へ進出した記念すべき第一作です。本年で公開から40年となります。本作は一連のシリーズの中でもかなり異色な作品と言えるでしょう。『ルパン』シリーズの主な視聴者は現在では青少年となっていますが、本作は成年向けに作られた内容なのでそちらの傾向が強く、これによっても評価が分れるはずです。アクションの要素もふんだんに盛り込まれていますが、当時話題となっていた諸作品のヒットした要素を忘れていないということがミソですね。これはどうぞ御自分の目で耳で確かめてください。この時代の独特の雰囲気が味わえるはずですので。この作品によって「クローン」という単語が一気に認識されたのではないでしょうか。ただし現実にはまったくのコピーを製作するということは不可能なそうのでこの点ではがっかりしましたが。現在の視点では手描きのセル画の温かみが感じられるという点で強く私は評価します。ルパンのキャラのタッチは時期及び作画担当により全く別人でありますが、テレビで評価された時期のルパンの魅力が溢れ出る作風であることに間違いはありません。出演されているキャストがまた凄い。梶原一騎氏と赤塚不二夫氏が東西両陣営の最高指導者として出演されている点を忘れてはいけませんね。このような異色の組み合わせも魅力のなのです。この思い出の作品も多くの方が既に世を去られ、このことからも時間の経過の無常さを教えられます。エンターテインメントに優れた作品であることは変わりありません。お色気シーンばかりではなく、細かに配慮された場面に多くの人に気付いてもらいたいです。