河童のクゥと夏休みの紹介:2007年日本映画。原恵一監督が制作期間5年をかけて完成させた大作。作家木暮正夫の「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」を原作としたアニメ映画で、現代に現れた河童と少年が出会い、美しい日本の風景の中で交流していく様を描く。自然、友情や家族との絆など現代社会の課題を作中に盛り込み考えさせられる作品となっている。
監督:原恵一 声優:田中直樹(上原保雄)、西田尚美(上原友佳里)、なぎら健壱(クゥの父親)、ゴリ(キジムナー)、冨沢風斗(クゥ)、ほか
映画「河童のクゥと夏休み」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「河童のクゥと夏休み」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
河童のクゥと夏休みの予告編 動画
映画「河童のクゥと夏休み」解説
この解説記事には映画「河童のクゥと夏休み」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
河童のクゥと夏休みのネタバレあらすじ:起
ある日父親河童と畑を眺めていた。人間が来るからと隠れる子供河童。悪そうな侍が歩いてきた。父親が侍に話をする。沼を奪わないでくれと相談をした。話を聞かれたんじゃないかと動揺した侍が刀を取り出した。子供河童は大きな鯉を持って父親の元に走ったが、まだ河童が隠れてるんじゃないかと怯えた侍が、子供河童の目の前で父親河童を斬り殺してしまった。その時地割れが発生し落ちていった。
河童のクゥと夏休みのネタバレあらすじ:承
ある雨の日、上原康一は友達と歩いていた。川沿いで石を拾いぶつけて割った。すると亀のようなものがくっついていた。それをカバンに閉まった。急いで家に帰り石を洗った。家族の前で石から河童が現れた。クゥと名付けた。弱っていたクゥはお皿に水をあげ少しずつ回復し言葉を話した。江戸時代から来てずっと生き埋めになっていたのだ。侍に父親を殺された事を思い出しひどく侍を怖がっていた。外の世界はすっかり変わり車や電車が走っていた。クゥと愛犬のオッサンはテレパシーで会話ができた。夏休み康一はクゥを連れて河童が居ると言われる街に河童を探しに行った。河童はいなかったが川で泳いだり座敷童子が住む旅館に泊まったりした。帰宅すると河童の噂を聞きつけた取材班が待っていた。写真を撮られて怯えたクゥは不思議な力でカメラを壊してしまう。それが雑誌に載り、上原家は大勢の観客や取材班に取り囲まれるようになり家からなかなか出れなくなった。康一は友達にも距離を置かれるようになった。ただ康一が密かに想いを寄せる菊池紗代子は話しかけてくれていた。
河童のクゥと夏休みのネタバレあらすじ:転
世間では大人気になったクゥが家族でテレビに出ることになった。そこで河童の研究家が出てきた。父親を殺した侍にそっくりだった。その男が先祖代々伝わる河童の腕を持ってきた。それは父親の腕だった。クゥはその腕を抱き泣いた。泣くクゥをカメラが近づいたその時不思議な力でカメラや照明が壊れた。捕まえようとする人間達。オッサンがクゥを乗せに外に逃げた。どこへ逃げても追いかけられた。そして野次馬の車にオッサンが引かれて死んでしまう。亡骸を食べようとしたカラスを不思議な力で殺した。クゥは東京タワーに登った。康一達が駆けつけた。お皿が乾き力が出ないクゥは父親の所に行こうと自殺を考える。だがその時突然大きな雨雲が現れお皿を濡らした。そしてクゥは雨雲の中に龍を見た。思い留まり康一の元へ帰った。人気者だったクゥは危険な河童と思われるようになった。
河童のクゥと夏休みの結末
康一の父が今度の休み川に出かけようと提案した。ある日紗代子と帰る途中、家庭の問題で紗代子が転校する事を知る。家に帰るとクゥに手紙が届いていた。クゥは旅立ちを決める。家族写真を撮った。翌日報道陣にクゥをいい環境に移すと告げ康一がこっそりクゥを箱に入れ連れ出した。途中引越し前の紗代子の家に寄った。そして電車に乗りクゥを遠くへ運んだ。清瀬のコンビニでクゥを割物荷物として郵送手続きをした。テレパシーでクゥの声が聞こえた。康一は泣いた。クゥは沖縄に運ばれた。人間に化けている沖縄の妖怪の家にお世話になることになった。クゥは河童の仲間を探す旅に出る決意をした。そしていつか康一に会いに行くと決めたのだった。
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