太陽を盗んだ男の紹介:1979年日本映画。原子爆弾を作った男、城戸誠。彼の目的は政府に自分の要求を満たさせることだった。しかし、山下警部がそれを阻止しようとする。原子爆弾のために、城戸と山下の死闘が始まる。
監督:長谷川和彦 出演:沢田研二(城戸誠)、菅原文太(山下満州男警部)、池上季実子(沢井零子(ゼロ))、北村和夫(田中警察庁長官)、神山繁(仲山総理大臣秘書)、水谷豊(交番の警官)、西田敏行(サラ金の取り立て屋)、ほか
映画「太陽を盗んだ男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「太陽を盗んだ男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「太陽を盗んだ男」解説
この解説記事には映画「太陽を盗んだ男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
太陽を盗んだ男のネタバレあらすじ:起
ある中学校の教師・城戸誠はとんでもない計画を練っていた。それは、プルトニウムを強奪し、原子爆弾を作る事だった。ある日、校外学習の帰りに城戸を乗せたバスがバスジャックされる。その事件の担当になったのは、山下満州男警部だった。城戸は、バスジャック事件の解決に協力し、見事に山下と共に事件を解決する。
太陽を盗んだ男のネタバレあらすじ:承
その出会いから、城戸はいつからか山下にシンパシーを感じるようになる。やがて、城戸は巧妙な計画をたてて原子力発電所からプルトニウムの強奪に成功する。そして、自分の部屋で原子爆弾の開発に成功するものの実験中のアクシデントにより、城戸自身が被ばくしてしまう。城戸は、政府にこちらの要求を満たさないと原子爆弾を爆発させると脅迫する。そして、この脅迫事件の交渉の担当に山下警部を指名する。
太陽を盗んだ男のネタバレあらすじ:転
第一の要求は「野球中継を野球終了まで放送すること」だった。第一の要求を政府によって満たされた城戸であったが、次の要求が浮かばずに困り果ていた。そんな中、沢井零子が放送しているラジオに目をつけ、第二の要求をリスナーから募集する。第二の要求は「ローリングストーンズが日本で公演させること」やがて、零子は城戸にひかれ、城戸が脅迫事件の犯人だと気づきながらも、二人とも急接近する。しかし、零子は城戸が山下から逃亡する際に城戸の車で同乗していた為に交通事故に巻き込まれ、亡くなってしまう。
太陽を盗んだ男の結末
城戸は第二の要求をした場所で警護をしている山下に脅迫事件の犯人は自分だと自供する。二人はビルの屋上に移動し、原爆はあと30分で爆発すると脅す城戸に対して山下は逮捕しようと試みるが、城戸は銃で反撃をして、山下を瀕死の状態に追い込む。瀕死の状態の山下は城戸を道連れにして、ビルの屋上から落ちるものの、城戸は助かり、山下は死亡する。零子を失い、シンパシーを感じていた山下も失い、放射能に着々と蝕まれる体になりながらも明後日の方向へ歩き出す城戸に、原爆爆発のリミットが近づく。
長谷川和彦監督は本作と水谷豊主演の「青春の殺人者」二本しか撮っていないけれどそのどちらもが名作です。原爆を作ろうとする狂った教師役のジュリーの存在感、ボブ•マーリィの曲の使われ方、等強烈に印象に残っていて五年に一回位くせのようにまた観たくなってしまいます。