極道の妻(おんな)たち 決着(けじめ)の紹介:1998年日本映画。人気任侠シリーズ第10弾にして岩下志麻主演最終作となる今作品は、夫を罠にはめたうえに手下を殺害、組に反旗を翻した傘下の悪徳ヤクザに壮絶な闘いを挑む極道の妻たちを描いています。
監督:中島貞夫 出演者:岩下志麻(井出春日)、かたせ梨乃(番水彩子)、とよた真帆(秋葉杏子)、中条きよし(名越兼良)、愛川欽也(五橋東造)ほか
映画「極道の妻たち 決着」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「極道の妻たち 決着」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
極道の妻たち 決着の予告編 動画
映画「極道の妻たち 決着」解説
この解説記事には映画「極道の妻たち 決着」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
極道の妻たち 決着のネタバレあらすじ:起
大阪南部を縄張りとする暴力団・井出組傘下の秋葉組組長・秋葉吟二(竹内力)は筋力トレーニング中に何者かによって暗殺されました。秋葉の妻・杏子(とよた真帆)や傘下の番水組組長(大杉漣)の妻・彩子(かたせ梨乃)が秋葉の死を悼んでいる最中に現れたのは井出組長・井出篤志(名古屋章)の妻、春日(岩下志麻)でした。井出一家の客分・玉城(トミーズ雅)が井出の指示を受けて秋葉を撃ったという彩子の証言に、井出は秋葉を我が子のように可愛がっていたという春日は驚きを隠せませんでした。
極道の妻たち 決着のネタバレあらすじ:承
秋葉殺害事件から遡ること3ヶ月前、リゾートホテル建設を目論んでいた秋葉は、取引先の堺和信用金庫が暴力団へ不正融資をしていたという報道により融資を打ち切られ苦境に陥っていましたが、信用金庫の理事長が50億もの裏金を貯め込んでいる証拠を掴むや一転して一発逆転を狙うようになりました。しかし、傘下の名腰組組長・名腰兼良(中条きよし)も情報を掴み、密かに50億円を狙っていました。そうとも知らず秋葉は名腰の協力を得て信金理事長の拉致に成功しますが、井出は破門をちらつかせながらこの一件から手を引くよう忠告します。名腰は秋葉の子分・徳田(金山一彦)や番水を味方に引き入れます。その頃、春日は杏子から刑務所帰りの賭博師・五橋(愛川欽也)を紹介され、客人として迎え入れていました。
極道の妻たち 決着のネタバレあらすじ:転
秋葉殺害容疑で玉城が逮捕され、彼の証言により井出も逮捕されました。拾ってくれた杏子に恩義を感じる五橋は、手掛かりとなる玉城の家族写真を手に独自に事件の真相を探ろうとしますが、徳田に嗅ぎ付かれ危うく殺されそうになります。しかし、徳田の手下・工藤(山本太郎)が五橋を救い、春日に徳田が裏切ったことを告げます。一方、春日は玉城の写真から、玉城の子が沖縄で入院していること、莫大な治療費がかかることを突き止め、玉城は拘置所を訪れた春日に対して徳田から金を受け取ったことを白状、しかし黒幕の名は吐かず自殺してしまいます。杏子や五橋は徳田を問い詰め、黒幕が名腰であることを白状させます。その直後、徳田は工藤によって刺殺されます。
極道の妻たち 決着の結末
50億円をまんまと手に入れた名腰は井出一家からの分派を宣言、これを知った春日は先手を打ち、井出を引退させるとしたうえで花道を飾らせるための賭場を持ち掛けます。一方、徳田の妻・紗織(藤田朋子)は名腰らが夫を地獄へ落としたと警察に明かすと宣言、激怒した名腰は紗織を殺害しようとしますが、番水が反旗を翻して紗織を助けようとし、紗織は殺害され番水も重傷を負い彩子に助けられます。そして井出の釈放を祝うと称した賭場が開かれ、五橋はまんまと名腰から50億円を奪回することに成功します。そして春日と彩子は名腰を射殺、決着を着けると「終わったなあ、やっと」と言い、二人で歩き去っていきました。
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