フルスロットルの紹介:2014年フランス,カナダ映画。無重力アクション“パルクール”を取り入れた「アルティメット(2004年)」のリメイク作品。近未来のデトロイトには、ブリック・マンションと呼ばれる無法地帯が存在していた。地域を牛耳るトレメイン一派に爆弾を奪われた政府は、腕利きの刑事ダミアンに爆破阻止を命じる。案内役は驚異的な身体能力を持つリノという男。2人は反目しつつもブリック・マンションへ突入するが、その裏では巨大な陰謀が蠢いていた。2013年、40歳の若さで他界したポール・ウォーカー最後の主演作品。
監督:カミーユ・ドゥラマーレ 出演者:ポール・ウォーカー(ダミアン)、ダヴィッド・ベル(リノ)、RZA(トレメイン)、カタリーナ・ドゥニ(ローラ)、グーチー・ボーイ(K2)ほか
映画「フルスロットル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フルスロットル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フルスロットルの予告編 動画
映画「フルスロットル」解説
この解説記事には映画「フルスロットル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フルスロットルのネタバレあらすじ:ブリック・マンション
舞台は2018年のアメリカ、デトロイト。街の郊外には立ち入り禁止の無法地帯、通称「ブリック・マンション」が壁で隔離されていました。廃墟のようなビルが乱立し、様々な悪が蔓延っています。地域を牛耳るのは、犯罪王トレメイン。ブリック・マンションで生まれ育ったリノはトレメインに反発し、彼の部下から20キロの麻薬を奪い処分しました。そして人間離れした身体能力で追っ手からも逃げ切ります。怒ったトレメインはリノの元恋人ローラを拉致し、彼をおびき出す人質にしようとしました。そこに突然リノが現れ、逆にトレメインを人質にしてローラと一緒にアジトから脱出します。しかしトレメインに買収されていた警察官に捕まり、ローラは再び連れ去られてしまいました。激怒したリノは警察官を殺害します。
フルスロットルのネタバレあらすじ:奪われた爆弾
その頃、有能な潜入捜査官ダミアンは市長から呼び出しを受けていました。市長と警察上層部から、昨夜政府の輸送車がトレメイン一派に襲われ、車ごと積荷が奪われたと説明されます。積荷は中性子補助装置、つまり爆弾です。爆弾には盗難防止のため自動爆発機能が備わっていて、爆弾が入っているケースを開けた時点で起爆のカウントダウンが始まります。トレメインは既にケースを開けているようでした。ダミアンはアジトへの潜入及び爆破の阻止を命じられます。警察官だった父親をトレメインの部下に殺害されているダミアンは復讐に燃えますが、ブリック・マンションの内部構造を把握していないため躊躇します。そこで案内役として、ミシガン州刑務所に収容されているリノが指名されました。
フルスロットルのネタバレあらすじ:対決
ダミアンは囚人になりすまし、リノと一緒に移送車に乗り込みます。計画通り車を奪ったダミアンは、ブリック・マンションへ強引に突入しました。ところがリノはとっくにダミアンが警察官だと見抜いており、彼を車内に拘束してローラを捜しに行ってしまいました。ダミアンは何とかその場から逃れ、リノに爆弾のことを話します。そしてここの住人を救うためにトレメインと戦うと宣言しました。2人は協力して共通の敵トレメインに挑みます。しかしトレメインは既に爆弾をロケットに取り付け、屋上に設置していました。ロケットが向けられた先は市街地。更にローラが鎖で繋がれています。トレメインは爆弾を3000万ドルで売ると言い出しました。ダミアンからの電話に、市長はそんな金は無いと断ります。ダミアンは時間を稼ぐため「すぐに送金される」と嘘をつきました。送金が確認されるまで、ダミアンとリノは人質として別室に移動させられます。しかし隙を見て脱走し、縦横無尽に駆け抜け屋上を目指します。
フルスロットルのネタバレあらすじ:思わぬ真実
送金がダミアンの嘘だと察したトレメインは、ロケットを発射しようとします。しかしダミアンが銃撃して発射装置を破壊し、最悪の事態は免れました。トレメインは自ら屋上に行き再び発射しようとしますが、大量殺人はポリシーに反すると考え中止します。そこへ現れたダミアンとリノ。ダミアンはリノに解除コードを入力するよう指示し、トレメインに銃口を向けます。ところがトレメインは、ダミアンの父を殺害したのは警察官だと思わぬ真実を教えました。ダミアンの父はブリック・マンションの隔離を狙う政府の犠牲になったのです。数々の証拠とトレメインの話から、リノは解除コードの入力を拒否しました。ダミアンはリノと戦ってでもコードを入れようとしますが、時間が過ぎても結局爆弾は爆発しませんでした。政府は爆弾を敢えてトレメイン達に奪わせ、解除コードに見せかけた起爆コードをダミアンに入力させることでブリック・マンションを爆破し、新しい建設計画に着手しようとしていたのです。警察バッジを投げ捨てたダミアンは、「あれを返す」と爆弾を見て笑います。
フルスロットルの結末:後始末
ダミアンはリノとローラ、そしてトレメイン率いるブリック・マンションの住人と共に市長室になだれ込みました。机に爆弾を置き、市長達の目の前で起爆コードを入力しようとします。追い詰められた市長は爆破を企てていたことを認め、ブリック・マンションの住人は排除しなければならないと訴えます。その様子はトレメインの部下に撮影されており、すぐさまテレビで報じられました。その後市長は逮捕され、ブリック・マンションを囲む壁は撤去されます。トレメインは市長選に立候補しました。ダミアンはリノとローラを訪ね、新しい政治に期待を寄せます。そして最後に「ポール・ウォーカーの思い出に捧げる」と追悼メッセージが送られ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画フルスロットルのあらすじと結末でした。
パルクールの第一人者ダヴィッド・ベルと今は亡きポール・ウォーカーの二人が主演を務めています。スピード感あふれるパルクールアクションはあっと驚くものばかりで、このアクションを見るだけでも価値があります。これこそアクションと呼ぶにふさわしい動きだと思うスゴワザがいっぱい出てくるため、アクション好きなら満足できるはずです。