茄子 アンダルシアの夏の紹介:2003年日本映画。黒田硫黄の短編小説集「茄子」に収録されている短編小説を映画化したものです。スタジオジブリ出身の高坂希太郎監督作品とあって、ジブリ作品のテイストを感じますが、より爽やかで突き抜けた清々しさを感じる作品です。
監督:高坂希太郎 声優:大泉洋(ペペ・ベネンヘリ)、筧利夫(アンヘル・ベネンヘリ)、小池栄子(カルメン・バスカルドミンゲス)、平野稔(エルナンデス)、緒方愛香(リベラおじさん)、平田広明(フランキー)、ほか
映画「茄子 アンダルシアの夏」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「茄子 アンダルシアの夏」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
茄子 アンダルシアの夏の予告編 動画
映画「茄子 アンダルシアの夏」解説
この解説記事には映画「茄子 アンダルシアの夏」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
茄子 アンダルシアの夏のネタバレあらすじ:アンダルシアのレース
主人公のぺぺは自転車レーサーで、今日は地元のスペインのアンダルシアでレースに出ていました。暑さで選手達は長い道のりを走っていました。ぺぺはベルギーのビール会社をスポンサーに持つ自転車チームに所蔵していました。一方、アンダルシアでは盛大な結婚式が行われていて、美しい花嫁が新郎とダンスを踊っていました。新郎は花嫁に結婚式が終わったらレースを見ようと誘います。花嫁のカルメンは少し表情を曇らせます。新郎アンヘルはぺぺの兄でした。
茄子 アンダルシアの夏のネタバレあらすじ:クビ通告
ぺぺのマンネリ気味の走りぶりに、監督の車に乗っていたビール会社のスポンサーは、このレースが終わったらぺぺを首にしようと言います。ところがその会話を無線の電源を切らずにしていたため、レース中のぺぺの耳に入ってしまいます。ぺぺはそれを聞いて監督に嫌味を言い、ここでベルギーのチームを首になったら困ると心の中で思います。彼には地元には帰りたくない気持ちがありました。どうしても地元に帰りたくないぺぺはこのレースっ自分の力を見せてやると心に決めます。
茄子 アンダルシアの夏のネタバレあらすじ:結婚式の後
カルメンとアンヘルたちは結婚式の後、ぺぺのレースが中継されているテレビを見ます。そして自分達の家の近くを通ったら、ぺぺを応援してやろうと言います。一方ぺぺは集団から抜きん出るため、アタックを仕掛けます。自分が物凄い勢いで飛び出れば、集団も付いてくるだろうと思ったのですが、誰もぺぺについて行こうとしません。ぺぺはレースのですが後半から一人集団から逃げなければ負けてしまう状況に追い込まれます。ぺぺは必死の形相でそのまま走り抜けていきます。カルメン達の前にぺぺが現れます。必死の形相のぺぺを見たカルメンは何かを決意したように、車でぺぺを追いかけようと提案します。
茄子 アンダルシアの夏のネタバレあらすじ:兄弟の秘密
カルメンとアンヘルはそれぞれの父親を連れて車でぺぺのレースを追いかけます。一方 、ぺぺは必死で集団から逃げますが差はどんどん縮まってしまいます。車の中で兄のアンヘルはぺぺとの過去を回想します。実は自転車の選手としてはアンヘルの方が優秀で、自転車を始めたのも兄のアンヘルが先でした。しかしアンヘルが兵役に行っている間、弟のぺぺが選手として実力を伸ばし、自分を抜いて有名な選手になっていました。その時のことが今でも悔しいと言います。でも、今度はぺぺが兵役についている時に、アンヘルはぺぺの恋人であるカルメンを奪ったのでした。それ以来、兄弟はまともに話しもせずに過ごしてきました。
茄子 アンダルシアの夏の結末:レース結果
一方、ぺぺの方も恋人を兄に取られてしまった時の悔しい想いを思い出していました。彼は振り切るように走ります。ゴール間際に集団に追いつかれてしまいますが、何とか逃げ切り、ぺぺは優勝することができます。表彰式の会場でカルメンとアンヘルはぺぺに声をかけます。ぺぺは驚きましたが声をかけずにその場を後にします。レースの後、体に溜まった乳酸を発散するため、ゆっくりと自転車を走らせる時に、車に乗ったカルメンとアンヘルはぺぺに声をかけます。カルメンはウェディングドレスをぺぺに見せて、綺麗でしょとドレス声をかけます。ぺぺは「けっ。」と声をあげ、「俺はもっともっと選手として有名になって、モナコに家を豪邸を買って、美女を侍らすんだ!」と捨て台詞を吐いて去っていきます。しかし、兄のアンヘルはぺぺが過去から脱却して前に進んでいることを感じ、笑顔になります。そしてぺぺは次のレースに向けて、また前に進んでいくのでした。
以上、「茄子 アンダルシアの夏」のあらすじと結末でした。
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