ランブルフィッシュの紹介:1983年アメリカ映画。兄に憧れ続ける少年の繊細な心情を巧みに描いた青春映画。「バイクボーイ」と呼ばれ、皆から一目置かれる存在の兄。弟ラスティはいずれ兄のようになれると盲目的に信じていたが、2か月ぶりに街に帰って来た兄は変わっていた。喧嘩を厭い、魚に心を奪われる兄の姿にラスティは困惑する。原作はS・E・ヒントンの小説。
監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演者:マット・ディロン(ラスティ・ジェームズ)、ミッキー・ローク(バイクボーイ)、ダイアン・レイン(パティ)、デニス・ホッパー(ラスティとバイクボーイの父)、ダイアナ・スカーウィッド(カサンドラ)ほか
映画「ランブルフィッシュ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ランブルフィッシュ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
の予告編 動画
映画「ランブルフィッシュ」解説
この解説記事には映画「ランブルフィッシュ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ランブルフィッシュのネタバレあらすじ:兄の帰還
舞台はアメリカのとある地方都市。不良少年ラスティ・ジェームズは、敵対するチームのビフと決闘することになりました。ラスティは幼馴染のスティーブ、友人スモーキーらを誘います。ラスティには「バイクボーイ」と呼ばれ、皆から特別視される不良の兄がいました。しかし彼は2か月前から姿を消しています。ラスティはもう戻って来ないだろうと怒りながら、兄への強い憧れを抱いていました。決闘の時間まで恋人パティの家で過ごしたラスティ。その後指定された場所に向かい、ビフとの決闘が始まりました。終始ラスティの優勢でしたが、そこに突然バイクに乗った兄が帰って来ます。ラスティが気を取られた隙を狙い、ガラス片で切りつけるビフ。ラスティは腹に怪我を負い、それを見た兄は逃げようとするビフにバイクを突っ込ませました。兄を目の敵にするパターソン巡査が現れ、騒ぎは収まります。
ランブルフィッシュのネタバレあらすじ:変化
兄とスティーブによって自宅アパートに運ばれたラスティ。荒っぽい治療を施した兄は、2か月カリフォルニアに行っていたのだと優しく囁くように語ります。スティーブはその様子を奇妙だと感じました。とても老けたように感じると呟きますが、ラスティは真面目に取り合いません。翌日酔っ払った父親が帰宅し、久しぶりの再会に親子は笑顔を浮かべます。夜、スモーキーが見つけた湖近くの家に集まったラスティ達は、パーティーと称した乱交騒ぎを繰り広げます。
ランブルフィッシュのネタバレあらすじ:苛立ちと戸惑い
翌日登校したラスティは校長から停学を言い渡されてしまい、腹を立てて学校から出ていきます。帰宅途中のパティを見つけ話しかけますが、昨夜の乱交騒ぎの情報を得ていた彼女は激怒してラスティを拒絶。苛立ちを募らせ街に出たラスティは、本屋に兄の姿を見つけます。雑誌に兄の写真が掲載されていました。しかし人には知られたくないと言う兄。「もう“笛吹き男”扱いはたくさんだ」と力なく笑います。スティーブも加え、夜の街を遊び歩く3人。街の喧騒の中、兄はカリフォルニアに行った理由を話し始めました。兄弟がまだ幼い頃家を出ていった母親を訪ねたと言うのです。「死んだはずだ」と動揺するラスティ。そして黙って母に会いに行った兄に対しても苛立ちを覚えます。その後兄とはぐれたラスティとスティーブは暗い裏通りを歩いて帰ろうとしますが強盗に襲われてしまいます。頭部を負傷し、幽体離脱のような体験をするラスティ。スティーブも殴られているところに兄が現れ、強盗を返り討ちにしました。
ランブルフィッシュのネタバレあらすじ:水槽の闘魚
翌日、橋の下で目を覚ましたラスティとスティーブ。ボロボロになったスティーブは、兄に心酔するラスティに向かって「お前の妄想なんだ」と怒鳴ります。兄は昔のギャング団や喧嘩について、最初は楽しかったが次第に退屈したと話しました。どこの社会も「イカれた者には優しいもんだ」と微笑む兄。その後常連のバーでスモーキーにパティを横取りされたと知ったラスティは、失意の中兄の元へ向かいます。兄はペットショップで一心に水槽を見つめていました。水槽には色鮮やかな魚が泳いでいます。「ランブルフィッシュだ。互いに殺し合う」と呟く兄。鏡に映った自身とすら闘おうとする闘魚だそうです。そこにパターソン巡査が現れ、長時間魚を見つめる兄を「イカれてる」と侮辱します。兄は、川に魚を放せば争わなくなるだろうと言って笑いました。
ランブルフィッシュの結末:最後の頼み
夜、兄弟が酒場に入ると父が酒に溺れていました。「おれもいつか兄貴みたいになる」と言うラスティに、父は「ならんほうがいい」と冷静に答えます。「哀れだ」と。店を出た兄弟は停めてあったバイクに乗り、ペットショップへ向かいました。兄は裏口を蹴破り、ラスティの制止も聞かず動物達を逃がし始めます。兄はラスティに、バイクに乗って海まで行って欲しいと頼みました。魚を川へ放すため、水槽を持って1人店を出て行く兄。遅れて追いかけると発砲音が響きました。パターソン巡査が兄を射殺したのです。散らばった魚を拾い上げ、川に放すラスティ。兄の願いを叶えるため、バイクに乗ってその場から走り去ります。次第に人が集まり、バイクボーイが撃たれた、と話が広まります。「残念だわ」「誰も彼を忘れない」と囁く人々。ラスティは1人海に到着しました。夥しい海鳥が飛び交う中、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ランブルフィッシュのあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する