鮫肌男と桃尻女の紹介:1998年日本映画。望月峯太郎の同名漫画を鬼才石井克人がスタイリッシュに映画化。ハードボイルドなサメハダと冴えない女トシコの危険な逃走劇。過激なバイオレンスに加えて独特のファッションや音楽も秀逸なオフビートのアクション映画。この世界観に酔いしれろ!
監督:石井克人 出演:浅野忠信(サメハダ)、小日向しえ(桃尻トシコ)、岸部一徳(田抜)、我修院達也(殺し屋・山田)、島田洋八(叔父ソネザキ道夫)、ほか
映画「鮫肌男と桃尻女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「鮫肌男と桃尻女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「鮫肌男と桃尻女」解説
この解説記事には映画「鮫肌男と桃尻女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
鮫肌男と桃尻女のネタバレあらすじ:起
叔父の道夫(島田洋八)の営むホテルで働くトシコ(小日向しえ)が郵便局で電話をしていると、そこに強盗が現れる。強盗は近くの一般人を射殺すると手早く現金を詰めて郵便局を後にする。二年後、トシコは変態的な叔父から逃げるためにホテルから逃げ出す準備をするが、なかなか踏み切れないでいた。郵便局にいつものように向かったトシコは道中で、組織の金を盗んで逃走中のサメハダ(浅野忠信)を追いかけている車に激突してしまった。気を失ったトシコは車ごとサメハダに連れ去られる。トシコが追突した車には組織の幹部田抜(岸部一徳)が乗っており、目を覚ました田抜は組織の他の追手と合流してサメハダを追いかける。
鮫肌男と桃尻女のネタバレあらすじ:承
山中のサメハダの隠れ家で目を覚ましたトシコは、サメハダから金を渡され逃げるように言われるが、隠れ家を見つけた組織の人間がそこへ襲ってくる。追手の数名を殺したサメハダはトシコを連れてそのまま山中に逃げ出す。そのころホテルのオーナー道夫はトシコが逃げ出したことに気づき、殺し屋山田(我修院達也)を呼ぶ。道すがらサメハダは車を盗みトシコとともにたわいもない会話しながら逃走を続ける。二人がサービスエリアに入るとそこには偶然殺し屋の山田がおり、山田はトイレでサメハダを襲うが返り討ちに合う。山田はサメハダに手懐けられ、道夫に仕事をやめることを伝えるがオーナーは諦めず、トシコだけでも連れ帰るように要求する。ひとまずは断った山田だが、結局金に困っている事を理由にそれに従う。サメハダは闇のなんでも屋、塩田(山野久治)のところへ向かう。二人はそこで逃走用のパスポートなどを用意してもらうが、塩田は引き換えに多額の金を要求する。
鮫肌男と桃尻女のネタバレあらすじ:転
サメハダは隠した金をとりにいくが、その間にかぎつけた組織の沢田が残しておいたトシコをさらってしまう。しかし、沢田は稼業に嫌気がさしており、途中で彼女を逃がす。難を逃れたかのようにみえるトシコだったが後をつけてきていた山田にトシコは再びさらわれ、ホテルに連れ戻される。事情を塩田にきいたサメ肌はトシコの救出に向かう。トシコが連れていかれた先は偶然にもトシコが働く道夫のホテルだった。見張りをしていた組織の人間から事情を聞き出そうとしていたサメハダは気がつくと周りを組織の人間に囲まれており、捉えられたサメハダ は金の居場所を教えるようにホテルで拷問を受ける。厳しい拷問に倒れるサメハダだったが、そこへ山田が助けに現れる壮絶な銃撃戦が山田と組織の間で起こり、山田は数名を倒すが自身も殺される。その頃道夫は、トシコを自分のものにしようと強引に襲うが、トシコが必死に抵抗して逆に道夫を殴り倒す。
鮫肌男と桃尻女の結末
銃撃戦の隙をついて逃げ出したサメハダだったが、田抜に捕捉され銃を突きつけられる。金の居場所を吐くように脅されるが、ホテルから逃げ出したトシコが銃をもって、田抜を脅し、事態は硬直した。そこへ道夫が現れ逆上した道夫に田抜は撃たれる。田抜は道夫に撃ち返し、道夫と田抜は死ぬ。しかしサメハダもその間に腹を撃たれており重傷だった。必死にサメハダの名前を呼ぶ、薄れていく意識の中でサメハダはトシコと以前に会っていたことを思い出す。実はトシコが二年前に出くわした強盗はサメハダと沢田であった。最後に沢田がトシコを逃がす際に交わした会話が流れる。
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