淑女は何を忘れたかの紹介:1937年日本映画。アメリカのソフィスティケイティド・コメディを意識した小津安二郎監督のトーキー第2作。桑野通子の大阪弁が効果的に使われ、バタ臭い軽妙な喜劇に仕上がっている。ほかに斎藤達雄、飯田蝶子などのレビュラーメンバーが出演
監督:小津安二郎 出演:栗島すみ子(麹町の夫人時子)、斎藤達雄(麹町のドクトル小宮)、桑野通子(大阪の姪節子)、佐野周二(大学の助手岡田)、坂本武(牛込の重役杉山)
映画「淑女は何を忘れたか」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「淑女は何を忘れたか」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「淑女は何を忘れたか」解説
この解説記事には映画「淑女は何を忘れたか」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
淑女は何を忘れたかのネタバレあらすじ:起
麹町の屋敷町。1台の車が止まり、上品な着物と襟巻に身を包んだ杉山千代子が降りてきます。運転している夫に「寄り道せずに会社にゆきなさいよ」と釘をさし、ある邸宅へ。そこは有閑マダム仲間である時子の家です。客間にはもう一人、未亡人である光子も来ていました。気の合う3人はいつもこうして集まっては暇な時間を潰しているのです。その日も無駄話を交わすうち、時子の夫、医師で大学教授の小宮の話題となります。小宮はその時、大学で顕微鏡を覗いている最中でした。
淑女は何を忘れたかのネタバレあらすじ:承
やがて授業を終えて帰宅すると、ちょうど大阪から姪の節子が来ていました。車の運転を覚えたばかりの節子は、小宮相手にその自慢ばかりします。持ってきた荷物もほったらかしのため、叔母の時子はそのだらしなさに釘を刺すことに。そこへ小宮の大学での教え子・岡田が小宮の荷物を届けに来ます。時子はちょうど良いとばかり、光子から頼まれていた彼女の息子の家庭教師の口を岡田に紹介。早速彼は光子の家へゆき、算術を教えることになります。節子は光子へ挨拶にゆくついでにその家庭教師ぶりを見学。岡田と一緒に帰ります。
淑女は何を忘れたかのネタバレあらすじ:転
土曜日となり、時子は無理やり小宮をゴルフに出かけさせようとします。気が進まない小宮は岡田の下宿にゆくとそのままゴルフバッグを預け、ゆきつけのバーへ。そこへ偶然節子がやってきて、「東京の芸妓が見てみたい」とリクエスト。小宮は彼女をある料亭にあげると、芸妓を呼びます。調子に乗った節子が酔いつぶれてしまったため、小宮は岡田を電話で呼び、家まで送り届けさせることに。そして自らは岡田の下宿に泊まり、翌日帰宅して「ゴルフをしてきた」と誤魔化すのです。妻の時子は節子の態度が気に入らず、小宮に叱ってもらおうとしますが、同じ穴のムジナである彼らはただ時子の前で芝居をするだけ。
淑女は何を忘れたかの結末
節子は時子の専制君主ぶりが目にあまり、腹を立てます。やがて、ゴルフ場にゆかなかったことが時子にばれ、彼女は嘘をついたことで夫をしつこく責め立てます。しかし甘い顔を続けてきた小宮もさすがに我慢ができず、妻を平手打ち。うるさい口を閉じさせるのです。節子は、時子が殴られることでかえって夫の愛情を感じている様子に憮然とします。夫婦の機微を学んだ気がして、自分の幼さを感じるのです。岡田と会うと間もなく彼女は大阪へ。水入らずになった小宮夫婦はさらに睦まじく暮らします。
「おもろい、おもろい」ですね「小津マヂックに、「笑い転けました」「ドクトルが「オジコウ」に、「日本の「大女優「栗島さん」も、「桑野節子ちゃんに」やられぱなし‼️しかし「お蔭で「ナイトタイム」が「復活」し「ラストの「斎藤ドクトルの「笑顔」が「甦り」ました‼️
「おめでとうございます」