真夜中のサバナの紹介:1997年アメリカ映画。ジョーシア州サバナの町で起こった殺人事件をめぐり、偶然町を訪れていたジャーナリストが一癖も二癖もある町の人々に翻弄されながらも真相解明に乗り出す。
監督:クリント・イーストウッド 出演:ジョン・キューザック、ケヴィン・スペイシー、ジャック・トンプソン、イルマ・P・ホール、ジュード・ロウ、アリソン・イーストウッド、ほか
映画「真夜中のサバナ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「真夜中のサバナ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「真夜中のサバナ」解説
この解説記事には映画「真夜中のサバナ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
真夜中のサバナのネタバレあらすじ:起・発砲事件
歴史の残る町サバナを訪れたジャーナリストのジョン。毎年この町で開かれる豪華なクリスマスパーティを取材するためにやってきたジョンは、裕福な骨董商で町の名士であるジムとその弁護士に会い、町の取材の許可を得る。その晩、ジムの屋敷で発砲事件があり、駆けつけたジョンはジムがビリーという青年を撃ち殺したことを知る。ビリーはジムのもとで骨董品の修復を手伝う仕事をしていたが、短気な彼が押し入って発砲したため撃ち返した、とジムは正当防衛を主張する。しかしビリーの手に硝煙反応がなかったことから検察は殺人として事件は裁判となる。事件を本にしたいと考えたジョンは、ジムに協力することを条件に許可を得て、独自に調査を開始する。
真夜中のサバナのネタバレあらすじ:承・サバナの住人
ジョンは風変わりな町の人々に驚かされる。空想の犬を散歩させる人、アブを身につけ、毒薬を持ち歩く男、ジムに連れられて会ったブードゥー教の呪術師ミネルバ… そんな中で出会ったまともな女性マンディにジョンは心惹かれる。町の人への聞き込みで、ビリーは男娼で相手は男女かまわず、ジムもビリーと関係を持っていたことがわかる。麻薬もやっていたことを突き止め、ビリーの交友関係をあたっているうちにドラァグクイーンのレディ・シャブリにたどりつく。レディ・シャブリに気に入られたジョンは裁判で彼女にビリーが男娼で麻薬常用者だったという証言をしてもらうことの了解を得る。
真夜中のサバナのネタバレあらすじ:転・隠された真実
しかしなかなか有利な証言が得られないため、ビリーの遺体を確認しようとマンディ、レディ・シャブリとともに病院の遺体安置所を訪れたジョンは、看護師からビリーの手の保護用の袋は病院についてから被されたのだということを知る。このことから事件現場の保護に疑問があると有利な証言に喜ぶ弁護士を尻目に、突如ジムはジョンに「実はビリーは発砲しておらず、自分が発砲を偽装した」と告白する。その事実を伏せたまま、レディ・シャブリや看護師の証言から弁護士の思惑通りジムは無罪となり、事件は解決となる。釈然としない様子のジョンを見たミネルバは、まだ正義はなされていない、とジョンを墓地へ誘う。ビリーの復讐をやめさせるために彼の墓の前で無念を鎮め、昇天させようとするミネルバだったが、彼女の様子からジョンはその説得が失敗に終わったとみた。
真夜中のサバナの結末:成された正義
ジョンが町を出る日、最後の挨拶を交わしにやってきた彼を送り出した直後、ジムは心臓発作を起こして倒れる。ジムの心臓が止まる時、最後に目にしたのは、遺体となって横たわっていたビリーが自分を見て笑う姿だった。ジムの葬儀のあと、まだ疑問が残るジョンにミネルバは「死者より生者に目を向けろ」とアドバイスする。ジョンは町に留まることにし、不可思議な町サバナの住人となる。
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