ラスト・シャンハイの紹介:2012年香港,中国映画。日中戦争の影が色濃い20世紀前半の中国・上海を舞台に、貧困から身を起こして上海の裏社会に登り詰めていった一人のマフィアの愛と闘いの日々を描いたハードボイルド・クライム作品です。
監督:バリー・ウォン 出演者:チョウ・ユンファ(チェン・ダーチー(壮年期))、ホァン・シャオミン(チェン・ダーチー(青年期))、サモ・ハン・キンポー(ホン・ショウティン)、ユアン・チュアン(イエ・ジーチウ)、フランシス・ン(マオ・ツァイ)ほか
映画「ラスト・シャンハイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラスト・シャンハイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラストシャンハイの予告編 動画
映画「ラスト・シャンハイ」解説
この解説記事には映画「ラスト・シャンハイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラストシャンハイのネタバレあらすじ:起
1913年、上海。この街で生まれ育ったチェン・ダーチー(ホァン・シャオミン)は果物屋で働く貧しき青年でした。ダーチーは隣に住む幼馴染のイェ・ジーチウ(フェン・ウェンジュアン)に想いを寄せていましたが、ある殺人事件に巻き込まれて無実の罪を着せられ投獄されてしまいます。ダーチーは牢獄で政府機関の諜報員マオ・ツァイ(フランシス・ン)と出会い、共に脱獄することに成功しましたが、ジーチウとは離れ離れになってしまいます。その後、ダーチーは上海マフィアのひとつ“青幇”に加わり、そのボスで上海の裏社会を牛耳る大物ホン・ショウティン(サモ・ハン・キンポー)の用心棒となりました。
ラストシャンハイのネタバレあらすじ:承
ダーチーはホン夫人(ユアン・リー)にその才覚と度胸を認められ、着実に上海の裏社会で頭角を現していき、ホンから義兄弟として認められるまでになりました。ある日、北京に赴いたダーチーはジーチウと再会を果たしますが、ジーチウはもはやダーチーは別の世界に行ってしまったと感じ、彼の元から去っていきました。ダーチーは踊り子のアーバオ(キミー・トン)と恋に落ちていきました。ある日、ホンは愛人を巡って将軍の息子とトラブルになり、ダーチーは将軍の元に交渉に出向き、見事に取引を成功させて銀行を味方につけました。
ラストシャンハイのネタバレあらすじ:転
時は流れ、日本軍の影が中国大陸に忍び寄っていた1937年、ホンの片腕的存在にまで上り詰めていたダーチー(チョウ・ユンファ)はアーバオ(モニカ・モク)と結婚しており、女優となったジーチウ(ユアン・チュアン)は地下組織の一員であるチェン・チェイメイ(シン・バイチン)の妻となっていました。ダーチーはマオからジーチウに接近してチェイメイの持つ地下組織のリストを手に入れるよう命じられ、ジーチウと再会を果たします。しかし上海は日本軍の攻撃を受け、ダーチーはジーチウとチェイメイを助けて共に香港へ脱出、現地のラジオで上海が陥落したことを知ります。マオは日本軍に寝返り、ダーチーの部下だったリン・ホイヤー(ガオ・フー)もマオの側につきました。ホン夫人は監禁され、ホンもまた発作を起こして倒れてしまいます。
ラストシャンハイの結末
ダーチーはジーチウと共に上海に舞い戻り、上海市長の座に就きました。マオはリンにダーチーの見張りを命じます。チェイメイはホン夫人らと共に日本軍の施設に拘束され拷問を受けていました。ある夜、劇場ではジーチウが舞台に立ち、マオや日本軍の西野少将(倉田保昭)らが観覧していました。ダーチーはリンらと共に日本軍の施設を襲撃し、チェイメイは助け出しますがホン夫人は死んでしまいます。リンは日本軍相手に壮絶な自爆死を遂げ、劇場に向かったダーチーらは西野少将を殺害、マオはジーチウを人質に取り、アーバオはジーチウを助けますが死んでしまい、怒りに燃えるダーチーはマオを射殺しました。ダーチーはアーバオの亡骸を車に乗せ、上海を脱出しようとした時に日本軍の集中攻撃を受けました…。
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