座頭市千両首の紹介:1964年日本映画。「座頭市」シリーズの第6作目。2作目に続いて勝新太郎の兄・若山富三郎がキャスティングされ、見事な殺陣を見せている。特にラストの兄弟同士での決闘場面は話題となった。
監督:池広一夫 出演:勝新太郎(座頭市)、城健三朗(仙場十四郎)、坪内ミキ子(女馬子お千代)、島田正吾(国定忠治)、長谷川待子(お吟)
映画「座頭市千両首」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「座頭市千両首」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「座頭市千両首」解説
この解説記事には映画「座頭市千両首」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
座頭市千両首のネタバレあらすじ:起
ヤクザたちの出入りの最中、うっかり居合抜きで殺してしまった若者の墓へ参りに来た座頭市は、その村の農民たちの酒席に呼ばれます。代官から催促されていた上納金を納める目途がついたため、彼らは上機嫌でした。やがて代表者たちが峠の道を通ってその金を納めにいきますが、途中で浪人たちに斬り殺され、金は全て奪われてしまいます。ちょうどその場に居合わせた市が怪しまれ、農民たちに詰問される羽目に。それに国定忠治の子分たちが強奪者の中にいたという目撃情報も出てきたため、忠治と親しい市は彼が立てこもっている赤城山へ出向くことになります。
座頭市千両首のネタバレあらすじ:承
苦労の末、忠治一家と出会った市は彼らが上納金を強奪したかどうか訊ねますが、忠次は何の話か分かりません。手下たちへの詰問の結果、親分の苦境を見かねて勝手に強奪を行おうとしたことが判明。しかし肝心の金は共犯者である浪人たちが奪い去ってしまったのです。忠次はこれをきっかけに赤城山を降りることになりますが、途中の農家で百々村の紋次の手下たちに襲われ、ほとんどの子分を失ってしまいます。
座頭市千両首のネタバレあらすじ:転
市はそれを聞きつけ、紋次の賭場へ。そこで紋次が雇っている浪人・仙場十四郎と剣の腕前を争い、金を巻き上げます。実はこの仙場十四郎こそ上納金を奪った犯人のひとりでした。紋次こそ強奪の黒幕と目をつけた市は共犯の浪人たちを待ち伏せし、その千両の隠し場所を探ろうとしますが、実は紋次の背後には私腹を肥やそうとする代官の意向が働いていたのです。
座頭市千両首の結末
一方村の数人が代官所に強訴し、囚われの身に。やがて拷問の末、斬首のため刑場へ連れてゆかれることになります。市は警護の侍たちを皆殺しにしたあと、代官所へ。そこでは一揆に怯えた代官が紋次を刺殺し、千両箱を抱えて逃げ出そうとしていました。市は代官を斬り捨て、千両箱を抱えて外へ出ていきます。ちょうどそこへ仙場十四郎が現れ、「菩提寺の原で待ってるぞ」と言って去っていきます。邪魔者がいないところで雌雄を決しようというのです。村の少女に千両場を預けた後、市は約束通り菩提寺の原へ。馬に乗ってやってきた十四郎は最初は優勢で、市を散々いたぶりますが、死闘の末の勝利者は市でした。遠くからの祭り囃子を耳にしながら、市は戦いに疲れ果て、フラフラしながら歩いていきます。
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