ウォーターワールドの紹介:1995年アメリカ映画。温暖化により両極の氷が溶け、陸地がすべて沈んだ未来の地球。生き延びた人々はなんとか環境に適応し、アトールと呼ばれる集落を作り、身を寄せ合って生きていた。伝説の陸地「ドライランド」を見つけ出す日を夢見ながら。そこに現れた名前のない男、ドライランドの鍵を握る少女と彼女をつけ狙う無法者集団「スモーカーズ」。それぞれの思いが絡み合いながら物語は展開する。はたして伝説の楽園は実在するのか・・?
監督 :ケヴィン・レイノルズ 出演: ケヴィン・コスナー(マリナー)、デニス・ホッパー(ディーコン)、ジーン・トリプルホーン(ヘレン)、ティナ・マジョリーノ(エノーラ)、ジャック・ブラックほか
映画「ウォーターワールド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウォーターワールド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ウォーターワールド」解説
この解説記事には映画「ウォーターワールド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウォーターワールドのネタバレあらすじ1
陸地のない未来の地球、人々が身を寄せるアトールでは、伝説の陸地「ドライランド」への地図と言われる刺青を持つ少女エノーラと、彼女をわが子同然に育てる女性ヘレンが暮らしていた。共に暮らす年老いた科学者グレゴールは、長きにわたりエノーラの背中の地図を解明しようと研究を続けていたが、そのなぞは依然として解けずにいた。ある日、アトールに土を持ったナゾの男が現れる。土と水や物資を交換したいという。土を持って現れたうえに、子種を残してほしいとの願いを断り足早に立ち去ろうとする男に、長老たちは略奪者集団「スモーカーズ」のスパイではないかと疑念を抱く。
ウォーターワールドのネタバレあらすじ2
そして、立ち去ろうとする男の耳の裏には、人間にはないエラが。新種人間:ミュータントであることが発覚し、男は捕縛され檻に閉じ込められてしまう。そして人間に危険な存在として命を奪われようとしたそのとき、「スモーカーズ」の軍勢がアトールを襲撃。スモーカーズもまた、ドライランドを目指し、彼の地へのカギ=エノーラを狙っていた。襲撃に応戦するアトールの人々。しかしスモーカーズの容赦ない攻撃の前にアトールは一方的に破壊されてしまう。また襲撃のさなか、グレゴールはドライランドへ旅立つ日のために用意していた気球をはずみで始動してしまい、エノーラとヘレンを残し、1人大空へと飛び立ってしまう。
ウォーターワールドのネタバレあらすじ3
取り残された2人は閉じ込められていた新種人間の男「マリナー」を、ともに脱出することを条件に開放する。マリナーとエノーラ、ヘレンの3人は辛くも脱出に成功し、スモーカーズの首領ディーコンの乗る船を撃沈、焼け焦げたアトールを背に大海原へと逃げおおせたかに見えた。しかし、ディーコンは片目を失いながらも生きていた。怒りに燃えながら再びエノーラを狙ってマリナーら一行の追跡を開始する。一方、マリナーはうるさくしゃべるエノーラが疎ましく殺そうとさえ考えるが、その都度ヘレンの身を挺した説得に折れ、渋々3人で航海を続けた。
ウォーターワールドのネタバレあらすじ4
その後、再三スモーカーズの襲撃を受けたマリナーは、スモーカーズが追ってくる理由がエノーラの刺青であることに気づき、そのことを黙っていたヘレンを罵倒する。ドライランドなどないと断言するマリナーに、ヘレンはあの土はドライランドのものだと反論する。しかし、マリナーは証拠を見せてやると、ヘレンを海底へと連れていく。そこでヘレンが目にしたものは、はるか昔に栄えた文明の跡と、海底の土だった。あの土は海底から取ってきたものだった。ドライランドはないのだ。絶望するヘレン。その時、またしてもスモーカーズの襲撃が始まった。ついにエノーラをさらわれ、マリナーは船を焼かれてしまう。もう終わりだと希望を失ったヘレンの耳に、聞き覚えのある声が聞こえた。なんと頭上でグレゴールが気球に乗って手をふっている。アトールで生き残った数人とともに生き延びていたのだ。
ウォーターワールドのネタバレあらすじ5
グレゴールに救われた2人だったが、マリナーはエノーラを救出するため、迷わずスモーカーズ追跡に出る。最初はおしゃべりで足でまといで邪魔なだけだったエノーラだが、ともに過ごすうちに、無邪気で純粋な彼女の心が、一人ぼっちだったマリナーの心を解かしたのだ。そのころ、エノーラを手に入れたディーコンは本拠地である巨大タンカー「ディーズ」に帰還し、ドライランドへの道のりを解読しようとしていた。手掛かりを聞き出そうと脅すディーコン達に、毅然と刃向かうエノーラ。彼女はマリナーが助けに来てくれると信じて疑わなかった。エノーラを救出するためタンカーに忍びこんだマリナーは、1人また1人とスモーカーズを始末していく。ついにディーコンと対峙するマリナー。その手には発煙筒。そしてタンカーの燃料タンクへ続く通気管に躊躇なく投げ込んだ。爆発炎上する巨大タンカー「ディーズ」。船体は炎に包まれ、逃げ場のなくなったディーコンはエノーラを連れてプロペラ機で脱出しようとする。しかし飛び立つ寸前、マリナーの放ったフックが離陸を阻止、エノーラは無事に救出される。強く互いを抱きしめるエノーラとマリナー。
ウォーターワールドのネタバレあらすじ6
沈みかけたディーズからグレゴールの気球で脱出し、安堵する一行だったが、ディーコンはしぶとく、海の中からジェットスキーに這い上がり気球めがけてバズーカを発射。その衝撃で気球から落下するエノーラ。海に落ちた彼女を奪おうと全速力で走りくるディーコンと部下のジェットスキー。その時、マリナーはロープを自分の足に結えて気球からエノーラめがけて一直線に飛び降りた。あわや、奪われる一瞬先にエノーラをつかみ上げ、バンジージャンプのように空中に跳ね上がるエノーラとマリナー。その様をあんぐりと見上げるディーコンと部下。直後、彼らのジェットスキーは正面から衝突。大きな火柱を上げながら、ディーコンは海の藻屑と消えていった。エノーラを助け上げながら、彼女の背中を見ていたグレゴールは突然ひらめいた。地図のナゾが解けたのだ。ひらめきを元に位置を割り出すグレゴール。方角を特定し、一行は気球でドライランドを目指すのだった。
ウォーターワールドの結末
何日がすぎたか、水も底をついたその朝、気球のフチに「鳥」がとまっているのを見て言葉を失うマリナー。ついたのだ。ドライランドに。
信じられない光景に一行は歓喜した。緑の森に覆われた山、そこから流れ落ちる自然に湧いた水。飲める水。森を駆ける馬。その森のなかにひっそりとたたずむ小屋。中には二体の遺体が静かに横たわっていた。ここはエノーラの故郷。本当の家。伝説のドライランド。探し求めた理想郷を得た一行とは裏腹に、陸地に戸惑うマリナー。新種人間である彼は、自身が陸地には馴染めないことを悟り、海に戻ることを選択するのだった。命がけで戦い、伝説の地へヘレンとエノーラを導いてくれた名のない男は、波に揺られながら静かに水平線に消えていった。
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