薄氷の殺人の紹介:2014年中国,香港映画。中国北部にて、ある女性に近づく人々が、バラバラの死体になって発見される事件が発生し、1人の刑事が女を追いますが、刑事もまた、女の不思議な魅力に飲み込まれていくクライム・サスペンスです。
監督:ディアオ・イーナン 出演者:リャオ・ファン(ジャン)、グイ・ルンメイ(ウー・ジージェン)、ワン・シュエビン(リアン・ジージュン)、ワン・ジンチュン(ロン・ロン)、ユー・アイレイ(ワン)、ほか
映画「薄氷の殺人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「薄氷の殺人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
薄氷の殺人の予告編 動画
映画「薄氷の殺人」解説
この解説記事には映画「薄氷の殺人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
薄氷の殺人のネタバレあらすじ:起
1999年.刑事のジャン・ズーリーは妻と正式に離婚しますが、未練の残る彼は別れ際に妻を押し倒そうとして怒りを買います。その頃、中国の各方面で1人の男性のバラバラ死体が発見され、ジャンはこの事件を受けることに。遺体の身元は石炭工場の軽量部で働くリアン・ジュージュンと判明します。ホシはトラック運転手のリウ・ファーインが浮上し、刑事は彼を拘束します。ジャンも拘束に立ち会うと、リウは隠していた拳銃で発砲。ジャン以外の刑事とリウは銃撃戦の末、亡くなります。2004年になると、ジャンは生活安全警察に異動となり、石炭工場の保安課に勤めていました。ある日張り込みをしている刑事のワンを見つけると、ジャンは99年に起きたあの事件と酷似した事件を追っていました。
薄氷の殺人のネタバレあらすじ:承
ワンの追う事件はいずれも男性の被害者で、現場は野外のスケート場でした。さらに99年の事件の被害者の妻、ウーに関わったものが被害者になっていることも明らかになります。
ワン刑事らはウーの勤務先を張り込み、ウーに関わったものは死ぬというワンの言葉を聴いたジャンも、自ら勤務地に赴き、ウーを観察・尾行します。職場の店主に聞き込みをすると、ウーが働き始めたのは99年からだといい、彼女は客ともめたこともあったと言いますが、その客もそのうち来なくなったといいます。しかし店主はウーにセクハラをしており、ちょうどそのときにウーが職場に訪れると、彼はウーをスケートに誘います。ワンはジャンに警告し、念のため2人をスケート場まで尾行します。
薄氷の殺人のネタバレあらすじ:転
ワンはジャンたちの乗るタクシーを尾行するトラックを見つけナンバーを控えます。トラックの運転手を、ワンはひとまず容疑者として逮捕するも、他の刑事に連絡している隙に撲殺されます。ジャンも自分を狙う男の存在に気付き、別の日に今度はその男を尾行します。男はビニールシートを積んだトラックで移動すると、橋から荷物を次々に貨物列車の上に落としていきます。ジャンはスケート場の放送でリアン・ジュージュンをはったりで呼びかけてみると、男はスケート場から逃げ出します。後日、リアンが貨物列車に投げ込んだ荷物はバラバラになったワンの遺体でした。ジャンはウーに自供を促すと、彼女はすんなり受け入れます。99年、リアンは強盗の罪から逃れるため、死人と身分を入れ替え、当時DNA捜査が発展していなかったため、遺体は身分証だけで確定されただけでした。ウーの呼びかけでリアンを呼び出すと、逃走を図ったために警察に射殺されます。
薄氷の殺人の結末
ウーを助けたいジャンは、5年前にリアンとして処理された遺体の身元を調べます。ナイトクラブ「白昼の花火」のオーナーの夫リー・リエンチが遺体の身元でした。オーナーは愛人が会いに来てから、夫のリーは失踪したと証言します。ジャンはウーに「白昼の花火」のことを話し、ウーと関係を持ちます。リーを殺害したのはウーで、彼女は職場で揉めたとき、肉体関係を何度も強要されたことを理由に殺害しました。夫のリアンは遺体の遺棄をしただけでした。ウーを刑事に売ったジャンは、現場検証に同行させられているウーに向けて、白昼の中ロケット花火を打ち込みます。ウーはそれを見て微笑み、彼女らが去った後も、花火はあがるのでした。
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