天使の卵の紹介:2006年日本映画。浪人中で美大を目指す青年が、満員電車で偶然会った女性に魅かれ、その女性の絵ばかり描くうち、自分の彼女の姉だと知り、青年は女性にのめり込み、女性も青年に魅かれ始める・・・という青年と年上の女性とのラブストーリーです。村山由佳による恋愛小説の映画化です。
監督:冨樫森 出演者:市原隼人(一本槍歩太)、小西真奈美(五堂春妃)、沢尻エリカ(斎藤夏姫)、戸田恵子(一本槍幸恵)、北村想(一本槍直規)、鈴木一真(長谷川)、三浦友和(渋沢)、キムラ緑子(斎藤彰子)ほか
映画「天使の卵」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天使の卵」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「天使の卵」解説
この解説記事には映画「天使の卵」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天使の卵のネタバレあらすじ:起
学校の教師をする夏姫と大学へも行かず土木作業員のバイトをする歩太は同級生で、以前恋人同士でした。夏姫は歩太に絵を再び描くことを強く勧めますが、歩太は話も聞かず立ち去りました。二人の関係は4年前にさかのぼります。高校を卒業し浪人中の歩太は美大をめざし絵を描き、勉強をしていました。そんな歩太は同級生の彼女の夏姫がいました。二人は歩太の母の経営する居酒屋に行きました。歩太の母に歓迎され楽しく飲んでいると、中年男性の渋沢が入って来ました。渋沢は母親の恋人でした。歩太の父は、絵描きをしていましたがノイローゼになり入院していました。入院中の父親をしり目に母は渋沢に魅かれていました。父親の病院に行った帰り、歩太は満員電車に乗ろうとする女性を見つけ、自分の前を空け、乗せてやりました。彼女の容姿を見た瞬間、歩太は今までにない輝きを感じ、彼女に見とれました。
天使の卵のネタバレあらすじ:承
歩太は彼女の顔をデッサンで描き続けました。描けば描くほど彼女の事が気になり、夏姫の事はほったらかしになりました。父の病院に行った歩太は電車で会った女性と再会しました。彼女は五堂春姫という名で、新しく父親の主治医になった医師でした。話をしているうち、春姫の8歳年下の妹が夏姫であることを知りました。それ以来歩太の病院通いが始まりました。ある日歩太は自分の描いた春姫のデッサンを渡しました。凄く上手と言われ、ここでは話せない事があると春姫に自宅に呼ばれました。春姫は画家の五堂と結婚していましたが、五堂はノイローゼから自殺し今は一人であると言いました。そして父親を退院させることを話し、最後に夏姫が最近歩太がおかしいという相談を受け、誰か好きな人が出来たのではと歩太に聞きました。歩太は目の前にいると告白しました。しかし春姫はもう恋はしないと五堂の遺作を部屋に飾っていました。
天使の卵のネタバレあらすじ:転
夏姫が歩太に手編みのセーターを渡しました。しかし歩太は受け取らず、好きな人がいると言いました。夏姫は動揺しながらその場を立ち去りました。歩太の父が退院しました。夜は家族3人でお祝いです。その後父は飛び降り自殺をしました。葬儀の日に春姫が来て、全て自分の責任だと叫び謝りました。その日以来春姫は病院に来なくなりました。春姫に会いたい歩太は夏姫に行きそうな場所を聞きました。夏姫は怒りながらも、五堂が亡くなった後、しばらく静養したお寺を教えました。お寺には春姫がいました。五堂の死をきっかけに精神科医になった春姫は歩太の父の死で半狂乱になっていました。後日、歩太は食材を持って、春姫の部屋を訪ね手作りの食事を披露しました。ある日歩太が深夜母の店に行くと、母は渋沢と抱き合っていました。ショックを受けた歩太は春姫を訪ね、母の事を話しました。やがて二人は結ばれました。そして展望台に上がり、夜景を見ました。ここで春姫は天使の卵の話をし。歩太は美大に合格したらもう一度申し込みに来ると言いました。
天使の卵の結末
美大に合格した歩太が病院に来ました。春姫も喜び、二人は春姫の部屋で生活を始めました。歩太からのクリスマスプレゼントは青いプラスチックエッグの偽卵でした。二人は愛を育みました。くつろいでいる時夏姫が部屋に来ました。二人を見た夏姫は『嘘つき』といって帰りました。二人は一生離れないと誓い合いました。一人でいた春姫が強い腹痛に見舞われ病院に担ぎ込まれました。病院では生死を争う事態になっていました。春姫の母によると、鎮痛剤にアレルギーがあるという事で、鎮痛剤によって症状が悪化していました。医師によるとお腹に赤ちゃんがいると言いました。夏姫は歩太に電話しますが出ませんでした。歩太を探しました。その途中、春姫は息を引き取りました。やっと見つけた歩太に春姫の死を告げました。歩太は春姫の亡きがらを見ると、手に、プレゼントのプラスチックエッグっを持っていました。そして現在に戻り、工事現場でプラスチックエッグを見つけた歩太はそのままいなくなりました。夏姫がお寺に行くと歩太がいました。ここで二人は話をし、歩太は再び絵を描く決心をしました。そして二人の関係も再び歩み始めました。
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