モンスーン・ウェディングの紹介:2001年インド,アメリカ,フランス,イタリア映画。2001年のベネチア国際映画祭で最高賞“金獅子賞”を受賞したインド発の群像ラブストーリーです。パンジャーブ地方出身の伝統的な結婚式を間近に控える中流家庭の現代的な一人娘を中心に、周囲を取り巻く人々の恋愛模様にもスポットを当てています。
監督:ミーラー・ナーイル 出演者:ヴァスンダラー・ダース(アディティ・ヴァルマー)、ナスィールッディーン・シャー(ラリット・ヴァルマー)、リレット・ドゥベー(ピンミー・ヴァルマー)、シェファリ・シェティ(リア・ヴェルマー)、パルヴィーン・ダーバス(ヘマント・ライ)、ティロタマ・ショーム(アリス)、ヴィジャイ・ラーズ(P・K・デュベイ)ほか
映画「モンスーン・ウェディング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「モンスーン・ウェディング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
モンスーン・ウェディングの予告編 動画
映画「モンスーン・ウェディング」解説
この解説記事には映画「モンスーン・ウェディング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
モンスーン・ウェディングのネタバレあらすじ:起
古き伝統とグローバル化の波に揺れる現代のインド。実業家のラリット・ヴァルマー(ナスィールッディーン・シャー)と妻のピンミー(リレット・ドゥベー)は、首都ニューデリーのテレビ局に勤める一人娘のアディティ(ヴァスンダラー・ダース)の結婚相手にアメリカ・テキサス州でIT関連のエンジニアとして働く友人の息子ヘマント(パルヴィーン・ダーバス)を選びました。宗教的な戒律の厳しいインドでは結婚相手は親が決めるのが一般的であり、知的で現代的なアディティも両親には逆らえず、未だに一度も会ったことのないヘマントとの結婚を受け入れました。アディティの従姉妹リア(シェファリ・シェティ)は「親が決めた相手とどうして結婚するの?」と問いかけましたが、アディティには家族に明かせない事情があったのです。
モンスーン・ウェディングのネタバレあらすじ:承
アディティは妻帯者である同じテレビ局のニュースキャスターと不倫関係にあり、寿退社のためテレビ局に挨拶に出向いた時も彼と思わずキスをしてしまうなど、未だに気持ちの整理はついていませんでした。
結婚式を間近に控え、ヴァルマー家には続々と海外などに散らばっていた親戚たちがやってきました。ラリットは娘の結婚式のために友人や同僚から金を借り、ウェディングプランナーのP・K・デュベイ(ヴィジャイ・ラーズ)に式のプロデュースを依頼しました。ラリットは家の者たちに事細かく、時には厳しく指示を出し、さすがのデュベイも呆れ顔になっていました。そんなデュベイはヴェルマー家の召使いのアリス(ティロタマ・ショーム)と恋に落ちました。アディティの弟ヴァルン(イシャーン・ナイール)は従妹のアイシャ(ネハ・デュベイ)のためにダンスパーティーを企画していましたが、ラリットはヴェルンを全寮制学校へ入学させることを決めていました。そんなアイシャ(ネハ・デュベイ)は、シドニーの大学に通う従兄のラーフル(ランディープ・フダ)に恋をしていました。
モンスーン・ウェディングのネタバレあらすじ:転
結婚式前日、アディティは夜中にこっそり家を抜け出して不倫相手の元に向かいましたが、彼の不誠実な本性を目の当たりにしてようやく目が覚め、不倫相手と完全に決別する決心がつきました。アディティは今までの全てをヘマントに打ち明けることにし、反対するリアに「嘘で固められた新婚生活なんて間違っている」と告げてヘマントに全てを打ち明けました。最初のうちは怒りに肩を震わせていたヘマントでしたが、自分もかつて苦しい恋をしたことを打ち明けたうえで、二人で支え合って乗り越えていこうと語り、アディティはこの人とならば幸せになれると確信しました。
リアは幼い頃に父を亡くし、母と共にラリット一家の元に身を寄せていました。アメリカからやってきた叔父のテージ(ラジャット・カプール)からアメリカ行きの資金を出してやると言われているのですが、リアはまだ幼い妹のアリア(ケマヤ・キドウァイ)がテージに懐くのを見て表情がこわばっていました。
モンスーン・ウェディングの結末
結婚式前夜、テージはアリスをドライブに誘いましたが、リアはアリスを体を張ってテージから引き離すと、一族が見守る中、自分はかつてテージに乱暴されていたという衝撃の過去を暴露しました。リアはその場から去り、テージに家族揃ってお世話になっているラリットは複雑な心境になりました。
そして迎えた結婚式当日。ラリットはリアに結婚式に参加するよう懇願、テージに「すまないが帰ってくれないか」と告げて追い出しました。リアはラーフルの兄でアメリカ留学中のウマング(ジャス・アローラ)と出会い、亡き父の面影を彼に見出して心を惹かれました。
全てがマリーゴールドに彩られ、数多くの親戚たちの祝福を受けてアディティとヘマントは結婚式を挙げ、家の裏庭ではデュベイとアリスがささやかな結婚式を挙げていました。彼らの頭上にはモンスーンの雨が降り注いていました。
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