ソウル・キッチンの紹介:2009年ドイツ,フランス,イタリア映画。ぎっくり腰で自分のレストランに立てなくなってしまったジノス。そんな時ばかり厄介とごとが重なりレストランを手放す羽目に。起死回生ははかれるのか?
監督:ファティ・アキン 出演:アダム・ボウスドウコス(ジノス・カザンザキス)、モーリッツ・ブライブトロイ(イリアス・カザンザキス)、ビロル・ユーネル(シェイン・ヴァイス)、ウド・キア(投資家)、アンナ・ベデルケ(ルチア・ファウスト)、フェリーネ・ロッガン(ナディーン・クルーガー)、ほか
映画「ソウル・キッチン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ソウル・キッチン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ソウル・キッチンの予告編 動画
映画「ソウル・キッチン」解説
この解説記事には映画「ソウル・キッチン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ソウル・キッチンのネタバレあらすじ:起・ジノスの大衆レストラン
冷凍食品やインスタントを使って料理を出す食堂を経営するジノスは、ある夜の同級生だった不動産業を営むノイマンと再会した。
ジノスは海外赴任してしまう恋人のナディーンの家族の食事会に顔を出した。そのレストランでは、熱いガスパチョを出せと言う客に怒ってしまう料理人シェインがちょうど首になる所だった。ジノスがレストランをやっていると言うと、彼は仕事をくれと言った。
仮出所したジノスの兄、イリアスは定職を探して弟のジノスを頼った。
そんな矢先、ジノスはぎっくり腰をしてしまい、調理場に立てなくなってしまった。マッサージ師を紹介してもらうが、店を回せなくなってしまった彼は上海にいるナディーンに、そちらへ行くと言ってしまった。
ソウル・キッチンのネタバレあらすじ:承・レストラン存続の危機
シェインに来てもらったが、彼はジノスのレストランの材料に不満だった。そして運悪く税務署から滞納分の督促が来て、音楽機材は差し押さえられてしまった。
ジノスはシェインを雇い、メニューを好きにさせた物の、なじみの客には合わず店は閑古鳥になってしまった。
そんな店の危機を察して来店したノイマンは、店を売らないかと持ち掛けてきた。土地にしか興味のない彼に譲る気は無いと伝えると、彼は衛生局へ電話をし、悪評を密告、衛生局の係に、一ヵ月で調理場をステンレスにして環境改善しないと営業停止にすると言い渡された。
ある日、客がシェインのメニューを注文した。作り方のわからないジノスはすぐさま彼を呼び作ってもらった。
給仕係のルチアに恋をしたイリアスは、彼女が音楽が好きだと知ると、仮出所中にもかからず、ディスコから機材を盗みだして店に置き、自分が仮出所なのは黙ってくれと頼んだが、すでに話したあとだった。
店で手一杯で上海へ来ないジノスをナディーンはなじった。彼はルチアに店をまかせようとするが、絵を描いていたいから店はできないけれど店は手放さないようにと彼女は言った。
ソウル・キッチンのネタバレあらすじ:転・順調だったはずのレストラン
近くのミュージカルスクールの開校式の日、店は満杯になった。ジノスはシェインに料理を習い始めた。チラシで店を宣伝し、客足も戻り、厨房をステンレス製に変え、衛生局のチェックはクリアした。シェインは雑誌に載るようになり、すべては順調だった。
一方、イリアスは自分の秘密をルチアが知っていた事で悲しみ、ナディーンは来いと言っていた上海に来るなと言い始めた。そこでジノスは店の全権を兄に移譲し、上海に行くことにした。送別会で貸し切りにした夜にやっていた税務署の担当者にも滞納分を払った。店の雰囲気でいい気分になった担当者は、婚約者を家に返したノイマンといい雰囲気になり朝を迎えた。
翌日、空港へ行ったジノスは祖母の訃報で帰国したナディーンとすれ違う。急遽、上海行を取りやめたが、空港から出る前に腰の痛さでジノスは倒れてしまった。病院で椎間板ヘルニアと診断され、手術をしないと一生車椅子だと宣告されたが、保険に入っていないジノスには高すぎて手術はできず痛み止めだけ処方してもらい、参列しようとしたナディーンの祖母の葬式で、彼女に別の男がいるのを見て絶望した。
その頃レストランは、ノイマンとカードで賭けをしたイリアスの負けてしまい、借金のかたに売られてしまい、ジノスが訪れるとちょうど家財道具が運び出されるところで、間借りしていた、ソクラテスも追い出される所だった。
ソウル・キッチンの結末:レストランを取り戻せ
売られたレストランの登記に数週間かかると知ったジノスは、兄の仲間と一緒にノイマンの事務所へ盗みに入ったが腰を痛めてしままのジノスは警察に捕まってしまう。仮出所中のイリアスも一緒に拘置され、彼は再び収監、ジノスは帰宅したが諦めきれず、マッサージ師のアンナに相談し、トルコ式の整体で腰を直してもらった。
買い手不在になってしまったレストランが強制競売に掛けられると知ると、ナディーンにお金を借りて、見事落札、レストランは自分の手に戻った。ジノスは他のバーで働くようになったルチアに兄への面会を頼み、彼らは刑務所の面会室で合うようになった。
ジノスはクリスマスの夜、自分で一から料理をし、アンナを呼んで二人で食事をした。
以上、映画「ソウル・キッチン」のあらすじと結末でした。
ソウル・キッチンのレビュー・考察:自分で作った拠り所
一度は上海行を決めつつも、ジノスはなかなかレストランから離れられない。店内には開店当時の写真があり、上海行を決めた時も彼はそれを持って行こうとする。おかげでその写真はノイマンの暴挙から逃れるのだがこの一枚の写真は話題に出る事こそ少ないが、ジノスのレストランへの愛着を表しているように見える。
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