牯嶺街少年殺人事件の紹介:1991年台湾映画。クーリンチェ少年殺人事件の紹介:台湾の巨匠エドワード・ヤンの代表作で、1960年初頭の台湾の情勢と、それに影響を受けて奮闘する生徒の実話をもとに描かれた3時間56分の超大作です。台湾のみならず、海外の映画賞を多数受賞した話題作です。
監督:エドワード・ヤン 出演:チャン・チェン(シャオスー)、リサ・ヤン(シャオミン)、ワン・チーザン(ワンマオ)、クー・ユールン(フェイジー)、タン・チーガン(シャオマー)ほか
映画「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件の予告編 動画
映画「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」解説
この解説記事には映画「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件のネタバレあらすじ:起
1960年の夏、シャオスー(チャン・チェン)は建国中学昼間部の試験に落ち、夜間部に通うことになりました。シャオスーの通う学校の隣には映画スタジオがあり、それに忍び込むのがシャオスーたちの楽しい遊びとなっていました。夜間部はガラの悪い連中ばかりで、暴力が日常茶飯事でした。台湾の政治情勢は悪くなる一方で、生徒たちもその世の中を反映するかのように、「小公園」と「217」というグループに分かれて闘争を繰り返していました。
牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件のネタバレあらすじ:承
シャオスーは目の病気を持っており、定期的に学校で治療を受けていました。その時に、膝をケガしたシャオミン(リサ・ヤン)と出会います。教室までシャオミンと付き添うように言われたシャオスーでしたが、二人で隣の映画スタジオへと忍び込みます。すると、監督の目にシャオミンがとまり、オーディションに来ないかと勧誘されます。実は彼女は小公園のボス、ハニーの彼女でした。かつて、217のリーダーとハニーはシャオミンを奪い合い、殺人を犯す事件を起こしていました。その事件をきっかけにハニーは台南に逃走していました。ある日、ハニーは突如戻ってきました。シャオミンはハニーのそばへと駆け寄ります。ハニーはある時、シャオミンとシャオスーが一緒にいるところを見かけました。そのときに、シャオミンはシャオスーのことが好きであると確信します。そのことをシャオスーにも伝えます。
牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件のネタバレあらすじ:転
ある夜に開かれていたコンサート会場にハニーが現れます。そこには217のメンバーが集まっており、仲間を殺された恨みを晴らそうとハニーを待ち構えていました。それを現在の217のリーダー、ジャンドンはなんとか怒りをおさめようと声をかけます。しかしその後、ジャンドンはハニーを道路へと突き飛ばし、ハニーは車にひき殺されてしまいました。それを聞きつけたシャオミーは落ち込みます。その姿を見てシャオスーは「君を守る」と伝えますが、シャオミーの悲しみは晴れませんでした。ある嵐の夜、ハニーと仲の良かったヤクザが217に復讐するため襲いにやってきました。その争いは残酷なものとなり、ジャンドンも刀で切られ殺されてしまいます。その事件後は、悲しみが街を埋め尽くしていました。
牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件の結末
そんな中、シャオスーは姉の紹介で訪れた教会の図書館で、昼間部転入の勉強に励んでいました。それをシャオミンは傍で応援してくれています。二人の関係は良好でした。しかし、シャオスーは彼女が他の男と付き合っていることを聞きつけます。他にも深く掘り下げていくと、彼女は過去にシャオスーの想像を超える男と関係をもっていました。シャオスーの心は傷付きます。彼はシャオミンを待ち伏せし、彼女と話します。そこで、「君のことを救いたい」と伝えます。しかしシャオミンは「私は変わることができない」とシャオスーに激しく言い、彼の優しさを拒絶します。シャオスーは無意識に持っていた短剣を取り出し、思わず何度も何度も彼女を刺して殺してしまいます。シャオスーは捕まり、一度は死刑を宣告されますが、結果懲役15年を処され、30歳のときに釈放されるのでした。
以上、映画「クーリンチェ少年殺人事件」のあらすじと結末でした。
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