HERO (ヒーロー:木村拓哉主演)の紹介:2007年日本映画。フジテレビ系ドラマ『HERO』の劇場版1作目の作品です。TVシリーズのレギュラー陣に加え、特別編から中井貴一、綾瀬はるか、石橋蓮司が引き続き出演しています。特別編に名前のみで登場した代議士・花岡練三郎をタモリが本名の森田一義名義で出演したのも話題となりました。また韓国のスター俳優、イ・ビョンホンが友情出演しています。ドラマでは描かれなかった法廷の様子を中心に描いています。
監督:鈴木雅之 出演:木村拓哉(久利生 公平)、松たか子(雨宮 舞子)、大塚寧々(中村 美鈴)、阿部寛(芝山 貢)、韓国検事カン(イ・ビョンホン)、松本幸四郎(蒲生 一臣)森田一義(花岡 練三郎)ほか
映画「HERO(2007年・木村拓哉主演)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「HERO(2007年・木村拓哉主演)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「HERO(2007年・木村拓哉主演)」解説
この解説記事には映画「HERO(2007年・木村拓哉主演)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
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HERO(2007年・木村拓哉主演)のネタバレあらすじ:贈収賄事件の鍵
久利生公平(木村拓哉)は6年ぶりに虹ヶ浦から東京地検・城西支部に異動となりおなじみの仲間のもとへ戻ってきました。同僚である芝山(阿部寛)は、自分の離婚調停で手いっぱいで、久利生は、芝山が起訴した傷害致死事件の公判検事を代わりに任されることになります。簡単な事件内容で、すぐにに決着がつくと思われていましたが、容疑者である梅林(波岡一喜)は一転無罪を主張してきます。
その梅林を、これまでに無罪の獲得数が日本一だという凄腕の弁護士である蒲生(松本幸四郎)が弁護を担当することになります。蒲生は強敵で法定で検事である久利生を追い詰めていきます。なぜ、ごくありふれた傷害事件に敏腕弁護士がついているのか疑問に思っていた久利生はこの事件が代議士である花岡(森田一義)の贈収賄事件の鍵を握っていることを知ります。
大手ゼネコン会社から花岡が賄賂を受け取ったとされる日に、花岡が歯医者の治療を受けにきていたと証言しているのが、歯医者の入っているビルで警備の仕事についていた梅林でした。梅林が有罪になれば花岡のアリバイ証言がなくなるため、是が非でも梅林を無罪にしようとする花岡の差し金でした。梅林が勤務地に通うために使っていた愛車が韓国に不正輸出されていた事実を久利生と雨宮(松たか子)は掴みます。証拠を消し去るように不自然に自分の車を手放した梅林を追い詰めるため、真実を追い求め韓国・釜山へ向かいます。
HERO(2007年・木村拓哉主演)のネタバレあらすじ:お隣の国のHERO
韓国へ着いた二人は、不正に輸出された梅林の車を求めるうちに危険な目に合います。そんな二人を韓国の検事であるカン(イ・ビョンホン)が助けてくれます。カンの協力を得ましたが、確固たる証拠は掴ませんでした。落ち込む二人をカンは励まします。そして意味の分からない言葉を、久利生に投げかけます。意味ありげに笑うカンに別れを告げて帰国した久利生は、歯科医院が入っているビルの駐車場に着目します。
このビルの駐車場は4台しかなく、花岡が賄賂を受け取ったとされる日に既に他の会社で3台使用していたことが分かりました。梅林の証言どおりであれば、梅林の出勤用の車と治療を受けにきた花岡の車の2台の車が止まっていなければなりません。なのに空いている駐車場が1台だったことに着目します。このことを材料にし、久利生は蒲生と戦うべく法廷へと向かいます。
HERO(2007年・木村拓哉主演)のネタバレあらすじ:決定的な証拠
法廷で蒲生と梅林、花岡を追い詰めるために久利生は戦いますが、弁護士である蒲生に上手くかわされ、なかなか彼らを追い詰めることができません。梅林がその日歯科医院の警備の仕事ではなく、自宅周辺にいたことを証明できなければ、花岡は収賄の罪から逃れてしまいます。自分が苦戦に追い込まれながらも、本当の正義について語る久利生の言葉に、いままで勝つことだけを目標に法廷に立っていた蒲生の心は、実は揺れ動いていました。
そんなとき梅林の自宅周辺で起こった放火の犯人である男が、自分の携帯で現場を撮影した写真に、梅林が自宅の窓から顔をのぞかせている写真が手に入ります。その写真をみて真っ青になった花岡はそんな証拠はねつ造だと叫びます。蒲生も証拠の無効性を訴えると思いきや、これは重要な証拠であると久利生側につきます。蒲生は自分の勝利よりも正義を取りました。こうして証拠は認められ、梅林は有罪、花岡の贈収賄捜査も再開され花岡は逮捕されます。
HERO(2007年・木村拓哉主演)の結末:意味の分からない言葉
事件は解決され、馴染みの店で久利生は一息つきます。事件解決に向けて雨宮が奮闘してくれたことを久利生は思い返します。そこで、韓国の検事、カンが去り際に言った意味の分からない言葉が気にかかりました。マスターから翻訳機を借りて調べると、その言葉はスペイン語でした。「彼女を絶対に手放すなよ。」という言葉でした。その問いかけに久利生は熱い視線で「ああ、絶対に手放さないよ。」と答えるようにつぶやきます。
久利生の雨宮への愛情が単なる仕事のパートナーではなく、もっと深いものなのだと見る人に感じさせながら物語は終わります。
以上、映画HERO(2007年・木村拓哉主演)のあらすじと結末でした。
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