ビッチ・ホリデイの紹介:2018年デンマーク,オランダ,スウェーデン映画。ギャングファミリーのボス・マイケルと愛人サーシャは、ファミリーとともにリゾート地でバカンスを過ごす。贅沢なヴィラに豪華なパーティ。サーシャには高価なプレゼントまで用意されたが、セレブレティな日々と引き換えに、マイケルから身体を弄ばれ、まるでモノのような扱いを受けている。拝金主義と暴力に支配されても人が羨むような贅沢な生活はやめられない。そこへふとしたきっかけで知り合った好青年トーマス。サーシャは次第に好意を抱くようになりマイケルとの関係に変化が出てくる。脚本家ヨハネス・オルグレンの実体験をもとにした物語。性と暴力に支配された拝金主義的な女性の行く末を描く。2018年サンダンス映画祭審査員大賞ドラマ部門にノミネートを果たした。
監督:イザベラ・エクロフ 出演:ヴィクトリア・カルメン・ソンネ(サーシャ)、ライ・イェダ(マイケル)、タイス・ローマー(トーマス)、ほか
映画「ビッチ・ホリデイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビッチ・ホリデイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビッチホリデイの予告編 動画
映画「ビッチ・ホリデイ」解説
この解説記事には映画「ビッチ・ホリデイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビッチホリデイのネタバレあらすじ:起
ある夏の日、1人の美女が空港へ着きました。彼女の名前はサーシャ(ヴィクトリア・カルメン・ソンネ)。愛人契約を結んでいるギャングのボス、マイケル(ライ・イェダ)とバカンスを共に過ごすためにセレブたちが集まる世界屈指のリゾート地へとやってきたのでした。マイケルから連絡が来るまで適当に時間を過ごすサーシャ。買い物をしたときにちょっとしたハプニングが起こります。
自分のクレジットカードが無効になっていたため会計を行うことができず、マフィアから預かったお金に手を出してしまったのです。迎えにきたマイケルの部下に「300ユーロ借りた」と告げると、部下は静かに車を停め、サーシャの頬を幾度となく殴りました。反論の余地はなく、現金を返すか性処理を手伝うか選択を迫られたサーシャは逃げるように車を出ました。
ビッチホリデイのネタバレあらすじ:承
マイケルとの久々の再会にサーシャの心は踊ります。滞在する豪華なヴィラは山の上にあり、紺碧の海を見渡すことができます。サーシャはギャングファミリーとプールで泳いだりお酒を飲んだり、薬をキメたり、悠々自適なバカンスを楽しんでいました。
そんなある日、サーシャは近くのジェラートショップでトーマス(タイス・ローマー)という青年と出会います。オランダ人の彼は自らの船で友人フレデリックとともに航海の旅をしているとのこと。感じのいいトーマスにサーシャは心を許していきます。
ある日、ファミリーがパーティで楽しんでいるとき、サーシャはそっと抜け出し、トーマスを呼び出しました。海岸でじゃれ合う2人に邪魔するものはありません。その夜サーシャはトーマスと結ばれました。
ビッチホリデイのネタバレあらすじ:転
ヴィラに戻ったサーシャはマイケルたちが何やらいかがわしいビジネスの話をしているところを耳にします。しかしサーシャは聞かないフリをするだけでした。結局、この闇取引は失敗に終わることとなります。手引きした部下の1人、ムッセがマイケルたちから怒号を浴びせられ暴行を加えられている間、女性と子供は別室で耐えるしかありませんでした。彼らと付き合うためには空気のような存在にならなくていけない時もあるのです。
ある日のこと。マイケルがソファに座るサーシャの隣にきました。突然サーシャの首を掴み絞めたかと思うと、乱暴に下着を取りレイプさながら性交渉をしてきます。それは優しい言葉も想いもなく、ただモノとして扱われているようなそんな状態。しかしそれでもサーシャはじっと黙ったまま耐えしのぎました。
その日の夜、盛り上がるみんなのもとを離れサーシャは1人波止場まで出かけます。オランダの国旗の船を見つけると、ちょうどトーマスとフレデリックが買い出しから戻ってきました。しかし、サーシャの後を追ってきたマイケルもいます。「サーシャの上司」とあいさつをするマイケル。バツの悪い状況に帰ろうとするサーシャでしたが、船上でワインを飲むことにしました。マイケルはトーマスに対し悪態つきます。「君は満たされているように見えない」「船に女を連れ込んでいるのか」など始終嫌味を言うのでした。
ビッチホリデイの結末
翌朝、マイケルはサーシャの携帯からトーマスに電話をかけます。「船の購入を考えているからアドバイスがほしい。今夜ディナーにこないか」という内容でした。その夜、素晴らしいディナーを過ごすとマイケルは切り出します。「波止場に停めてあったロシア人が所有している船がほしい」と。真剣なのか冗談なのか分からないマイケルの態度にトーマスは少々イラつきを覚えながら「自分をここへ呼んだ目的は船なのか?」と切り出します。
マイケルはサーシャを呼びつけると、下着を脱ぐよう命令しました。「女は男のパワーゲームに官能を覚える」と言いながらサーシャの太ももへ手を滑らせるマイケル。トーマスは侮辱とも取れるマイケルの言動にたまらず逃げるようにヴィラから出て行きました。しかしほどなくして船にサーシャが現れます。出来ることなら関係を切りたいトーマスはサーシャに辛く当たりました。トーマスの言葉に逆上したサーシャは近くに置かれたビンを手に取りトーマスの頭に向けて数回振り下ろしました。ビンと血痕のついた靴を海へ投げ捨てると、警察署へ向かったサーシャ。しかし何も言うことができません。結局、そのまま警察署をあとにしました。
翌朝、サーシャは波止場で待ちぼうけしている様子です。そこへフレデリックが現れ、トーマスを探していると言います。サーシャは一緒に食事でもしながらトーマスを待とうと提案します。その後、場面は美しい海を映します。購入したばかりの船ではマイケルたちファミリーが船からのダイビングではしゃいでいました。そこには楽しそうにしているサーシャの姿もあったのでした。
以上、映画「ビッチ・ホリデイ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する