アンラッキー・モンキーの紹介:1997年日本映画。自称高学歴詐欺師の山崎が、相棒と一緒に銀行強盗をしようとした時、はずみで通りがかりの美紀という女性を刺殺してしまいました。その頃、弱小ヤクザの村田組組員3人が、大組織の誠竜会の若頭をはずみで殺してします。はずみで殺人を犯した山崎と村田組組員のその後を時系列で追い、やがて接点を持つという内容のブラックコメディスリラーです。
監督:SABU 出演者:堤真一(山崎)、清水宏(村田組組員・釜田)、山本亨(村田組組員・松田)、鈴木一功(村田組組員・金田)、吉野公佳(吉田美紀)、寺島進(誠竜会組員・新田)、六平直政(ラーメン屋・町内会長)、田口トモロヲ(殺し屋・宮田)、大杉漣(誠竜会若頭・立花)ほか
映画「アンラッキー・モンキー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アンラッキー・モンキー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アンラッキー・モンキーの予告編 動画
映画「アンラッキー・モンキー」解説
この解説記事には映画「アンラッキー・モンキー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アンラッキーモンキーのネタバレあらすじ:起
自称高学歴詐欺師の山崎(堤真一)は、相棒と二人で銀行強盗をやろうと、デストロイヤーマスクをかぶって銀行の前に立っていました。すると銀行の中から同じマスクをかぶった強盗がバッグを持って逃げ出してきました。警備員や銀行員に追われ道路に飛び出すと、車にはねられました。吹っ飛んだバッグをキャッチした山崎の相棒も車にはねられ、山崎の胸にバッグが飛んできました。山崎は受け止めたバッグを持ち、包丁を持ったまま逃げました。
路地に入り、振り向いた時、若い女性の胸に包丁が突き刺さりました。女性は崩れるように倒れながら山崎のマスクを剥ぎ取りました。倒れ込んだ女性を見て、マスクを取って山崎は逃げ出しました。途中でゴミ箱にマスクを捨て、ジャンパーをかっぱらい、夜になって河川敷に穴を掘り、大金の入ったバッグを埋め、夜道を歩いていました。
山崎は村田組のヤクザ3人が乗った車とすれ違いました。村田組は二代目が逮捕され、組は弱体化していました。その事務所に誠竜会若頭の立花(大杉漣)がやって来て、海外の仕事を持ちかけ、誠竜会に入ることを勧められていました。事務所に帰ってきた金田(鈴木一功)が、山崎の捨てたマスクを拾ってかぶり、強盗だ!と脅かしたため、ビール瓶を持っていた釜田(清水宏)がはずみで立花の頭を強打してしまい、立花を殺してしまったのでした。
アンラッキーモンキーのネタバレあらすじ:承
村田組の3人は河川敷へ穴を掘り、立花を埋めました。山崎はラーメン店で食事をしていました。そこへさっきの村田組の3人がラーメンを食べにきました。店のテレビでは昼間の銀行強盗のニュースが流れていました。犯人は3人組になっており、車にはねられた二人は死亡、8000万円を持って逃げた一人を追っていると言っていました。さらに近くの路地で美容師の吉田美紀(吉野公佳)さんが何者かに刺殺されたと報道していました。
山崎は自分が刺した女性が死んだことを知り、愕然とし、店を出ました。街では警官を見かけたら怖くなり、ビルの中へ人の流れに乗って潜り込みました。そこは青島グループの工場の排水により、悪臭がするという町内会の反対集会の場所でした。町内会の会長はあのラーメン店の主人でした。会社側の部長補佐が理詰めで説明を始めると、住民たちは黙りこみました。部長補佐がお前は何か言いたいことはないのかと山崎を指名すると、山崎は持論を言葉強く説明し、部長補佐を責め立てました。すると今度は部長補佐が黙り込み、住民たちから大喝采を浴びました。そして打ち上げパーティにも呼ばれ、ビールを飲んでいました。テーブルにあった新聞を見た山崎は、路地で刺殺された美紀の顔写真を見て怖くなりました。やっぱり自分が刺した女性でした。
アンラッキーモンキーのネタバレあらすじ:転
村田組に誠竜会の新田(寺島進)たちがやってきました。立花の行方を聞いていました。釜田、松田(山本亨)は知らないと言いますが、金田が調子に乗って、海外の仕事をやるそうですねと言ってしまい、逆に泥だらけの靴を指摘されました。立花が殺されたと確信した新田らは、組員を村田組の周りに張り込ませました。金田の言動に釜田が怒ると、ふてくされて外に出た金田が、誠竜会の組員を見つけ帰って来ました。勢いづいた松田が誠竜会の組員二人を殺してしまいました。二人を海に投げ込み車で走り出しました。
その頃、山崎は、殺した美紀の顔が浮かび、追い詰められ、錯乱していました。公園で休んでいると、自称殺し屋の宮田に声をかけられ、なつかれました。宮田から逃げて歩いていると雨が降りだし、通る車に美紀の顔を見ました。幻覚が見えだした山崎はその場に倒れました。通りかかった車に助けられると、その車は美紀の親族が遺影と遺骨を持った車でした。車を止めてくれと言って飛び出した山崎を避けようとして別の車が事故を起こし、運転手が死にました。
その頃、村田組の3人は金田の行きつけのバーに行きました。外にいた従業員が新田に電話しました。新田は宮田に指令を出しました。バーに宮田が入って来ましたが、ビビり過ぎておしっこをもらし、倒れ込みました。トイレに逃げ込んだ3人めがけ、何発も発砲して昇天しました。
アンラッキーモンキーの結末
松田が首を撃たれました。車で逃げるも釜田と金田は喧嘩になりました。道の真ん中で倒れた男を見つけて降りると、それは山崎でした。山崎は手首を切って自殺しようとしていました。100万円の札束を渡し、あと8000万円やるからオレを殺してくれと言いました。
山崎の案内で河川敷に着き、金を埋めた場所を教えました。金田がその場所を掘っているとバッグが出てきました。その時、誠竜会の新田らが車2台でやって来ました。新田は銃を構え二人を殺そうとすると、釜田がここに金があると言いました。そして金田がバッグを土から取り出した時、バッグを握る手が見え、男が土の中から出てきました。それは死んでいなかった立花でした。バッグと立花を埋めた場所が同じだったのです。
立花は銃を持ち、釜田と金田を射殺しました。そしてアニキと呼ぶ新田も射殺し、誠竜会の組員全員を殺しました。山崎はオレも殺してくれと銃口を頭にあてがいますが、立花が引き金を引いても弾は出ませんでした。その時、松田が車から降りてきました。立花は松田を射殺しました。弾はあったのでした。
夜が明け、山崎は自首しようと警察署の前にきました。するとパトカーが止まり、手錠をかけられた立花が降りてきました。警官の手には金の入ったバッグとデストロイヤーマスクがありました。自首をあきらめた山崎は、車にはねられようと道路を彷徨いますが、車も山崎をうまく避けていました。
以上、映画「アンラッキー・モンキー」のあらすじと結末でした。
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