パピヨンの紹介:2017年アメリカ映画。1930年代のパリ、金庫破りで大金を手にして彼女と遊ぶパピヨンは身に覚えのない罪で逮捕され、南米のフランス領ギアナ(ブラジルの北側、当時はフランス植民地、現在はフランスの県)の刑務所に送られます。そこでの地獄のような日々、脱獄、独房に入れられることの繰り返し。この映画は、孤島に送られた終身刑囚パピヨンの波乱の運命と脱獄劇を描く『パピヨン』は1973年に当時のスター、スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの共演で大ヒットした映画のリメイク。ホフマンが演じたドガ役を『ボヘミアン・ラブソティー』でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックが演じています。この映画は1969年に発表されベストセラーになったパピヨンことアンリ・シャリエールの自伝を元にしています。フランス領ギアナは19~20世紀半ば頃まで政治犯を中心とした囚人が送られた地で「呪われた土地」「緑の地獄」と呼ばれることもあった。
監督:マイケル・ノアー 出演:チャーリー・ハナム(パピヨン)、ラミ・マレック(ルイ・ドガ)、イヴ・ヒューソン(ネネット)、ローランド・ムーラー(セリエ)、トミー・フラナガン(刺青の男)、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン(刑務所長)、ほか
映画「パピヨン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パピヨン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パピヨンの予告編 動画
映画「パピヨン」解説
この解説記事には映画「パピヨン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パピヨンのネタバレあらすじ:起・逮捕され仏領ギアナに送られるパピヨン
1931年のパリ。胸に蝶のタトゥーがあることからパピヨンと呼ばれる彼(チャーリー・ハナム)は、金庫破りで大金を盗んで、彼女のネネット(イヴ・ヒューソン)とデートをして楽しい時を過ごします。しかし翌日、警察がやってきて殺人容疑で逮捕されます。パビヨンとネネットは無罪を叫びますが、聞き入れられません。
拘置所のパビヨンにネネットが面会に来てキスをしますが、それが最後の別れになります。身に覚えのない殺人罪によってパビヨンは終身刑を宣告されます。パピヨンは身体検査を受け、南米の仏領ギアナの刑務所へ強制労働のため送られることになります。
パピヨンは船に乗せられますが、そこで、紙幣を偽造して逮捕されたドガ(ラミ・マレック)という男と出会い、彼に接近します。パピヨンとドガは脱獄を船の中で話し合います。パピヨンは船中で男と喧嘩、監視員に見つかり手足を縛られます。ギアナに着いたパピヨンとドガはジャングルを歩き、刑務所に着きます。
パピヨンのネタバレあらすじ:承・地獄の刑務所と最初の脱獄
パピヨンとドガは、刑務所の所長(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)から脱獄、殺人などは許されないという刑務所のルールを説明されます。異様な風貌の受刑者達の中、パピヨンは夜は逃げられないように足かせをはめられます。
翌朝、銃声とともに目が覚めたパピヨンとドガは、作業現場へ向かいます。パピヨンとドガは現場ではダイナマイトの炸裂する山での強制労働に従事します。しかし、重労働によってドガは倒れてしまいます。パピヨンは他の囚人セリエ(ローランド・ムーラー)と知り合い、脱獄について話し合います。パピヨンはドガとも脱走について相談しており、脱獄することを決意します。
ある日、一人の囚人が看守を殺害、逃走したとしてギロチンで公開処刑されます。パピヨンとドガは死体の運搬を命じられますが、パピヨンは死体を運搬中に逃走します。パピヨンは川岸で、男に「パリにある金を払うから船で逃げさせてくれ」と頼みますが、男は刑務所に通報し、パピヨンは捕まります。そしてパピヨンは2年間の独房生活を送ります。
パピヨンのネタバレあらすじ:転・孤独な独房生活と2度目の脱獄
独房でのパピヨンは声を出すことも許されず、食事も満足に与えられず、パリの日々を思い出しながら地獄の日々を送ります。2年間が過ぎパピヨンは独房生活を終え、刑務所に戻ります。
パピヨンはドガと再会しますが、セリエも巻き込んで脱獄を考えます。看守たちが映画を見ている間に、パピヨン、ドガはセリエが用意した船で川を下り、海へ出ます。しかし、海上でパピヨンとセリエは喧嘩をはじめ、セリエは死に、船は難破します。陸に流されたパピヨンは先住民族の村にいることに気づきます。
パピヨンはキリスト教徒の女性に出会い、コロンビアの先住民の村だと教えられます。パピヨンはドガとも再会、しかし単独で村から逃げ出します。パピヨンは警官が彼を追ってくるのに気づき、逃げますが、またしても捕まります。パピヨンはキリスト教徒の女性が通報したことに気づきます。フランス植民地当局に捕まったパピヨンは5年間の独房生活を送ることになります。
パピヨンの結末:3度目の脱獄、パピヨンの運命
5年後、独房から出されたパピヨンは、船に乗せられ孤島のデビルアイランドに送られます。脱獄不可能と思える崖の上の孤島で、パピヨンはドガと再会します。パピヨンはまたも脱獄を計画します。崖の上から潮の流れを見ると、その流れは沖に向かっているのに気づき、ヤシの実を袋に入れてボートを作ります。パピヨンはドガも脱獄に誘いますが、ドガは島に残ることを決めます。パピヨンはボートを崖から投げ、海に飛び込み、なんとかボートをつかみ、海上をさまよいます。
(映画は数十年後のシーン)パピヨンはフランスの出版社で、刑務所体験の本の出版について話し合います。彼は脱獄後、ベネズエラに逃れ、そこで結婚し、妻から本を書くことを勧められたと言います。映画の最後の字幕で、パピヨンの本はベストセラーになったこと、フランス政府は彼の罪を許したこと、などが流れます。
以上、映画「パピヨン」のあらすじと結末でした。
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