約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語の紹介:2009年フランス,ニュージーランド映画。自分の手で最高のワインを造ることに人生をかけ、葡萄農家から醸造家となった男と、彼を成功へと導いた天使、彼を支えた女性たちを美しい映像で描いたヒューマン・ドラマ。
監督:ニキ・カーロ 出演:ジェレミー・レニエ(ソブラン・ジョドー)、ギャスパー・ウリエル(天使ザス)、ヴェラ・ファーミガ(オーロラ)、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ(セレスト)、ヴァニア・ヴィレール、エリック・ゴドン、パトリス・ヴァロッタ、ジャン=ルイ・スビーユ、ほか
映画「約束の葡萄畑」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「約束の葡萄畑」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語の予告編 動画
映画「約束の葡萄畑」解説
この解説記事には映画「約束の葡萄畑」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語のネタバレあらすじ:起・天使との出会い
1808年、ブルゴーニュの葡萄農家ソブラン・ジョドー(ジェレミー・レニエ)は自身でワインを作りたい、という野心を抱いていたが、この地域の葡萄畑を取り仕切るワイナリーのヴリー伯爵(パトリス・ヴァロタ)には相手にされない。
父親には恋人セレスト(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)との仲を反対され、ソブランは酔いにまかせて葡萄畑をさまよっていると、そこへ天使ザス(ギャスパー・ウリエル)がやってくる。ソブランは現れた天使ザスに悩みを打ち明けると、1年後、結婚の祝福をしにくることを約束して去る。
そして1年後、セレストと結婚、子供をもうけていたソブランはザスと再会し、彼から葡萄の苗木とワイン造りの助言を受ける。そして毎年、同じ晩に会うことを約束する。
約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語のネタバレあらすじ:承・成功を手にして
ソブランは苗木を植え、葡萄作りに専念するが、自立するための資金を得るために、軍隊に入隊する。2年後、戦地から戻ったソブランはザスの助言のもと葡萄作りを続けるが、ワイン醸造への入れ込みは家計を圧迫し、生活を苦しくさせていた。
次女ニコレットが病で亡くなる悲劇に見舞われながらも1815年、初めて自身の手で造ったワインはヴリー伯爵や彼の姪オーロラ(ヴェラ・ファーミガ)にも認められる。
やがて伯爵の他界により事業を相続したオーロラは、ソブランにこの地域全ての葡萄畑の管理を任せ、自身もワインに対する見識を高めようと、ソブランから教えを請う。2人の努力の甲斐あって、ワイン造りは成功するが、セレストは2人の仲を疑うようになっていた。
約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語のネタバレあらすじ:転・天使の正体
ソブランはザスに再会し、全ての幸運に感謝するがザスは否定、自分は天国に住まう者ではなく、地獄を庭とする者だと告白する。その言葉にショックを受けたソブランは病の床に伏すが、セレストはその原因はオーロラだと邪推する。
その後のワインは失敗作となり、全てが悪い方に向かい始めた時、ソブランと再会したザスは自分は堕天使であり、善悪、喜びと絶望、全ては背中合わせなのだと言う。ソブランはザスを受け入れ、つかの間2人は戯れるが、その様子を目にしたセレストは悪魔の仕業だと錯乱し、我に返ったソブランはザスに二度と現れるなと突き放す。
約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語の結末:ワイン造りは人生と同じ
その後、葡萄畑は病害により全滅、諦めようとするソブランにオーロラは、一からやり直すと自らの手で樹を掘り起こす。その姿を見てソブランは村人と総出で畑の再生に乗り出す。
ソブランとザスの関係を知っていたオーロラから、天使を呼び戻すよう言われたソブランは、久しぶりにザスに再会し、ワイン造りをずっと手伝ってほしいと懇願すると、ザスは自分の翼を切ることを条件に受け入れる。そうして畑には再び葡萄が実り、人間になったザスとともにワイン造りが続けらる。
やがてソブランも老いて最期の時を迎える。葡萄畑に身を置き、ザス、セレスト、オーロラに見守られ、自分で造ったワインを口にして、永遠の眠りにつくのだった。
以上、映画「約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語」のあらすじと結末でした。
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