Girl/ガールの紹介:2018年ベルギー映画。実在するバレリーナ、ノラ・モンスクールをモデルにしたヒューマンドラマ。トランスジェンダーの女性が苦難にまみれながらバレリーナを目指していくという話です。本作はカンヌ国際映画祭で最優秀演技賞等のさまざまな賞を受賞した作品です。
監督:ルーカス・ドン 出演:ヴィクトール・ポルスター(ララ)、アリエ・ワルトアルテ(マティアス)、オリヴィエ・ボダール(ミロ)、タイメン・ホーファーツ(ルイス)、カテライネ・ダーメン(ナート先生)、ヴァレンタイン・ダーネンス(パスカル先生)、マガリ・エラリ(クリスティーヌ)、アリス・ドゥ・ブロックヴィール(ロイス)、アラン・オノレ(アラン)、アンジェロ・タイセンス(ヘンドリックス)、マリー=ルイーズ・ヴィルデライクス(マリー・ルイーズ)、ヴィルジニア・ヘンドリクセン(アランの助手)、ほか
映画「Girl/ガール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Girl/ガール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
Girl/ガールの予告編 動画
映画「Girl/ガール」解説
この解説記事には映画「Girl/ガール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Girl/ガールのネタバレあらすじ:起
15歳になったララ(ビクトール・ポルスター)はバレリーナになることを夢見ています。しかしそれは彼女にとって平坦な道ではありませんでした。ララの体は生まれつき男だったからです。しかしララの才能と努力、何より父マティアス(アリエ・ワルトアルテ)の助けも得て、難関のバレエ学校に入学することが出来ました。
入学してからは血の滲むような努力を重ね、厳しいレッスンをララは乗り越えていきました。懸念されていた他の女子生徒達もララを受け入れ、先生もララの努力と表現力には目を見張るようになりました。
Girl/ガールのネタバレあらすじ:承
しかし16歳になった頃、ララの体は成長期を迎え、より男性的な体への成長にララは焦りを隠せなくなります。ララはやがて性適合手術を受ける事を決め、第二次性徴を止めるためのホルモン補充療法を受けるのでした。
クラスメメイトとは同じロッカーで着替えは出来ても、どうしてもシャワールームを同じには出来ないでいました。それを忘れたいかのように、ララは練習に明け暮れます。ごつく大きくなった足を無理やりトゥーシューズに押し込みながらも練習を続けたのです。
Girl/ガールのネタバレあらすじ:転
練習中はテープでペニスを覆い隠し、他の女子生徒達と同じタイツ姿でいるララでしたが、クラスメイトの視線はどうしても股間にいってしまいます。さらにはある日、ララの才能に嫉妬したクラスメイトが更衣室で股間を見せてなどと、嫌がらせにも似た発言をしてしまいます。
いつも励ましてくれるマティアスの言葉にいつも大丈夫と答えるララでしたが実はすでに爆発寸前の状態だったのです。
悩むララを助けられないマティアスは、もどかしさのあまり「何故大丈夫といつも答えるんだ?」と尋ねてしまいます。ララの答えは「大丈夫じゃないから」でした。なりたい自分になれないララの精神状態は、すでにボロボロになっていたのです。
Girl/ガールの結末
さらに股間にテープをし続けたために、皮膚が炎症を起こし性適合手術を延期せざるを得なくなりました。医師からダンスすることを止められたララは、クラスメイト達の演技を観客席からただ見ているだけしかできませんでした。
見るに耐えがたくなる自分の体、理解してくれないクラスメイトや父マティアス。やがて全てに耐えられなくなったララは、マティアスがいないのを見計らって自らのペニスを切り落としてしまいます。すぐに救急病院に運ばれて事なきを得たララは、駆けつけたマティアスと抱き合います。
数年が過ぎて日の当たる道を穏やかに歩くララの姿がありました。その姿は以前にも増して美しい女性でした。
以上、映画「Girl/ガール」のあらすじと結末でした。
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