ホテル・ルワンダの紹介:2004年イギリス,イタリア,南アフリカ映画。20世紀後半に起こったルワンダ虐殺。その中を大勢の人々と共に逃げ延びたルワンダ人がいた。実話を元に描かれたヒューマンドラマ。
監督:テリー・ジョージ 出演:ドン・チードル(ポール・ルセサバギナ)、ソフィー・オコネドー(タチアナ・ルセサバギナ)、ニック・ノルティ(オリバー大佐)、ジャン・レノ(テレンス社長)、ファナ・モコエナ(ビジムング将軍)
映画「ホテル・ルワンダ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホテル・ルワンダ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ホテル・ルワンダ」解説
この解説記事には映画「ホテル・ルワンダ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホテル・ルワンダのネタバレあらすじ:民族闘争の激化
近年、ルワンダ共和国では、フツ族とツチ族の民族闘争が続いていた。ヨーロッパ資本のオテル・デ・ミル・コリンの支配人ポール・ルセサバギナは、そんな中でも影響各所への付け届けを細めに行い、争いに巻き込まれないよう、上手く立ち回っていた。しかし、フツ族の大統領が暗殺されたことで、情勢は悪化。政府とフツ族過激派によるツチ族虐殺が開始され、ポールも予断を許さない状況になる。ポールはフツ族だが、彼の妻はツチ族だったのだ。彼らの結婚は、フツ族過激派のカンに触るものだった。
ホテル・ルワンダのネタバレあらすじ:虐殺の国で
隣人が襲撃されるのを目撃したが、家族を守らなくてはいけないポールには何もできない。危険が自分たちにも迫っていることで、妻のタチアナは酷く怯えた。ポールは、自分たち家族が襲撃の的から外されるため、各所へ金や酒を贈って交渉し、一旦は何とか救われたかに見えたが、ついに内戦が勃発した。家族を避難させたホテルへ、各地の避難キャンプから溢れた避難民や孤児たちも押し寄せて来た。フツ族もツチ族も無かった。無惨に殺されそうになる人々を放ってはおけないポールは、彼らをホテルへ受け入れることにした。ホテルは外国資本であり、オリバー大佐率いる国連軍が警護していたが、それでも予断を許さない状況ではある。他国への内政干渉ができないため、国連軍は虐殺に対して積極的な行動は起こせないのだった。出来ることは、外国人を国外へ避難させることだけだった。では、ルワンダ人は?撤退すべき国がないルワンダ人は取り残される。
ホテル・ルワンダの結末:脱出への道
そんな状況を受け入れられる訳もなく、ポールは人々を救うために、自分や避難民たちの人脈を頼りに奔走するのだった。その甲斐あって、ベルギーにある親会社のテレンス社長は、フランス政府を通して政府軍を撤退させることに成功し、ポールの家族を含め、一部の避難民が国外へ避難できることになった。ポールの家族と避難民たちを乗せたトラックが空港へ向かおうとする。だが、待ち伏せ攻撃に合い、からがらホテルへ引き返して来る始末だった。ポールは最後の望みと、政府軍のビジムング将軍に掛け合い、このままでは戦犯で裁かれるだろうと脅しまでして交渉し、ついに、包囲されたホテルから、家族、避難民共々、国外避難を果たすのだった。最終的に、この虐殺劇で殺されたツチ族やフツ族穏健派の数は100万人近くに上ったという。その中で、ポールは千人以上の命を救ったのだった。
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