ネストの紹介:2014年スペイン,フランス映画。仕立て屋の仕事をするモンセは、両親亡き後、一人で妹を育てます。ある日、上階のカルロスが階段から落ち、モンセに助けを求めてきました。カルロスを部屋にいれ、ベッドに寝かせて介抱し始めたモンセは、次第に狂暴な人格を見せ始め…という、フランス/スペイン発の不条理ゴアホラーです。驚愕のラストが待ち構えています。
監督:フアン・フェルナンド・アンドレス、エステバン・ロエル 出演者:マカレナ・ゴメス(モンセ)、ナディア・デ・サンティアゴ(妹)、ルイス・トサル(パドレ)、ウーゴ・シルバ(カルロス)、カロリーナ・バング(エリサ)ほか
映画「ネスト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ネスト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ネストの予告編 動画
映画「ネスト」解説
この解説記事には映画「ネスト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ネストのネタバレあらすじ:起
歳の離れた姉のモンセに怖い話ばかり聞かされながら寝付かされていた妹も18歳になりました。モンセと妹の母は妹を出産した時に死んだと言われ、妹はいつも気にしていました。そして二人の父は14年前に失踪したままです。妹を一人で育て上げたモンセは仕立て屋の仕事をしていますが、部屋から外に出られない精神疾患があります。その為、配達などは妹に行かせていました。
今日も常連のプーリが服の仕立てにやって来ます。プーリは、妹ももう大人だから、恋人が出来ていつ出て行ってもおかしくないと言います。夜早く眠りについたモンセは、夢にうなされて目覚めます。外を見下ろすと妹が彼氏とキスをしていました。部屋に帰ってきた妹に、教えを説き、むち打ちの罰を与えます。血の出た妹は怒って、反抗的になり部屋を飛び出すと、通路で倒れます。通りかかった上階の住人のカルロスが、シーツをかけてやりました。
翌朝、謝るモンセでしたが、妹は怒ったままでした。その時、モンセは自分が父親に言われていたことを思い浮かべます。すると、自分のやっていることは、あの頃の父と同じでした。
ネストのネタバレあらすじ:承
ある日、上階のカルロスが階段から落ちたと言って、モンセの部屋を叩きます。一旦は扉を閉めたモンセでしたが、扉を開けてカルロスを部屋に入れ、ベッドに寝かせます。手当てをすると右足を骨折していました。目覚めたカルロスに、医者を呼んで手当てをしてもらったと言いますが、脚の骨折の手当てはモンセがやったものでした。そしてモンセは痛みが和らぐ聖水を飲ませていました。
仕事から帰ってきた妹が異変に気づくと、モンセはカルロスを介抱していることを話します。しかし妹はモンセがカルロスに何かしたのではないかと疑っていました。カルロスが一人暮らしだと聞いたモンセは、ここにずっと居れば、私が介抱してあげると言います。言葉に甘え、居候するカルロスに、部屋の鍵を渡され、化粧をするモンセでした。そして妹に、カルロスの為に自分の病気の治療をすると伝え、妹にも協力を求めました。
深夜、妹がカルロスの部屋に入り、医者を呼んでいない事や、聖水はモルヒネを入れた水であることをバラし、さらにモンセから早く逃げないと殺されると伝えます。そのころにはカルロスの右足は壊死し、悪化する一方でした。
ネストのネタバレあらすじ:転
カルロスの部屋に男女3人がやって来ます。その後モンセの部屋に刑事二人が訪ねてきます。そして、カルロスが失踪したと言いました。見ていた妹は、鍵を開けてカルロスの部屋に侵入します。中にはエリサという女性がいました。エリサはカルロスの婚約者で妊娠しています。そして結婚式当日にカルロスが失踪したのだと言います。
妹が、カルロスは私の部屋にいると言うと、妹を閉じ込め乗り込みます。カルロスの事をはぐらかすモンセでしたが、カルロスを見られたことからモンセはエリスを置物で殴り殺し、体を切断し始めます。カルロスの部屋に刑事が入ってきた隙に、妹が戻ると全て片付けられていました。
モンセは妹に父の話をします。母の死後、父は成長するモンセを母にだぶらせ、毎夜毎夜レイプしました。そして成長してきた妹を可愛がりだすと、妹もレイプされそうに感じたモンセが父を毒殺しました。話を聞いた妹はモンセと抱き合い、泣いたあとカルロスを見に行くと、右足がベッドに縫い付けられていました。
ネストの結末
プーリが姪を連れ、ウエディングドレスの仕立てにやって来ます。その時カルロスが叫び声をあげます。モンセはカルロスを殴って黙らせます。部屋に戻ると、プーリと姪はエリスのバラバラ死体を見つけていました。モンセは二人を殺します。殺された二人を見つけた妹は、モンセを殴り倒し、カルロスの右足の糸を切り、抱えて逃げようとします。
しかしモンセが起き上がり襲ってきます。カルロスの右足を踏みつけ動けないようにした後、妹に襲いかかります。その時、妹がナイフでモンセを刺します。もう一度刺すとモンセは、「殺さないで」と言い、「実はお母さんは、貴女を生んで死んだのではない」と言います。そして、「父の死体のそばに貴女と一緒に居るお母さんの写真がある」と言いました。
それは封印された暖炉でした。中には父の白骨化した遺体がありました。その横に缶があり、中を見ると古い写真がありました。妹の母親はモンセでした。父と近親相姦で生まれた子供でした。妹は息絶えたモンセを抱きます。そしてカルロスを部屋の外に出すと、部屋に戻り扉を閉めるのでした。
以上、映画「ネスト」のあらすじと結末でした。
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