蛇娘と白髪魔の紹介:1968年日本映画。孤児施設にいる小百合の本当の両親が見つかり、南條家に引き取られます。この家には小百合の姉とされるタマミが屋根裏部屋に暮らしていました。お姉さんなら一緒に暮らそうと言った小百合はタマミと一緒の部屋で過ごすことになります。しかしタマミは小百合をいじめはじめ…という内容の、楳図かずお原作の怪奇映画です。
監督:湯浅憲明 出演者:松井八知栄(南条小百合)、高橋まゆみ(南条タマミ)、北原義郎(南条吾郎)、浜田ゆう子(南条夕子)、目黒幸子(鬼頭しげ)ほか
映画「蛇娘と白髪魔」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「蛇娘と白髪魔」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
蛇娘と白髪魔の予告編 動画
映画「蛇娘と白髪魔」解説
この解説記事には映画「蛇娘と白髪魔」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
蛇娘と白髪魔のネタバレあらすじ:起
孤児施設めぐみ園では、小百合が南條吾郎に引き取られようとしていました。南條は小百合の実の父親でした。園長とめぐみ園の卒園者で職員の林達也に別れを告げ、南條家に着きます。
南條家ではお手伝いさんが死亡し、警察が来ています。母の夕子は記憶喪失になり、小百合を見てタマミと呼びました。お手伝いのしげに部屋を案内された後、夕食を食べていると、父にアフリカから電報が来ます。毒ヘビ研究家の吾郎の探していた毒ヘビが見つかったという連絡で、急遽アフリカに飛び立ちます。
夜になり、小百合は母が、神棚に食事を置くのを見ます。すると食事はなくなっていました。翌朝、早く起きた小百合は父の部屋に入ります。部屋には毒ヘビが沢山いて、危ないとしげに叱られます。そして神棚の前にいた母を見つけると、母は小百合を呼び挨拶させました。
その時小百合は人影を見ます。母はこのことは父に言ってはいけないと言いました。
蛇娘と白髪魔のネタバレあらすじ:承
夜、小百合は自分を覗く女の子を見ます。母の部屋に行ってこのことを話すと、タマミという女の子を姉だと紹介します。小百合はお姉さまだったら一緒に住みたいと言います。すると母は父が帰ってくるまでよと言って、同じ部屋に住むことになります。しかしタマミは小百合に冷たく当たりました。
小百合は自分の部屋に鱗が落ちているのを見て、学校で調べてもらいます。それはヘビの鱗でした。その夜、風呂場でタマミの背中に鱗があるのを見て、しげに話すと信じてもらえませんでした。夜外に出て行くタマミを見た小百合が母としげに言いました。母としげが探しに行くとタマミは家の中にいました。
タマミはカエルを引き裂きお前を食べたいと言います。小百合はこのことをめぐみ園の達也に話します。達也が園長に話すと園長が話し始めます。タマミは小さい頃からヘビが好きで、ヘビを捕まえて友達にいたずらしようとしてヘビに噛まれ、顔にあざができました。
この日以来、自分がヘビだと思い込むようになり、身を案じた父が施設へ入れるも、母が連れ戻し屋根裏に隠したそうでした。
蛇娘と白髪魔のネタバレあらすじ:転
家に帰ると、タマミが母に怒ったように話しています。小百合を見たタマミは今日からお前は屋根裏部屋に行け、私が小百合の部屋に住むと言いました。小百合はそれでもいいと言って、屋根裏部屋に移ります。
数日後、母としげが家を出て行き、タマミと二人で留守番することになります。タマミは小百合をヘビの実験室に連れて行き、ヘビの怖さを教えます。そしてお前はこの家から出て行けと言いました。しかし小百合がお父様との約束があるから出て行かないというと、今日から怖い事が待っていると言いました。
その夜、屋根裏部屋に白髪魔が現れます。怖くて家を飛び出した小百合はめぐみ園に行きました。達也と園長に話すと、園長が実は小百合とタマミは病院で取り違えられた子供同士で、南條家の本当の子供は小百合だと言います。
南條に手紙を書いていた園長が白髪魔に殺されました。その時、小百合の母が倒れたから早く帰って来いと連絡が入ります。罠だと感じた達也はバイクの後ろに小百合を積んで南條家に向かいますが、バイクを転倒させられ二人はロープで縛られヘビの実験室へ連れ込まれます。
蛇娘と白髪魔の結末
そこにはタマミと白髪魔がいました。白髪魔はしきりに二人を殺せとタマミに言っています。白髪魔はしげでした。しげがタマミを利用して南條家の財産を乗っ取ろうとしていました。タマミにガソリンをまき散らさせ、母も一緒に殺そうと火をつけます。達也がロープをほどき、小百合を助けると、2階にいる母を助けに行きます。
この隙に逃げ出した小百合をしげとタマミが追います。建設中のビルに逃げた小百合を追ったしげが、小百合をつき落とそうとしていました。これを見たタマミは、小百合が可愛そうになりしげを止めますが無理でした。そして小百合は転落しますが、途中の足場に引っ掛かります。
タマミがしげともみ合ううち転落し、下にいた母の上に落ちました。ビルに上った達也が小百合を助け、しげは駆けつけた警察に捕まります。母は一命を取り留め、昔の記憶が蘇ります。タマミは即死で、遺体安置所で眠っていました。その顔は、優しそうな顔になっています。父が帰って来て、親子3人でタマミの墓参りをするのでした。
以上、映画「蛇娘と白髪魔」のあらすじと結末でした。
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