スカイライン-奪還-の紹介:2017年イギリス,中国,カナダ,インドネシア,シンガポール,アメリカ映画。『アバター』『ジオストーム』などを手掛けたVFXチームが贈る、エイリアンと人類の攻防を描いた『スカイライン-征服-』(2010年公開)の続編となるSFアクション作品です。3日でエイリアンに征服された地球。前作と同じ時間軸を舞台に、ロサンゼルス市警の刑事やラオスの反政府組織ら地球人たちはエイリアンに対して壮絶な反撃に転じていきます。
監督:リアム・オドネル 出演者:フランク・グリロ(マーク)、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ(オードリー)、イコ・ウワイス(スア)、カラン・マルヴェイ(ハーパー)、ジョニー・ウェストン(トレント)、アントニオ・ファーガス(サージ)、ジェイコブ・バルガス(ガルシア)、ヤヤン・ルヒアン(チーフ)ほか
映画「スカイライン-奪還-」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スカイライン-奪還-」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スカイライン-奪還-の予告編 動画
映画「スカイライン-奪還-」解説
この解説記事には映画「スカイライン-奪還-」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スカイライン奪還のネタバレあらすじ:起
アルコール問題で停職中のロサンゼルス市警の刑事マーク(フランク・グリロ)は、傷害事件を起こして逮捕された息子トレント(ジョニー・ウェストン)と署で対面しました。同僚ガルシア(ジェイコブ・バルガス)の計らいによりトレントは起訴を免れ、マークは「バカ息子が」と嘆きながらも彼を署から連れ出しました。
マークはトレントに「一度くらい真剣に生きてみろよ」と説教しますが、車のエンジンが故障してしまったことからマーク親子はやむなく地下鉄で帰ることにしました。ところが、地下鉄は走行途中で激しい揺れに見舞われて緊急停車してしまい、外では青白い光と共にエイリアンたちによる地球侵略が開始されていました。
マークは車掌のオードリー(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)に地上との連絡を試みさせますが、地上からは「光を見るな」とだけ伝えられました。マークやオードリーは乗客たちを最寄りの駅に避難させますが、青い光を見てしまったトレントは、他の人々と共にエイリアンの宇宙船へと吸い寄せられてしまい、後を追ったマークはトレントを何とか地上に連れ戻しました。
マークはトレントとオードリーを連れて署まで向かい、ガルシアと合流しましたが、他の署の人間たちもいつの間にか姿を消していました。マークたちは街の外に脱出することにし、目の不自由なホームレスのサージ(アントニオ・ファーガス)を連れて地下鉄の線路を夜通し歩き続けましたが、ようやく外に出た頃には既にエイリアンの宇宙船とアメリカ空軍が交戦していました。
空軍の戦闘機が発射した核ミサイルの衝撃を避けるために地下鉄の坑道に引き下がりますが、民間人たちは瓦礫の下敷きになって次々と命を落としていきました。やがて坑道内に青い目をしたエイリアンが入り込み、マークたちはエイリアンと死闘を繰り広げました。ところが、核ミサイルに破壊されたはずのエイリアンの宇宙船が突如再生を始め、重傷を負っていたガルシアはマークたちを逃がすために自ら囮となって犠牲となりました。
マークたちは無線で救援のヘリを呼びましたが、ヘリは立ちはだかった巨大宇宙人に撃墜されてしまい、マークやトレント、オードリー、サージたちは宇宙船の中に吸い込まれていきました。
スカイライン奪還のネタバレあらすじ:承
マークが気が付くと、エイリアンに捕らえられた人々が粘液のようなものにまみれて横たわっていました。人々は宇宙船内から伸びて来た触手に脳を引き抜かれ、遺体は宇宙船下部の水槽に捨てられていました。マークは脳を引き抜かれそうになったトレントを助けようとしましたが、マークが触手に捕まれそうになった際にトレントは他の人々と共に宇宙船上部の機械に吸い込まれていきました。
マークは船内を捜索してみると、内部には抜き取られた人間の脳が移植されたサイボーグが製造されているプラントのようなものを発見しました。そんな時、マークは青い目のエイリアンたちと遭遇、銃を構えますが、そこに赤い四つ目の宇宙人が現れ、エイリアンたちを倒していきました。赤い四つ目の宇宙人はどうやらマークに敵意はない様子で、マークはその後をつけてみることにしました。
赤い目の宇宙人の正体は、エイリアンに脳を引き抜かれて移植され、サイボーグ“パイロット”と化していたジャロッド(前作『スカイライン-征服-』の主人公)でした。マークの怪我を治療したジャロッドは、彼を妊娠中の恋人・エレイン(サマンサ・ジーン)に引き合わせました。
エイレンは本来の出産予定日よりも半年早く臨月を迎えており、マークの手伝いを得て無事女の赤ん坊を出産しましたが、エイレンは直後に息を引き取ってしまいました。マークは絶対に赤ん坊を守り抜くことを誓い、ジャロッドにトレント探しの協力を求めました。ジャロッドはマークにエイリアンの武器を渡し、彼と赤ん坊をトレントのいるブースまで逃がしました。
マークは辛うじて生き延びていたトレント、オードリー、サージと合流しましたが、敵エイリアンは赤ん坊の目から赤い光が発せられていたことに気付いて後を追いました。マークたちは敵エイリアンの伸ばしてきた触手に襲われ、サージを助けようとしたトレントはオードリーをマークに託すとエイリアンに捕まり、脳を引き抜かれて死亡してしまいました。敵エイリアンはマークとオードリーが必死で守る赤ん坊に迫り、サージはマークたちを庇って負傷してしまいます。
同じ頃、ジャロッドは敵エイリアンの攻撃を受けて致命傷を負い、自らの命を犠牲にして時限爆弾を起動させ、宇宙船は炎上してジャングルに墜落しました。
スカイライン奪還のネタバレあらすじ:転
宇宙船が墜落したのはアジアのラオスでした。そこでは政府軍と反政府勢力、エイリアンが三つ巴の争いを展開していました。反政府勢力のリーダーのスア(イコ・ウワイス)と妹のカーニャ(パメリン・チー)は腐敗した警官に襲われて返り討ちにし、逃げる際に白い卵のような物体を見つけて拾いました。
その頃、辛うじて生き延びていたマークとオードリーは赤ん坊が急速に成長していることに気が付いていました。マークとオードリーは赤ん坊と虫の息のサージを連れて宇宙船から脱出、川に飛び込んで何とか草原まで逃れましたが既にサージは息絶えていました。その直後、マークたちはスアとカーニャに銃を突き付けられ、死にたくなければ従えと命じてきました。
その頃、敵エイリアンは宇宙船を復元しようと周囲に青い光を放ち始め、船内ではトレントの脳を移植したサイボーグが生まれていました。
マークたちはオア兄妹に連れられてジャングルを移動していましたが、赤ん坊が体調を崩したためにオアたちに協力するから医者に連れて行くよう求めました。その後、地雷原を抜けたマークやオアたちは腐敗警官たちに襲撃されましたが返り討ちにし、警官のチーフ(ヤヤン・ルヒアン)を捕虜にして反政府勢力の拠点である神殿跡の遺跡に到着しました。
反政府勢力の協力者である元科学者で麻薬密売人のハーパー(カラン・マルヴェイ)は、既に3歳児程度に成長していた赤ん坊の血液を調べたところ、DNAが変化しておりもはや地球人のものではないことに気付きました。赤ん坊はすぐに輸血する必要があり、マークは自らの血を差し出しました。ハーパーはカーニャから白い卵を渡され、中から青い液体を抽出すると、敵エイリアンは太古の昔にも地球に飛来したことがあると言い、赤ん坊の血から精製する血清こそが人類を救うカギになると話しました。
敵エイリアンの襲来に備え、マークやスアらは遺跡に貯蔵されていた武器の選定に入りました。オードリーは遺跡周辺に爆弾を仕掛けるカーニャの手伝いをしていましたが、そこに敵エイリアンの放った巨大怪物が襲いかかってきました。カーニャはオードリーを逃がすと仕掛けた爆弾を爆発させて応戦、自ら囮となって怪物を地雷原に誘き寄せました。
そして誤って地雷を踏んでしまったカーニャは無線でスアに別れを告げ、怪物を道連れに爆死を遂げました。その直後、敵エイリアンの小型偵察艇は遺跡を発見、マークは赤ん坊から成長した女の子をオードリーに託すと、トレントの仇を討つためにスアたちと共に戦闘体勢に入りました。
スカイライン奪還の結末
とうとう敵エイリアンの放った怪物の触手が遺跡に及ぼうとしていました。スアら反政府勢力は入り口に仕掛けた爆弾を爆発させ、油を撒いて燃やそうとしましたが、敵エイリアンのサイボーグが容赦なく襲いかかってきました。スアは地下牢に入れていたチーフを解放して一緒に戦うよう命じ、マークは首尾よく敵の偵察艇に潜入しました。
スア、オードリーと女の子、ハーパー、チーフ、避難民たちは遺跡から脱出しますが、そこに巨大バイオスーツに乗った敵エイリアンが攻撃してきました。スアや反政府勢力は必死で抵抗しましたが、ハーパーは命を落としてしまいます。
その頃、偵察艇内ではマークがサイボーグと対決していましたが、戦ううちにマークはこのサイボーグこそがトレントの脳を移植されたものであることに気付きました。そこでマークはオアから受け取った血清を敵の青い卵に打ち込み、赤く変化した卵を偵察艇の発射孔に放り投げました。
すると、偵察艇内のサイボーグたちはそれぞれ人間だった頃の記憶を思い出し、トレントの脳を持つサイボーグも全ての記憶を取り戻しました。
巨大バイオスーツは偵察艇を攻撃し始め、地上に放り出されたマークはスア、チーフと共にオードリーや女の子を守りながら戦い続けました。敵の巨大バイオスーツの魔の手がマークたちに及ぼうとしたその時、敵の四足歩行兵器を奪ったトレントが加勢してきました。トレントと敵バイオスーツとの激しい戦いが始まり、マークはトレントのアシストに回りました。
激戦の最中、女の子はいつの間にかオードリーたちの元から離れ、トレントが放り投げていた偵察艇の発射装置へと向かいました。そして女の子はまだ装置内に残っていた赤い卵を見つけ、発射装置を回収したトレントは敵バイオスーツに向けて赤い光の球を発射しました。
赤い光を浴びた敵のエイリアンやサイボーグたちは全て機能を停止し、マークとトレントは勝利を分かち合いました。戦いを生き残ったオードリーやスアもマークたちに駆け寄り、マークは女の子に亡き妻の名と同じ「ローズ」と名付けました。
10年後。成長したローズ(リンゼイ・モーガン)は地球人類の救世主となり、トレントは彼女の補佐に就いていました。地球人類は10年前の激戦を通じてエイリアンの科学力や弱点を学び、対抗しうる軍備を備えていました。
やがて敵エイリアンの宇宙船が再び地球に近づき、ローズやトレントたちは敵宇宙船に向けて攻撃を開始しました。
以上、映画「スカイライン-奪還-」のあらすじと結末でした。
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