インベージョンの紹介:2007年アメリカ映画。ジャック・フィニイのSF小説『盗まれた街』ボディスナッチャーの4度目のリメイク作品。『インベージョン』では、エイリアンを地球外のウィルスに置き換え、感染して眠ってしまうとレム睡眠中に遺伝子を乗っ取られ発症するという設定になっています。発症すると無症状で感情の無い人間になるオリジナルに沿っています。ニコール・キッドマン演じるヒロインが、感染しながらも眠らず、免疫を持った息子を助け出すというストーリーです。
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演者:ニコール・キッドマン(キャロル・ベネル)、ダニエル・クレイグ(ベン・ドリスコル)、ジェレミー・ノーサム(タッカー・カウフマン)、ジャクソン・ボンド(オリバー)、ジェフリー・ライト(スティーブン・ガレアーノ)、ヴェロニカ・カートライト(ウェンディ・レンク)、ジョセフ・ソマー(ヘンリク・ベリチェク)、セリア・ウェストン(ラディ・ベリチェク)、ロジャー・リース(ヨリッシュ)ほか
映画「インベージョン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「インベージョン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
インベージョンの予告編 動画
映画「インベージョン」解説
この解説記事には映画「インベージョン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インベージョンのネタバレあらすじ:起
スペースシャトルが緊急着陸態勢に入ったものの、空中爆発し墜落しました。シャトルの破片が広範囲に落下し、NASAが落ちた破片の回収にあたります。現場に急行したタッカー(ジェレミー・ノーサム)は、NASAの職員から「地球外生命体と思われるものが付着している」と聞きます。
その時、市民の一人が「家の近くに落ちていた」と言ってタッカーにシャトルの部品を渡します。手に取ったタッカーは部品で手を傷つけてしまいます。その夜、自宅に戻ったタッカーはベッドの上で、体全体が蝋(ろう)のようなものに覆われていました。
精神科医でタッカーの元妻キャロル(ニコール・キッドマン)は、息子のオリバー(ジャクソン・ボンド)と暮らしています。オリバーは精神が不安定で、深夜たまに叫び声を上げていました。キャロルの病院にウェンディ(ヴェロニカ・カートライト)がやって来ます。ウェンディは「夫のリチャードがおかしい。あれは夫ではない。飼い犬まで牙をむいて吠えかかり、夫は飼い犬を殺してしまった」と相談します。
いつもと違うウェンディの話が気になったキャロルでしたが、一旦自宅に帰ってもらいます。
インベージョンのネタバレあらすじ:承
ハロウィンの夜、キャロルは近所の主婦とオリバーと友人たちを連れ、家を回っています。ある家に行くと、犬がアンディに吠えかかります。アンディは犬の口を掴み握りしめると、犬は尻尾を巻いて逃げます。オリバーの首には犬の血が飛んでいました。
家に集まったオリバー達でしたが、キャロルはオリバーの体に蝋のような薄い皮のようなものが付いているのを見つけます。キャロルは、交際中の医師のベン(ダニエル・クレイグ)に皮を見せると、ベンは友人のスティーブン(ジェフリー・ライト)に調べてもらいます。
アメリカの各地では、新型の感染症が流行し始めていました。オリバーを元夫タッカーの家に連れて行く日になりました。キャロルがオリバーを乗せて車で走っていると、一人の女性が「誰か助けて」と叫びながら、走る車を止めています。しばらくすると女性は車に撥ねられます。警察に調べられたキャロルがタッカーに家に着くと、タッカーの様子がおかしくなっていました。
その後キャロルはベンと要人の集まるパーティに参加します。ヘンリク、ランディ夫妻に気に入られ、ベンと別れたキャロルは自宅に戻ります。すると、玄関に男がやって来て「調査に来た」と言って無理やりドアを開けようとします。
インベージョンのネタバレあらすじ:転
翌朝、出勤するキャロルは街の人達が自分を見ているのに気づきます。皆、無表情で感情表現がありませんでした。「夫がおかしい」と言ったウェンディの言葉を思い出し、ネットで検索すると数万件ヒットします。
スティーブンから調査結果が出たと連絡があり、ベンと向かったキャロルに「あの皮膚は、感染症が発症した患者の汗だという事がわかった。このウィルスは感染した後、レム睡眠によって発症する。感染しても眠らなければ発症しない。過去に何らかの病気にかかったことで免疫が出来ることもわかった」と言います。
その後、ランディから、「友人の様子がおかしい」と言われ、キャロルはベンとスティーブンと共に向かいます。家に入るとヨリッシュ(ロジャー・リース)の体が蝋のようなものに包まれていました。更にランディの夫のヘンリクも同じ症状になっていました。
キャロルはオリバーの事が気になり、迎えに行きます。タッカーの家に着くと、オリバー以外全員がおかしくなっていました。そしてキャロルを捕まえたタッカーは『仲間になれ』と口から液体をキャロルの顔に吐き掛けます。
キャロルは逃げ出します。地下鉄に乗ると、若者たちが「無表情でじっとしていればあいつらには見つからない」と教えてくれます。発症者に襲われながらもキャロルは一人で戻ります。そして「オリバーだけが感染していない」と言うと、スティーブンは「免疫があるんだ、その免疫からワクチンが作れる」と言います。
インベージョンの結末
オリバーからメールで「ボルチモアのお父さんの家にいる」と連絡が来ます。キャロルがタッカーの実家に行くと全員が発症していました。オリバーを見つけると、オリバーは発症していませんでした。
キャロルはオリバーを連れて逃げ出します。薬局へ忍び込み、眠らない薬を飲み、更にオリバーに「お母さんが眠ったら心臓に注射して」と注射器を渡します。全く寝ていないキャロルが眠りに落ちてしまいました。同じように寝ていたオリバーが目覚め、キャロルに注射します。キャロルは正気に戻りました。
スタッフ専用の倉庫には、眠って発症中の従業員が4人いました。そこへベンがやって来ます。ベンもおかしくなっていて「さあ、仲間になろう」とキャロルを誘います。キャロルが断ると、ベンが倉庫の鍵を開けます。発症した4人の従業員が出てきてキャロルに迫ります。キャロルは隠し持っていた拳銃で4人を射殺し、ベンの足を撃ってオリバーを連れて逃げ出しました。
そして夜の街を車で逃げていると、ヘリに乗ったスティーブンから電話が入り、指示通りビルの屋上へ駆け上がります。そしてヘリに乗り込み助かります。
エイリアンウィルスと名付けられた感染症は、1年後、スティーブンのワクチンのおかげで鎮静化していました。エイリアンウィルスの弱点を見つけたスティーブンの勝利です。スティーブンは「発症中はエイリアンの遺伝子が支配しているので、完治したら発症中の事は覚えていない」と言います。
以上、映画「インベージョン」のあらすじと結末でした。
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