カムバック・トゥ・ハリウッド!!の紹介:2020年アメリカ映画。 1970年代、ハリウッド。B級プロデューサーのマックスは極悪ギャングのレジ―からの借金が返せず大ピンチ。しかしあることをきっかけに起死回生の方法を思いつく。それは危険なスタント撮影で死亡事故を起こし保険金で大儲けすること。早速ボツにしていた最低の出来の脚本を引っ張り出し、老人ホームに入居中の落ちぶれ西部劇スター、デュークを主演に抜擢して撮影をスタートさせる。真の目的はデュークに死んでもらうこと。ところがデュークは思いの外、しぶとく生き延び撮影は順調に進んでしまう。殺すと脅されてもめげないデ・ニーロ、殺しても死なないジョーンズ、そして殺してやるぞと睨みをきかせるフリーマン。アカデミー賞に輝くハリウッドのレジェンド3人。平均78歳のお達者コメディ。
監督:ジョージ・ギャロ 出演:ロバート・デ・ニーロ(マックス・バーバー)、トミー・リー・ジョーンズ(デューク・モンタナ)、モーガン・フリーマン(レジー・フォンテイン)、ザック・ブラフ(ウォルター・クレイソン)、エミール・ハーシュ(ジェームス・ムーア)、ケイト・カッツマン(メーガン・ルバート)ほか
映画「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カムバック・トゥ・ハリウッド!!の予告編 動画
映画「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」解説
この解説記事には映画「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カムバックトゥハリウッド!!のネタバレあらすじ:起
1974年ハリウッド。
とある劇場の前で、B級映画『尼さんは殺し屋』に対する宗教団体のデモが行われていました。客席は閑古鳥が鳴き、メディアからは酷評されているにも関わらず、ミラクル映画社のプロデューサーであるマックス(ロバート・デ・ニーロ)は現状を受け入れず、ビジネスパートナーでもある甥っ子ウォルター(ザック・ブラフ)を呆れさせていました。
アパートに帰ったマックスを待ち構えていたのは、極悪ギャングのボス、レジー(モーガン・フリーマン)と手下たちでした。レジーは何かにつけて古い名画を引用する映画マニアでしたが、趣味と仕事は別。マックスに貸した35万ドルを返済しないと命はないと脅迫します。
しかし、新作がコケて返す金などないマックスは、不本意ながらかつての弟子でハリウッドの売れっ子プロデューサーに成り上がったジェームス・ムーア(エミール・ハーシュ)の邸宅を訪ねました。
ムーアは借金の肩代わりを快諾しましたが、ひとつだけ条件を出しました。それはマックスが長年にわたって温めてきた『パラダイス』という脚本を譲ること。しかしマックにとって『パラダイス』は最後の希望です。
マックスはムーアの提案を断固拒否しますが、壮大な哲学SFアクション大作の『パラダイス』を仕上げるための製作費を集められる見込みはありません。ウォルターの説得も手伝って、マックスは渋々ムーアとの共同制作に同意しました。
カムバックトゥハリウッド!!のネタバレあらすじ:承
『パラダイス』の主演はムーアいち押しの人気アクションスター、フランク・ピアーズ。しかし、マックスは二流役者だと不満顔。
一方、ウォルターは憧れの大スターに会えると有頂天で、屋上で行う危険なスタントの準備中のピアーズにサインをせがみました。サインをOKしたピアーズでしたが、その瞬間によろけてビルの屋上から落下。『パラダイス』は撮影初日にして、主演スターを事故で亡くす事態に。
突然の出来事にムーアはショックが隠せない様子でしたが、思わぬ形での『パラダイス』の頓挫にマックスは笑いが止まりません。しかしその笑いも、ピアーズの事故死でムーアの懐に巨額の保険金が入ることを知り、激怒に変わります。映画を作ることなく、大金を手にするとは!
しかし、これによりマックスに悪魔のようなアイデアが浮かびました。ボツにしていた最低の出来の脚本を引っ張り出し、撮影をすることに。ただし、主演俳優には初日に事故で死んでもらう。そうすることによって保険金が下り、借金生活とおさらばできると計画したのです。さっそくジェームスに『パラダイス』の共同制作を断る連絡を入れました。
この計画を知らされたレジーは、取り立てをいったん保留にして、分け前目当てにマックスに資金提供しました。
カムバックトゥハリウッド!!のネタバレあらすじ:転
あと必要なのは、スタントをしてくれる役者だけ。それも見事に死んでくれる俳優のみです。マックスはウォルターを伴って老人ホームに行き、偶然にも往年の西部劇スター、デューク・モンタナ(トミー・リー・ジョーンズ)を見つけました。
落ちぶれた役者のデュークはちょうど自殺を図ろうとしていたところでした。マックスはそんなデュークをなんとか口説き落とし、イキのいい小娘メーガン(ケイト・カッツマン)を監督に抜擢すると撮影が始まりました。
まずマックスはデュークが乗る予定の馬バター・スコッチを暴れさせて振り落とそうとしましたが失敗。そしてダイナミックな炎の中に突っ込む演技で焼殺しようとしましたがこれも失敗しました。
次に、吊り橋にしかけをしてセットごと深い谷に突き落とそうとしましたが、これも間一髪のところでデュークは岩壁につかまり無事生還。あの手この手で危険に貶めようとするマックスでしたが、デュークは長い俳優人生で培ってきた知恵で、次々とピンチを回避して、思惑と反し撮影は順調に進みます。
一方、初日に殺害する約束で資金を提供したレジーは怒り、幾度となくマックスに脅しをかけました。計画はウォルターにバレて口論になりましたが、マックスは撮影中のフィルムを見せられたことで、その出来に感動し、アカデミーが狙えることを確信しました。
カムバックトゥハリウッド!!の結末
デュークは日に日に自信を取り戻していきました。
次々と素晴らしいシーンがカメラに収められ、スタッフとキャストの気持ちもひとつになっていきました。
ところが、ついにキレたレジーが手下を伴って撮影現場に現れました。車からデュークとマックスに銃を向け乱射するレジーと、バター・スコッチにまたがり逃げる2人。
そんな中、ウォルターは走って事務所へ行き、ここまで撮ってきたフィルムを野外スクリーンへと映しました。作品の出来に映画オタクのレジーは大興奮。感動し彼もまたアカデミーを狙えることを確信しました。マックスも明日の最終シーンを撮り終えることに気合いが入りました。
その日の夜、デュークはマックスの計画を知ってしまいますが、マックスの励ましにより無事ラストシーンを撮り終えることができました。
アカデミー授賞式当日。
レッドカーペットを歩いてやってきたのは、マックスとウォルター。インタビューを受けている途中に、どこから現れたのかジェームス・ムーアがマイクに向かって「今後はわが社がミラクル社と共同で映画製作を行う」など調子の良いことを語っていましたが、経営難を免れることができたマックスは安堵の表情を見せました。レジーまで喜んでいます。
遅れて、バター・スコッチに乗ったデュークも会場に到着しましたが、大勢の前に出るのは苦手だと、再び去っていきました。
草原を走るデュークは晴れやかな表情を浮かべました。
以上、映画「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」のあらすじと結末でした。
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