失われた航海(原題:S.O.S. TITANIC)の紹介:1979年イギリス映画。1912年、全世界の注目を浴びて処女航海に繰り出した豪華客船タイタニック号。そして後に誰もが知ることとなる海難事故が起きる。そこに至るまでの話を数千人もの乗客達の話を交えたドキュメンタリータッチで描いた作品。
監督:ビリー・ヘイル 出演:デヴィッド・ジャンセン(ジョン)、クロリス・リーチマン(モリー)、ハリー・アンドリュース(スミス)、イアン・ホルム(ブルース)、スーザン・セント・ジェームズ(リー)、デヴィッド・ワーナー、ヘレン・ミレン、アンナ・クエイル、エド・ビショップ、ジェラルド・マクソーリー、ロバート・ピュー、ほか
映画「失われた航海」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「失われた航海」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
失われた航海の予告編 動画
映画「失われた航海」解説
この解説記事には映画「失われた航海」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
失われた航海のネタバレあらすじ:起
1912年4月、全世界で注目を集める豪華客船タイタニック号がサウサンプトンからニューヨークに向けて出港しました。港にはたくさんの人々がその勇姿を見送りにやってきていました。
この豪華客船の所有者であるブルース(イアン・ホルム)は、誇らしげに従業員や乗客達にあいさつをして回っています。この船の一等船客として世界の名だたる富豪や名士が乗船していました。ジョン・アスター(デビット・ジャンセン)もその1人、ジョンは妻と航海を楽しんでいます。
同じく一等船客の1人モリー・ブラウン(クロリス・リーチマン)は、大物であるジョンにどうにか名を売ろうと画策していました。
華やかな一等船客とは対象的に、三等船客にはアイルランドからの移民達が集まっています。ロザリーンとマーティンのカップルもそのグループ。アメリカの学校教師リー(スーザン・セント・ジェームス)やローレンス(デビッド・ワーナー)らは二等船室で、彼らは中産階級意識から一等にも三等にも寄り付こうとはしませんでした。こうして自然と船室による格差が生まれていたのです。
失われた航海のネタバレあらすじ:承
タイタニック号の設計者であるトーマス(ジェフリー・ホワイトヘッド)は完璧主義者であり、多くの時間をタイタニック号の整備に費やしてきました。また、船長であるスミス(ハリー・アンドリュース)は長期間にわたる無事故記録を持っており、後に起こる惨劇などは起こるはずもありませんでした。
辺りが急激に冷えてきた海上で、乗組員の一人が大きな氷山の存在に気づきました。しかしそれを回避することが出来ず、タイタニック号はその大きな氷山に衝突してしまいます。
大きな衝撃と共に船底に穴があき、浸水が始まります。重大な事故だと察知したスミス船長達はすぐに緊急会議を開き、その後の対処を話し合いました。その結果、救難信号を発信することとなり、それは貨物船であるカルパチア号に届く事になります。
失われた航海のネタバレあらすじ:転
信号を受け取ったカルパチア号はすぐさまタイタニック号の救助に向かうことになりました。
勢いよく始まった浸水のせいで船が少しずつ傾き始めます。さすがの異常事態に危機を感じたのか、乗客達がざわめき始める中、救助が始まります。救助にやってきたカルパチア号に救命ボートで向かうのですが、そもそも不沈を謳っていたタイタニック号だったこともあり、備え付けの救命ボートの数が圧倒的に少なかったのです。
一等船客の乗客から順に救命ボートに乗り込んでいきますが、乗客数に対してあまりにも少ないボートの数に不安になった乗客がパニックになってしまい、船内は混乱を極め始めます。
失われた航海の結末
子供とはぐれてしまう者、パニックになって海に飛び込んでしまう者等が次々と現れ、悲劇は連鎖していきます。ジョンと妻、ロザリーンとマーティン、この船で距離が近づいたリーとローレンスたちカップルも混乱のため離れ離れになってしまいます。
数時間が過ぎ、完全に沈んでしまったタイタニック号。救助もままならない中、カルパチア号のクルーがこの極寒の中で流氷に囲まれた小さな救命ボートを発見しました。
タイタニック号の大惨事で乗客2220名のうち1517名が死亡、救出された703名のほとんどが女性と子供でした。歴史的な事件となったタイタニック号の悲劇は様々な形で語られる事となっていきます。そして数々の悲劇の舞台となったタイタニック号は、今も大西洋の海底深くで眠っています。
以上、映画「失われた航海」のあらすじと結末でした。
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