ぼくたちと駐在さんの700日戦争の紹介:2008年日本映画。イタズラ好きの7人組の高校生たちと駐在さんが繰り広げるイタズラの攻防戦を描いた抱腹絶倒のコメディー。1970年代の日本が舞台となり登場人物たちの人情味あふれるキャラクターに思わず引き込まれてしまう作品となっています。原作はブログ発の小説です。主題歌はファンモンことFUNKY MONKEY BABYSの「旅立ち」
監督:塚本連平 出演者:市原隼人(ママチャリ)、佐々木蔵之介(駐在さん)、麻生久美子(加奈子)、石田卓也(西条)、倉科カナ(和美)、加治将樹(孝昭)、賀来賢人(グレート井上)、冨浦智嗣(ジェミー)ほか
映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争の予告編 動画
映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」解説
この解説記事には映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争のネタバレあらすじ:起
イタズラを仕掛けることに関して、とびぬけた才能を持つ高校生のママチャリ(市原隼人)。彼は仲間たちと共に学校や街中でいたずらをして、毎日楽しい高校生活を送っていました。そんなママチャリの暮らす田舎町に、ある日、一人の駐在さん(佐々木蔵之介)が新しく赴任してきます。
ママチャリの仲間の一人・西条(石田卓也)が原付バイクで走っていると、スピード違反で駐在さんに捕まってしまいました。その話を聞いたママチャリが、あるイタズラを思いつきます。名付けて『嵐のチャリンコライダー』作戦です。
猛スピードで自転車をこいで、ネズミ捕りをする駐在さんの邪魔をすることを思いついたママチャリは、仲間たちと共に自転車を全速力でこぎます。自転車ならどれだけスピードを出しても捕まらないとたかをくくっていたママチャリでしたが、それは大間違いでした。
ある日、いつものように猛スピードで自転車をこいでいたママチャリたちは、駐在さんに捕まってしまいます。自転車も立派な軽車両。スピード違反をすれば捕まることをこの時初めて知るママチャリたちでした。こうしてママチャリたちと駐在さんとの激しいバトルが、幕を開けたのです。
自転車がダメだと分かったママチャリは、歩いて勝負することにします。ネズミ捕りに反応するように、シンバルや鉄琴などの鉄の塊を持ってネズミ捕りの前を歩き、駐在さんの邪魔をするママチャリたち。駐在さんからは「警察を舐めるな!」と怒られてしまい、仕事の邪魔をするなとくぎを刺されるのでした。
次に考えた作戦は、覆面をして顔をばれないようにする作戦です。自転車に二人乗りをして、追いかけてきた駐在さんにロケッと花火を発射させるママチャリたち。これにはさすがに駐在さんも切れて、ついにママチャリの母親が呼び出しされる事態となってしまいました。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争のネタバレあらすじ:承
ママチャリたちは、仲間の一人である井上(賀来賢人)宅でいつもたむろしていました。しかし、井上が両親からそのことを咎められ、しかたなくママチャリたちは喫茶店で集まることにします。今度の作戦は、西条が考えたエロ作戦です。駐在所にエロ本を置いて困らせるつもりです。
この作戦を立てている時、ママチャリたちにコーヒーを運んできた喫茶店店員がいました。彼女は大人の魅力を持つキレイな女性で、ママチャリたちはすっかりその店員・加奈子(麻生久美子)に恋をしてしまいます。それからは、加奈子目当てで毎日のように喫茶店を利用するようになったママチャリたち。
駐在さんへのイタズラを成功させた暁には、彼女に告白しようと決意したママチャリが、そっと駐在所に忍び込み、エロ本を置きに行きます。そこへなぜか加奈子がやってきました。実は彼女は駐在さんの妻であることが発覚。ママチャリは大打撃を受け、初恋にやぶれたうえ、辱めも受けてしまうのでした。
そんなある日、駐在さんが若い女性といちゃついているのを見てしまったママチャリは、腹を立てて駐在さんに殴りかかります。しかし彼女は加奈子の妹。加奈子の妹も美人で、今度は彼女に恋をするママチャリたち。
今度のイタズラは『人が倒れています作戦』です。気を失って倒れているふりをして、驚いた市民が駐在さんを呼びに行き、落とし穴に落とす作戦です。これにまんまとはまった駐在さん。怒りの頂点に達した駐在さんは、ママチャリたちがたむろする焼きソバ店に先回りをして、たっぷりの胡椒がかかった焼きそばを提供することで仕返しに成功。しかしこれで黙っているママチャリではありません。
全面戦争を決意したママチャリは、原付バイク講習にやってきた駐在さんにイタズラを仕掛けることにします。バイクのサドルにトリモチを塗って、サドルから立てなくなるようにしました。しかしこれに気付いていた駐在さんが別のバイクを用意し、うまくママチャリの作戦をかわします。トリモチを塗ったバイクは西条が乗ることになり、彼はみんなの前で恥をかくのでした。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争のネタバレあらすじ:転
『電気屋万引き作戦』では、万引きをしたふりをするママチャリたち。その後駐在さんに捕まり、カバンの中を見せるよう言われたママチャリは、カバンを開けることを頑なに拒否します。駐在さんが無理やりカバンを開けると、そこにはメチャクチャ臭い雑巾が入っており、もう一つのカバンには鶏が入っていて、ママチャリたちの作戦は大成功をおさめました。
すると駐在さんが「そろそろイタズラはやめないか?」とママチャリと井上、西条の三人を夕日がきれいに見える丘に連れて行きます。大事な高校生活をもっと有意義に過ごすよう諭す駐在さん。感動した三人でしたが、これは駐在さんの罠。三人を丘に置いてけぼりにして、駐在さんはさっさと一人でパトカーに乗って帰っていきます。
ママチャリたちをぎゃふんと言わせたと喜ぶ駐在さんですが、パトカーには臭い雑巾が乗せられており、ママチャリたちの逆転勝利となるのでした。
後日、西条が交通事故で入院することとなります。見舞いに訪れたママチャリたちに、隣町である花火大会の花火を盗むイタズラをすることを提案する西条。花火を盗む行為は犯罪行為になるため、さすがにママチャリたちはそのイタズラを実行に移すことをためらいます。
しかし、西条がそのような危険なイタズラを提案したのには理由がありました。同じ病院に入院をしているミカちゃんという幼い女の子の命を助けたいという思いがある西条。彼女は手術をすることを嫌がっていますが、もし花火を見ることができれば手術を受けると約束していたのでした。
見舞いの帰り、加奈子と偶然会ったママチャリは彼女が元暴走族だったことを知ります。駐在さんとはその時からの知り合いで、暴走族を抜けられたのも駐在さんのおかげでした。ママチャリは駐在さんが自分たちを嫌っていると思っていました。しかし加奈子から「いつもあなたたちの話が食卓に出るのよ。」と言われ、はにかむママチャリでした。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争の結末
ミカチャンのために、病院の前で花火を打ちあげる計画『花火盗人』を考えるママチャリ。この計画を実行するためには、仲間たちの助けが必要不可欠です。しかし、もし花火を盗むとなると犯罪になります。誰も盗む手伝いをしないと思っていたママチャリですが、仲間が一人また一人と集まってくれました。
花火会場から打ち上げ用の導火線や火薬、花火を盗むことに成功したママチャリたちが花火会場を後にしようとした時、駐在さんが現れます。しかし仲間のおかげで何とかその場をかわして、病院前にママチャリを飛ばすママチャリたち。約束した時間に花火を打ち上げようとした瞬間、駐在さんがパトカーで駆けつけます。
ママチャリは「仲間と約束したから、打ち上げないといけないんです!」と言い、無理やり花火を打ち上げます。その花火は、病室にいた西条とミカチャンにも届くぐらい大きくきれいな花火でした。
その後、ママチャリたちは手錠をはめられ、病院へと連れて行かれます。病室にいた西条はみんなが逮捕されてやるせなくなりますが、その時、病院の前に大きな花火が打ち上がりました。実は駐在さんも、ミカちゃんのために花火をあげてくれていたのでした。自腹で花火を打ち上げてくれた駐在さんの優しさに感激するママチャリたち。その後ママチャリたちは釈放されます。
駐在さんの優しさに触れたママチャリたちでしたが、その後もイタズラの手を緩めません。退院した西条が駐在所の赤ランプを盗むなど、駐在さんとママチャリたちのイタズラ合戦はまだまだ終わりそうにないのでした。
以上、映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」のあらすじと結末でした。
始まりからもう最高です。学生のやんちゃな感じや楽しいことには全力で行動する元気さを観る事ができました。駐在さんが取り締まっても取り締まっても、続々と新しいことを思いつくママチャリたちの発想力には驚かされるばかりでした。それでいて真面目なところはきっちり真剣なところには胸が熱くなりました!