月世界旅行の紹介:1902年フランス映画。フランスの巨匠ジョルジュ・メリエスが脚本と監督を務めた、世界初のSF映画作品。ジュール・ヴェルヌ著『月世界旅行』、H・G・ウェルズ著『月世界最初の人間』を基に、月世界の冒険を描く。天文学会の6人の学者達は、月への探検旅行に出発した。6人が乗り込んだ砲弾型ロケットは、人面の月の右目に直撃。月面に降り立った6人は、月の住人達と争いを起こして捕らえられてしまう。月の王様を倒して逃げ出した6人は再びロケットに乗り込み、月から落下して無事地球に生還したのだった。
監督:ジョルジュ・メリエス 出演者:ジョルジュ・メリエス(バルヴァンフイユ教授)、ジュアンヌ・ダルシー(秘書/スター/ロケットアテンダント)、ビクトル・アンドレ(天文学者)、ブルーエット・ベルノン(月の女性)、ブリュネ(天文学者)ほか
映画「月世界旅行」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「月世界旅行」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「月世界旅行」解説
この解説記事には映画「月世界旅行」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
月世界旅行のネタバレあらすじ:起・月世界探検計画
月が前人未到の地であった頃の地球。天文学会ではバルヴァンフイユ教授が月へ行く計画を発表し、大混乱が起こっていました。
教授は砲弾型ロケットに乗り込んで地球から月に向かって大砲を撃ち、月に到達しようと考えたのです。不可能だ、いや可能だの大論争が巻き起こり、学会は紛糾しました。
結局バルヴァンフイユ教授に5人の天文学者が賛同し、6人の探検隊が組まれることになります。まずは巨大な大砲と、砲弾型ロケットが造られました。
月世界旅行のネタバレあらすじ:承・月面着陸
出発の日、6人の天文学者はてんやわんやの大騒ぎをしながらロケットに乗り込みました。ロケットが大砲に装填され、地上の人々に見守られながら発射されます。
どんどん月面が近づいて来ました。ロケットは人面の月の右目を直撃するかたちで着弾します。ロケットが突き刺さった月の右目から血が流れました。無事月面着陸した6人の天文学者は、月から地球を見て大喜びします。
しかしとても疲れていたので、その場で眠ることにしました。数々の星、星座達が学者達を見下ろしています。すると突然雪が降って来ました。寒くて堪らない天文学者達は、地下の洞窟に入っていきます。
月世界旅行のネタバレあらすじ:転・月人との戦い
洞窟には巨大なキノコがたくさん生えていました。天文学者が傘を地面に置いてみると、大きなキノコに変わってニョキニョキ伸びていきます。
そこへ、月に住む月人が現れました。独特な動きをする月人に驚いた天文学者の1人が、思わず傘で殴りつけてしまいます。すると月人は煙となって消えました。次から次へと月人が現れ、天文学者達は捕まってしまいます。
彼らは月の王様の前に突き出されました。天文学者の1人が王様に飛びかかり、放り投げると王様も煙になって消えます。月人達は激怒し、凄まじい数で天文学者達に襲いかかりました。学者達は慌てて逃げ出します。
月世界旅行の結末:帰還
天文学者達が月人を倒しながら走って行くと、崖の先端に乗ったロケットにたどり着きました。バルヴァンフイユ教授は他の5人を中に入れてロケットにぶら下がります。
教授の重さで前のめりに倒れていくロケット。追って来た月人が飛びかかった衝撃でロケットは崖から落下しました。ロケットは長い長い距離を落ちていき、やがて地球の海に沈みます。天文学者達は、無事月から地球に帰って来たのです。
彼らの帰還を知った人々は、町をあげてのお祭り騒ぎを繰り広げました。天文学者達の偉業が讃えられ、それぞれに大きなメダルが授与されます。そこに、ロケットにくっついて来た月人が現れました。
しばらく戦っていましたが、いつしか彼も一緒にダンスを始めます。喜びに満ちる中、この奇妙な物語は終わりを迎えます。
以上、映画「月世界旅行」のあらすじと結末でした。
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