タイラー・レイクの紹介:2023年アメリカ, オーストラリア映画。幼い頃から世界単独航海を夢見ていた、オーストラリア出身のジェシカ・ワトソン。16歳のときにそのチャンスは訪れます。しかし、行政やマスコミは若すぎて危険だと、ジェシカの単独航海に否定的な意見を表明します。その世論に負けじと、ジェシカは無寄港無支援の単独航海へと出発。果たして、ジェシカは無事にシドニー港に戻ってくることができるのか、師匠のベンと家族たちが見守ります。
監督: サラ・スピレイン 出演: ティーガン・クロフト(ジェシカ・ワトソン)、クリフ・カーティス(ベン・ブラインアト)、アンナ・パキン(ジュリー・ワトソン)、ジョシュ・ローソン(ロジャー・ワトソン)、ヴィヴィアン・ターナー(ハンナ)、ほか
映画「タイラー・レイク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「タイラー・レイク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「タイラー・レイク」解説
この解説記事には映画「タイラー・レイク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
タイラー・レイクのネタバレあらすじ:起
オーストラリアの東海岸に生まれ、海に囲まれて育ったジェシカ・ワトソンことジェス。彼女の夢は世界を航海することでした。
2009年9月、16歳になったジェス。夢を叶えるため試運転のため海へとでます。音楽を聴きながら、相棒のピンク・レディ号の船の中、ノリノリで時間を過ごしているジェス。夜、寝ている間に大型の貨物船がピンク・レディ号を横切り、マストが折れてしまいます。
試運転の中断を余技なくされたジェスは、翌朝マスコミに囲まれます。
ジェスは最年少で無寄港無支援の世界周航に挑むと宣言をし、それを達成するための試運転中でした。まだ若すぎると、当初から否定的な意見が集中しており、試運転失敗により、その否定的な意見がさらに加速します。
ジェスは単独航海を3回成功させたベン・ブライアントの元で幼い頃から鍛錬を積んで、心の準備は万端です。しかし、試運転により傷ついた船を修理する必要がありました。修理費のためにスポンサーに連絡を取りますが音信不通。相変わらずマスコミは、ジェスが単独航海をすることを否定的に報道します。
このままでは、夢が叶わないかもしれないと落ち込んでいるジェス。そんな批判される彼女を見て、応援したいという人が集まり、そのメンバーが船の修理を志願してくれました。そのおかげで、ピンク・レディ号は見事復活を果たします。
タイラー・レイクのネタバレあらすじ:承
家族やサポートしてくれた人たちの思いをのせて2009年10月18日、ジェスは単独航海に挑みます。世界一周するために7ヵ月の航海予定です。ジェスの姉エミリーが航海の様子をブログでアップすると提案してくれます。
3日目、家から637kmの太平洋にいると、ジェスは家族に連絡をします。12日目はフィジー近海、順調に航海を続けます。
ジェスが航海中もジェスの否定的報道は止みません。
33日目、ついに家から7010kmの赤道に到達をし、ジェスは1人でお祝いをします。喜びに浸って空を眺めると、ジェスは嵐が来ると感じます。予想通り、嵐が来る予報です。遠回りして嵐を避けることもできましたが、長引かない嵐だと予想し、ベンと相談してそのまま突っ切ることにします。
ジェスは幼少期から、最年少単独航海を目指していました。やることリストを作成して両親に積極的にアピールを重ねていき、今のジェスがあります。
嵐は酷く、ジェスは懸命に対応に励みます。しかし、その途中で頭を打って気を失ってしまいます。
ジェスが目覚めると、嵐は去って晴天が待っていました。幸いに怪我は軽傷でした。しばらく連絡が取れなかった両親は心配をしましたが、電話越しにジェスが元気であることに安堵します。
50日目、南アメリカ沿岸。ジェスが嵐にどう対応したのか聞き付けるため、マスコミが押し寄せます。ジェスの妹ハンナはそのマスコミに対して、ブログを見るように伝えます。
タイラー・レイクのネタバレあらすじ:転
72日目、家から1万5295km。ジェスは1人寂しく船の中でクリスマスを迎えます、電話越しに聞こえる家族の楽しそうな会話を聞いて、さらに孤独を感じます。
82日目、ホーン岬。家から1万7419km。最難関のホーム岬を突破し。ジェスは誇らしげです。
しかし、突如として無風状態となってしまい、船は全く先を進まず広い海にポツンと留まってしまいます。やることがあまりにもなく、孤独な環境がさらに孤独を感じさせ、ジェスは心が病んでしまいます。家族からの電話が来ても無視をします。
無風状態7日目。ようやく電話に出る気持ちになったジェス。電話越しの母の言葉に励まされます。それをきっかけに少しずつ元気を出し、ジェスは自分を取り戻してきます。今の正直な気持ちを動画に映してブログに更新すると、世界中の人々が、ジェスの勇敢な行動に心が打たれます。
そうして、ようやく風が出てきました。残る岬はあと一つです。
タイラー・レイクの結末
186日目、南極海。家まで4892km地点でピンク・レディ号からの水漏れを発見します。応急処置をしてしのぎますが、その報告を受けた家族は不安が残ります。
197日目、南極海。家まで2555km。シドニーまであとひと踏ん張りというところで、いくつかの嵐が来る予報が。前回の嵐の5倍の大きさです。ジェスの母は寄港を提案しますが、ここまできてその決断をすることは、ジェスにとってとても難しいことでした。
どうすればいいかと頭を巡らせながら、ジェスはブログのコメントを見ると、多くの人々からの励ましのメッセージが寄せられていました。それに勇気付けられたジェスは、何か方法はないかと模索し始めます。
そして、ジェスは嵐に身を任せれば乗り越えられると両親に提案。ベンも両親も寄港を強く希望していましたが、ジェスを信じることにします。
しかし、3つの前線が結合し大きな嵐に変わってしまい、当初の予想よりひどい嵐がやってきます。浸水が始まる中、ジェスは大波にのみこまれてしまい、逆さのまま深い海へと沈んでいってしまいます。その知らせを聞いて、家族は悲しみます。
深い海の中、逆さ状態のまま船の中で家族の写真を見つめるジェス。奇跡は起きて、ピンク・レディ号は浮かび上がっていきます。ジェスはすぐさま家族に電話をかけ無事を報告。家族は喜び抱き合います。
当初はジェスの単独航海について否定的に報道したマスコミたちも、ジェスの無事を祈りながら、家の外で待っていました。そのマスコミたちに、ハンナがジェスの無事を知らせると、大歓声が上がります。
210日目、シドニー港にジェスの栄光を称えようと8万人以上が集結をします。否定的だった記者もジェスに勇気づけられたとカメラの前で話します。
2010年5月15日、ジェスは無事に帰港。シドニー港はピンク一色に染まり、ジェスは大歓迎の中、家族と抱き合って、帰港を喜びあいます。
以上、映画「タイラー・レイク」のあらすじと結末でした。
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