ゴースト&ダークネスの紹介:1996年アメリカ映画。19世紀末、東アフリカで130人以上を食い殺したライオンの実話をベースにした動物パニックムービー。橋の建設に挑む作業員たちは、獰猛な人食いライオンの恐怖にさらされていた。指揮を執るパターソン大佐はライオン狩りを決行するが、血の殺戮は止まらない。1996年のアカデミー音響編集賞を受賞。
監督:スティーヴン・ホプキンス 出演者:マイケル・ダグラス(チャールズ・レミントン)、ヴァル・キルマー(ジョン・ヘンリー・パターソン)、ブライアン・マッカーディ(アンガス・スターリング)、ジョン・カニ(サミュエル)、エミリー・モーティマー(ヘレナ・パターソン)、ヘンリー・セレ(マヒナ)ほか
映画「ゴースト&ダークネス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゴースト&ダークネス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ゴースト&ダークネス」解説
この解説記事には映画「ゴースト&ダークネス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゴースト&ダークネスのネタバレあらすじ:アフリカの地へ
1898年、ロンドン。軍の技師であるジョン・ヘンリー・パターソン大佐は、アフリカの鉄道建設を急ぐ政府から橋をかける任務を言い渡されます。妊娠中の妻ヘレナ・パターソンを残し、1人アフリカへ出発。アフリカはパターソンにとって憧れの土地でした。意気揚々と目的地に到着したパターソンは、助手のアンガス・スターリングと現場監督のサミュエルに出会います。一通り作業現場を視察したパターソンが病院を訪れると、ライオンに襲われた作業員が治療を受けていました。パターソンはライオン狩りを決意。夜になり、パターソンはアンガスと共に木の上でライフルを構えます。闇夜に紛れるライオンに発砲し、一発で仕留めることに成功。パターソンはこの一件で作業員たちの信頼を勝ち取ります。
ゴースト&ダークネスのネタバレあらすじ:恐怖の再来
それから7週間、作業は順調に進んでいました。しかし恐怖は再び姿を現します。ある夜、眠っていた作業員マヒナがライオンに襲われます。絶叫する彼はそのまま草原へ連れ去られ、翌日惨殺体となって発見されました。恐怖する作業員たちはライオン避けの茨の柵を作ります。それが功を奏したのか、1週間ライオンによる被害はありませんでした。平穏が戻ったかと思われた矢先、昼間の作業場に突如ライオンが現れます。パターソンとサミュエル、アンガスが銃を手にライオンを追跡。作業員を食い殺している最中のライオンを発見し、建物を背に慎重に照準を合わせます。しかし新たな恐怖が出現しました。建物の屋根の上にもう1頭ライオンが現れます。人食いライオンは2頭いたのです。2頭目のライオンに引き裂かれアンガスは死亡。人食いライオンが同時に2頭も出るのは初めてのことでした。ライオンはそれぞれ「ゴースト」と「ダークネス」と呼ばれ、恐怖の権化と化します。
ゴースト&ダークネスのネタバレあらすじ:増幅する恐怖
ライオンの犠牲者は40人にのぼり、作業員たちはパターソンがこの恐怖を運んで来たと信じて詰め寄ります。そこへ世界各地で活躍するプロハンター、チャールズ・レミントンがマサイ族を連れてライオン狩りにやって来ました。レミントンは血の臭いが染み付いている病院を捨て、新しい病院を建てるよう指示します。朝を待ってライオン狩りが始まりました。1頭を囲い込むことに成功しましたが、肝心なところでパターソンの銃が不発。狩りは失敗に終わりました。新しい病院が完成し、全員そちらへ移されます。夜、古い病院でレミントンとパターソンはライオンを待ち伏せます。近づくライオンの唸り声。病院の周囲を回る2頭のライオン。扉を開け放つパターソン。しかしそこにライオンの姿はありません。2頭は新しい病院を襲っていました。突然の襲撃に悲鳴と絶叫が響き、大勢の人間が食い殺されます。あまりの凄惨さにレミントンも言葉を失うのでした。
ゴースト&ダークネスのネタバレあらすじ:掴み取った勝利
恐怖にかられた作業員のほとんどが現場から逃げ出します。反撃の決意を新たにしたレミントンとパターソンは、痕跡を追いライオンの巣を発見します。そこには夥しい数の人骨が散らばっていました。ゴーストとダークネスは、食事ではなく殺戮自体を楽しんでいるようです。2人は巣を離れ、決戦の準備を始めました。パターソンは見張り台の上に座ります。やがて日は暮れ、夜霧に紛れてライオンが現れました。緊張の一瞬。しかしパターソンは、突然飛びかかって来た鳥に驚いて地面に落ちてしまいます。襲いかかるライオン。パターソンは銃で何とか危機を脱し、最終的にレミントンが1頭を銃殺します。レミントンとパターソン、サミュエルは祝杯をあげて喜びます。
ゴースト&ダークネスの結末:最終決戦
その夜、パターソンは妻子がライオンに食い殺される夢を見ます。悪夢から目覚めたパターソンが外へ出ると、レミントンのテントが血で汚れめちゃくちゃに荒らされていました。パターソンは草むらに駆け出します。真っ赤に染まる草むらの中でレミントンの遺体を発見。怒りに燃えるパターソンは草むらを焼き、もう1頭のライオンを炙り出します。ついにライオンとの最終決戦。しかし途中でパターソンは銃を落とし丸腰になってしまいます。木に登って逃げようとしますがライオンも追いかけて来ます。近くの木に登ったサミュエルが銃を投げますがキャッチに失敗。絶体絶命のピンチにパターソンは敢えて地面に飛び降り銃を掴みます。飛びかかるライオンに発砲。ライオンは息絶え、戦いはようやく終わりました。ゴーストとダークネスの脅威が取り除かれた作業場には、作業員たちが続々と戻って来ます。そしてヘレナと生まれたばかりの息子もアフリカにやって来ました。パターソンは走り寄り、初めて見る我が子に目を細めます。橋は無事完成し、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画ゴースト&ダークネスのあらすじと結末でした。
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