カクレンボの紹介:2005年日本映画。荒廃した街の中、「オトコヨ様のお遊戯」というカクレンボが密かに行われていた。行方不明の妹を探すヒコラは友人ヤイマオと共にカクレンボに参加するが、彼らを異形の鬼が待ち受けていた。次第に明らかになる恐ろしい真実。3DCGを駆使して禍々しい世界観を表現した短編ホラーアニメ。
監督:森田修平 声優:竹内順子(ヒコラ)、植木誠(ヤイマオ)、鈴木真仁(女の子(ソリンチャ))、内藤玲(ノシガ)、石橋美佳(タチジ)、小林晃子(スク)ほか
映画「カクレンボ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カクレンボ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カクレンボの予告編 動画
映画「カクレンボ」解説
この解説記事には映画「カクレンボ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カクレンボのネタバレあらすじ:オトコヨ様のお遊戯
舞台は東洋風の幻想的な街。子ども達がヒソヒソと「オトコヨ様のお遊戯」について話しています。とても面白い遊びらしいのですが、詳しく知っている者はいません。楽しそうに笑う女の子が「オトコヨ様のお遊戯」について説明し始めます。「オトコヨ様のお遊戯」は暗い街で行われる秘密のカクレンボ。参加出来るのは子どもだけで、決められた人数は7人、皆狐のお面をつけなくてはなりません。1文字だけ光っている看板を見つけ、「オ」「ト」「コ」「ヨ」の順に辿るとオトコヨ様の広場に繋がる道に出ます。子ども達が集まればカクレンボ開始です。女の子は笑いながら、「オトコヨ様のお遊戯」はとても危険なカクレンボだと話します。本物の鬼が子どもを連れて行ってしまう、そう言って女の子は笑い続けます。
カクレンボのネタバレあらすじ:8人の子ども達
ガキ大将ノシガは、鬼の正体を暴いてやると息巻いてカクレンボに参加しました。子分のタチジとスクも一緒です。3人が広場に到着すると、そこには狐面を被った子ども達が集まっていました。カクレンボに参加出来る人数は7人のはずですが、広場には何故か子どもが8人います。前回のカクレンボで行方不明になった妹ソリンチャを探すため参加した少年ヒコラ。勇敢で頼れるヒコラの兄貴分ヤイマオ。寡黙な兄弟インムとヤンク。そして不思議な雰囲気を持つ女の子。門が開き、「オトコヨ様のお遊戯」が始まります。門を潜った子ども達は「鬼街」と書かれた暗い街に足を踏み入れました。
カクレンボのネタバレあらすじ:目覚める鬼
カクレンボが始まると、街は突然大きな揺れに襲われます。ノシガ、タチジ、スクの3人はビクビクしながら細い道を進んでいました。途中ノシガが巨大な仏像を見つけます。本当はカクレンボをとても怖がっているノシガは声を上げて驚き、子分達に笑われてしまいます。腹を立てたノシガは八つ当たりで電球を割りました。彼らが去った後、仏像の目が光りゆっくりと動き出します。この仏像こそが鬼だったのです。鬼に襲われた3人はいっせいに逃げ出しますが、ノシガに突き飛ばされたタチジが捕まってしまいます。一方、ヒコラとヤイマオは街の中を走っていました。ヒコラは広場にいた謎の女の子がソリンチャに似ていると言い出します。その女の子が曲がり角から現れ、走って逃げて行くのを2人は追いかけます。
カクレンボのネタバレあらすじ:鬼の恐怖
結局女の子を見失ったヒコラとヤイマオは、迷い込んだ建物の中で鬼について書かれた張り紙を見つけます。それによると鬼は4匹存在し、更に「おしら様」という者もいるようですが詳しくは分かりません。そこに女の子が現れ外を見下ろします。ヤイマオが同じように見下ろすと、ノシガとスクを追いかける鬼の姿がありました。ヒコラとヤイマオは女の子と一緒にその場を逃げ出します。物陰に隠れたノシガはスクを追い払い震えていました。隠れる場所を探して走り去ったスクでしたが、暗闇から彼の悲鳴と鬼の唸り声が響きます。スクが捕まり、2匹の鬼に囲まれたノシガは気絶してしまいました。一方インムとヤンクの元にも鬼が現れます。武器を持って鬼に立ち向かう2人ですが、彼らも捕まってしまいます。ヒコラ達3人は橋の上にやって来ました。向こうにはとても高い塔が建っています。塔から現れた4匹目の鬼にヤイマオが襲われ、女の子は鬼を従えるように鬼の前に立ち笑います。集まってくる他の鬼達。ヒコラはヤイマオを助けようとしますが気絶させられてしまいます。
カクレンボの結末:街の秘密
ヒコラが目を覚ますと、橋の向こうに女の子の後ろ姿が見えます。彼女はソリンチャの声で「もういいかい?」と言って振り向きます。彼女は参加者ではなく5匹目の鬼「おしら様」だと気づいたヒコラ。女の子の狐面が鬼の顔に変化し、街について語り出します。カクレンボをすれば街は明るくなる、けれど長くは続かない、だから何度でもカクレンボを繰り返すのだと。光り始めた塔をヒコラが見上げると、今までのカクレンボで鬼に捕まった大勢の子ども達が機械に繋がれ苦しんでいました。街は子ども達の命を電力源に明かりを灯しているのです。そして鬼に捕まらずに残った最後の1人は鬼にされる決まりです。5匹目の鬼の正体は、前回のカクレンボで最後まで残ったソリンチャだったのです。鬼となったソリンチャが「次はあなたが鬼」と面を外してヒコラに差し出します。荒廃した街に溢れる子ども達の命の光。ヒコラが新しい5匹目の鬼となり、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画カクレンボのあらすじと結末でした。
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