大停電の夜にの紹介:2005年日本映画。第18回東京国際映画祭の特別招待映画作品です。東京のクリスマスの夜に大停電が発生したという設定で、その元で繰り広げられる人間ドラマを描いています。様々な人を描いているので、一人は自分の今の気持ちに近い登場人物が見つけられそうなおもしろい映画です。大停電が起きたからこそ起きた出来事がちりばめられています。それぞれ別の出来事や人が終盤になってだんだんと繋がっていくところが、まるで電気系統が復旧するように描かれています。実際にニューヨークで起こった大停電をモチーフにしています。
監督:源 孝志 出演者: 豊川悦司(木戸晋一)、田口トモロヲ(佐伯遼太郎)、原田知世(佐伯静江)、吉川晃司(大鳥銀次)、寺島しのぶ(杉田礼子)、井川遥(草野美寿々)、阿部力(李冬冬)、ほか
映画「大停電の夜に」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「大停電の夜に」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
大停電の夜にの予告編 動画
映画「大停電の夜に」解説
この解説記事には映画「大停電の夜に」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
大停電の夜にのネタバレあらすじ:それぞれのクリスマス
クリスマスの夜、人々はそれぞれに過ごしていました。ジャズバーのマスターである木戸はかつての恋人を店をオープンしながらずっと待っていました。そして向かいのキャンドル店では彼をうっとりと眺める女性がいました。また、ある病院の屋上では一人の女性が命を投げ出すかどうか悩んでおり、それをハラハラどうか見守る少年がいました。佐伯は余命幾ばくもない父を見舞っていましたが、その父から死んだと聞かされた自分の母親が生きていることを伝えられます。そして自分自信は不倫相手に別れを告げる夜が待っていました。その不倫相手である美寿々は彼から別れ話を聞かされ、涙にくれました。そして地下鉄でずっと待っていた恋人と再会した銀次は彼女が妊婦であることを知ります。そして孫たちを来るのを楽しみにしている老夫婦の元へは一本の電話が入ります。
大停電の夜にのネタバレあらすじ:東京大停電
それぞれの人生が転機を迎えている中で、突然東京で大停電が起こってしまいます。老夫婦は孫の到着を諦め、囲炉裏で語らいますが、妻は実は自分には子供がいて、そと子供の父親が余命幾ばくもないことを語り始めます。怒った夫は家を飛び出し車を走らせます。銀次は妊婦であるかつての恋人と地下鉄に乗りますが、その時停電が起こりその直後彼女が産気づいてしまいます。また、不倫相手から別れを告げられた美寿々はホテルマンの李冬冬とホテルのエレベーターに閉じ込められてしまいます。そこで彼女は積もり積もったこれまでの想いをホテルマンに話し始めます。佐伯は妻の待つ家に帰りますが、その妻は離婚届けを隠していました。またビルの上から飛びこもうと躊躇している女性に少年は話しかけます。そして二人は停電の夜を自転車でデートすることにします。
大停電の夜にのネタバレあらすじ:それぞれの告白
停電となりキャンドル店は繁盛します。閉店の時間となり、向かいのバーのマスターと目が合っ楽しみキャンドル店の女性バー彼のバーで飲むことになります。自転車でデートしている少年は、相手の女性から自分が乳癌であると告白され、明日の手術で自分の乳房が失われると告白されます。また、佐伯は妻に、自分に母親がいたことを告白し、揺れる弱い心を吐露します。妻に背中を押され、彼は母親に会いに行くことにします。再会した親子は涙を流して抱きしめ合います。妻に別の男ととと子供がいると告白された老人は車を走らせてると、産気づいた女性をおぶっている銀次を見つけて、一緒に病院へ連れて行きます。
大停電の夜にの結末:それぞれの奇跡
銀次の昔の恋人である礼子は無事に出産します。生まれた赤ちゃんを見た銀次と老人の心にはある変化が生まれます。銀次は裏切った恋人を許し、老人には妻を許す気持ちが生まれます。バーで昔の恋人を待つ木戸にその恋人が現れます。その恋人は静江でした。しかし静江の心にはもう木戸はいなく、夫への想いでした。彼女は自分に弱さを見せた夫ともう一度歩むことを決意していたのでした。また、乳癌の手術を控えた女性は少年との一夜のデートをきっかけに、手術を受けて強く生きていこうと決心します。木戸はバーを辞めるつもりでしたが気持ちが吹っ切れ、またバーを続ける気持ちになります。
以上、映画「大停電の夜に」のあらすじと結末でした。
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