レイニーデイ・イン・ニューヨークの紹介:2019年アメリカ映画。ペンシルバニア州のヤードレー大学に通う大学生カップル、ギャツビーとアシュレーはニューヨークでロマンティックな週末をすごす予定だった。きっかけはアシュレーが有名な映画監督ローランド・ポラードにマンハッタンでインタビューするチャンスを得たため。ニューヨーク育ちのギャツビーはアリゾナ生まれのアシュレーのために街のクラシックなスポットを巡るプランを立てるが、次々と起こるハプニングに計画は瞬く間に狂いはじめ、予期せぬ出来事が次々と起こる…。アレン作品の十八番である美しいマンハッタンを舞台に繰り広げられるキュートなラブ・コメディ。歴史的なホテルから近代的な名所まで、ニューヨークの魅力の詰まった作品。
監督:ウディ・アレン 出演:ティモシー・シャラメ(ギャツビー)、エル・ファニング(アシュレー)、セレーナ・ゴメス(チャン)、ジュード・ロウ(テッド・ダヴィドフ)、ディエゴ・ルナ(フランシスコ・ヴェガ)、リーヴ・シュレイバー(ローランド・ポラード)、チェリー・ジョーンズ(ギャツビーの母)、ケリー・ロールバッハ(テリー)ほか
映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
レイニーデイインニューヨークの予告編 動画
映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」解説
この解説記事には映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
レイニーデイインニューヨークのネタバレあらすじ:起
ニューヨークの裕福な両親より大きな期待とともに育てられたギャツビー(ティモシー・シャラメ)。文化人気取りの母(チェリー・ジョーンズ)の勧めでアイビーリーグに進学するもたった数か月で挫折してしまい、ペンシルバニア州の小さな大学ヤードレーへしぶしぶ通っていました。
ギャンブルとピアノが趣味のギャツビーでしたが、ガールフレンドのアシュレー(エル・ファニング)に夢中で面白くもない大学にも通うことができました。
美人な彼女アシュレーはアリゾナの銀行経営者の娘で、将来ジャーナリストを目指していました。
そんなある日、アシュレーは学校の課題で有名な映画監督のローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)にインタビューするチャンスを得ます。それを聞いたニューヨーカーのギャツビーはポーカーで大金を稼いだばかりだったため、アシュレーのためにゴージャスでロマンティックなデートを計画しました。
この週末には両親が主催する盛大な社交パーティがありましたが、興味のないギャツビーは両親に内緒でニューヨークへと向かいました。
レイニーデイインニューヨークのネタバレあらすじ:承
緊張と興奮が入り混じる中、ソーホーにあるウースターホテルでポラード監督と対面したアシュレー。1時間のインタビューでアシュレーの純粋な魅力にすっかり心を開いたポラードは、最新監督作を降板したいと打ち明けました。インタビューが終わると脚本家テッド・ダヴィドフ(ジュード・ロウ)との試写会に招待され、舞い上がったアシュレーはギャツビーとの約束をドタキャンしてしまいます。
約束をないがしろにされたギャツビーは、ふてくされながらニューヨークの街を散歩していると、グリニッジ・ヴィレッジで学生映画を撮影中の少年時代の友達に遭遇しました。急遽、エキストラ出演することになったギャツビーはキスシーンを求められ、動揺してしまいます。しかも恋人役を演じるチャン(セレーナ・ゴメス)は、昔のガールフレンドの妹でした。
一方、ポラード監督の新作試写に参加したアシュレー。作品を気に入ったアシュレーに対し、ポラード監督は作品の出来に納得できず途中で席を立ってしまいました。鑑賞後、ダヴィドフと車でポラード監督を探しに出かけましたが、目にしたのはダヴィドフの妻コニーの浮気現場でした。口論する夫婦を置いて、ひとりタクシーへと乗り込みました。
レイニーデイインニューヨークのネタバレあらすじ:転
どしゃぶりの雨の中、ギャツビーがタクシーを拾うと、偶然チャンが乗り込んできました。計画がつぶれ予定がなくなったギャツビーに、辛口なコメントを言いつつも付き合ってくれるチャン。彼女と時間を過ごすうちに、幼少期のチャンがギャツビーに夢中だったことを知らされます。
その後、訪れたメトロポリタン美術館で予想外の親戚に出くわしたギャツビー。ニューヨークを訪れていることは両親の耳にも入り、パーティに行かざるを得ない状況となってしまいました。
タクシーに乗ったアシュレーはカウフマン・アストリア・スタジオにたどり着きました。ポラードを探すうち、人気俳優でプレイボーイとしても名高いフランシスコ・ヴェガ(ディエゴ・ルナ)と出会いました。ヴェガからディナーに誘われ、またも浮足立つアシュレー。ディナーを終え、マスコミやファンに囲まれながらレストランを出た2人はヴェガの自宅へと向かいました。
レイニーデイインニューヨークの結末
ホテルのテレビでアシュレーがヴェガとスクープされているのを知ったギャツビー。デートプランは何一つうまくいかず、ヤケになったギャツビーは、カーライルにあるベメルマンズ・バーで出会ったエスコートガールのテリー(ケリー・ロールバッハ)をガールフレンドとしてパーティに参加させ両親に紹介しました。
しかし、テリーがアシュレーではないことを瞬時に見抜いた母は、ギャツビーを別室に呼び出すと「恥をかかせた」と怒りをぶちまけます。ギャツビーもこれまでにたまっていた鬱憤を吐き出すように反抗すると、母は自らの秘密を打ち明けはじめました。
母もエスコートガールの過去を持ち、客として出会った父と恋に落ちたとのこと。ギャツビーが品行方正に生きようとしても、世の中の闇に惹かれるのは自分の遺伝子を受け継いでいるからだと。母の衝撃の告白に、ギャツビーは嫌うどころか、誇りに感じました。
一方、アシュレーは別れたと聞かされていたヴェガの妻と鉢合わせになりそうなところで、家を追い出されてしまいました。妻とは円満で見事ヴェガにもてあそばれ、ボロボロになったアシュレーは雨に濡れながらギャツビーのもとへ戻りました。
翌日。ニューヨーク最後の日。ギャツビーとアシュレーは馬車でセントラルパークを散歩しました。ニューヨークの街を眺めながら、ギャツビーは何かが吹っ切れたかのようにアシュレーに言いました。「ひとりで戻ってほしい。自分はここでやりたいことがある」と。
馬車を飛び降りたギャツビーが向かったのは、セントラルパークにある時計台、デラコルテ・クロックの前です。「やっぱりいると思った」そう言い現れたのはチャンでした。2人は抱き合い、熱いキスを交わしました。
以上、映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」のあらすじと結末でした。
設定は現代になっていますが、まるで70年代の映画のような登場人物とストーリーです。主人公の設定がちょっとできすぎのような気もしますが、主演のティモシー・シャラメがはまり役です。ニューヨークの美しいところや殺伐としたところ、都会ならではの駆け引きなどがストーリーと共に語られます。ニューヨークへの愛に満ちた作品と言えると思います。