ひみつのアッコちゃんの紹介:2012年日本映画。赤塚不二夫の大ヒットコミックの『ひみつのアッコちゃん』の実写映画化です。小学生のアッコちゃんが変身した大人を綾瀬はるかさん、トキメキの上司に岡田将生さん、そして豪華キャストが脇を固め、夢のあるファンタジーコメディに仕上がっています。特に綾瀬はるかさんの演技が光っています。
監督:川村泰祐 出演者:綾瀬はるか(加賀美あつ子(アッコ))、岡田将生(早瀬尚人)、谷原章介(熱海専務)、吹石一恵(青山マリ)、塚地武雅(守衛)、大杉漣(中村前社長)、吉田里琴(少女のあつ子(アッコ))、もたいまさこ(大庭鶴子)、鹿賀丈史(鬼頭)香川照之(鏡の精)ほか
映画「ひみつのアッコちゃん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ひみつのアッコちゃん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ひみつのアッコちゃん」の予告編 動画
映画「ひみつのアッコちゃん」解説
この解説記事には映画「ひみつのアッコちゃん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画「ひみつのアッコちゃん」のネタバレあらすじ:起
小学5年生のアッコは同級生と将来の夢を教室で語っていました。そこへ男子たちがやって来てボールを投げつけました。ボールはアッコに当たり、アッコの大事なコンパクトの鏡が割れてしまいました。アッコは長く使ったコンパクトを庭に埋めてお墓にしました。
夜、アッコが寝ていると異変を感じて庭に出ました。すると目の前に鏡の精(香川照之)が現れ、魔法のコンパクトをくれました。鏡の精は変身したいときは『テクマクマヤコン、テクマクマヤコン』、元に戻りたいときは『ラミパスラミパスルルルルル』という呪文を唱えなさいと言いました。そしてこのことは秘密にして決して人に話してはいけないと言って消えました。アッコは部屋に戻り、大人に変身した後、色々な人に変身して遊びました。
休みの日、友達と遊園地に行きました。するといじわる男子たちに会い、友人の大事なものを取られたため、アッコは魔法のコンパクトを使って婦人警官(綾瀬はるか)に変身して叱りつけました。やがてアッコは尚人(岡田将生)という青年に会いました。観覧車に一緒に乗る人がいないアッコは尚人と一緒に乗って話をしました。
映画「ひみつのアッコちゃん」のネタバレあらすじ:承
冬休みの塾が始まるアッコは、塾をサボるために、大人に変身して親戚に成りすまし、塾に行けなくなったと説明し、街に繰り出しました。化粧品売り場で化粧をしてもらっていたら、尚人がやってきました。尚人は赤塚化粧品の企画開発部のエリートで、化粧品の感想をアッコに聞いてきました。体は大人でも中身は小学生のアッコは素直な感想を話しました。このことが気に入られ、アッコは冬休みの間、尚人の下で働くことになりました。
そのころ赤塚化粧品は経営不振から熱海専務(谷原章介)主導によるゴールド工業からの融資を受ける準備をしていました。ゴールド工業の鬼頭(鹿賀丈史)の言いなりの熱海は尚人の新商品の開発をことごとく却下していました。尚人が一番信頼する前社長の中村(大杉漣)に変身したアッコは尚人から本当の気持ちを聞き出しました。そしてアッコは小学生のモニターを会社に呼んできて、色々アイデアを出し、その中から唇の温度変化で色の変わるリップの開発に乗り出しました。しかしこの企画も熱海に潰されたことでアッコは総理夫人に変身し、赤塚化粧品を宣伝しました。このことで突如売れ出した赤塚化粧品はV字回復の兆しを見せました。
映画「ひみつのアッコちゃん」のネタバレあらすじ:転
業績が上がると困る鬼頭と熱海は、赤塚化粧品に発がん性物質が入っていると言う情報を流しました。たちまち業績は悪化し、熱海の思いのままになったことから尚人は荒れました。怒ったアッコは青山マリに変身し、熱海と鬼頭の会話を聞きました。尚人は前社長中村に会いました。中村は会社の存亡はお客様が決めることだと言い、いい商品を作るんだと励ましました。
アッコと尚人は筆頭株主の大庭鶴子(もたいまさこ)に会いに行きました。損得勘定しかない鶴子に尚人は、鶴子が使っている赤塚化粧品の品名を全部当てて、商品への思いを告げました。帰る途中、熱海と鬼頭に会った尚人は、鬼頭の部下から暴力を受けました。
やがて株主総会が開かれました。終始熱海のペースで進んでいました。役員再任決議に際し、尚人は役員交代の議案をしました。これで鬼頭の部下たちと喧嘩になり大荒れになりました。アッコが壇上に立ち自分の考えを述べました。すると鶴子が立ち上がり、役員交代の議案を出しました。22%の株を持つ株主の提案のため、株主による投票が行われました。
結果は49%対51%で再任派が勝ってしまいました。しかしその時、赤塚化粧品の守衛(塚地武雅)が入って来ました。守衛は株を2%持っていて、賛成に回った為、役員交代が決定され、同時にゴールド工業からの融資も取り消されました。
映画「ひみつのアッコちゃん」の結末
会社で尚人はアッコを部屋に呼び、履歴書に『早稲田大学算数部』と書いていたことなどを説いたただし、冬休みが終わったら仕事が出来ない本当の理由を話してくれと言いますが、アッコは答えませんでした。敗れ去った鬼頭は赤塚化粧品の工場に爆弾をセットしました。そして熱海を捕まえ、尚人の開発した温度で色が変化する技術を、会社を乗っ取った後に、軍事用品として売る計画だったことを話しました。
これを聞いたアッコは工場をネコに変身して探し、時限爆弾を見つけました。爆発寸前の為、尚人の目の前で変身したアッコは爆弾を取り、尚人に渡しました。尚人は爆弾を外に投げて危険を回避しました。この衝撃でコンパクトの割れたアッコは小学生に戻れなくなっていました。困り果てた時、鏡の精が現れ、コンパクトを直し、あと一回だけ変身できると言って消えました。アッコは小学生に戻り、家に帰りました。アッコは「大人になったら本当の事を話す」と尚人に手紙を出しました。
10年後、アッコは早稲田大学の学生でした。引き出しから10年ぶりにコンパクトを見つけたアッコは、会社の面接会場にいました。アッコの自己紹介の順番が来ました、アッコは10年前に書いた履歴書どおり『早稲田大学算数部』と言いました。面接官をしていた尚人はアッコに気づき、笑顔になるのでした。
以上、映画「ひみつのアッコちゃん」のあらすじと結末でした。
素敵な映画です。
ラブストーリーとしても名作で、「働くって素敵だ」と思えるお仕事映画でもあります。
困難を乗り越える、綾瀬はるかさんのピュアな仕事への熱意がすごく素敵です。
脇役ながら、綾瀬はるかさんが働く化粧品会社の守衛さんも、仕事を愛するいいおっさんでいいアクセントです。