劇場版AIRの紹介:2004年日本映画。keyビジュアアーツから発売されたPC用の恋愛アドベンチャーゲームを東映アニメーションが映画化した作品。原作者との共作により、ゲーム版にはない新たなストーリーが付け足され、より独自性の高い作品に仕上がっている。劇場公開時には、同時並行で京都アニメーション制作によるTV版も放映されており、こちらも高い評価を受けた。
監督:出崎統 声優:川上とも子(神尾観鈴)、岡本麻見(霧島佳乃)、冬馬由美(霧島聖)柚木涼香(遠野美凪)、久川綾(神尾晴子)、 緑川光(国崎往人)、西村ちなみ(神奈備命)、井上喜久子(裏葉)ほか
映画「劇場版AIR」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版AIR」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版AIRの予告編 動画
映画「劇場版AIR」解説
この解説記事には映画「劇場版AIR」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版AIRのネタバレあらすじ:起
国崎往人は代々の家業である人形遣いとしてさまざまな土地を巡りながら、世界のどこかにいるという翼の生えた少女を探し求めていた。往人はある夏、日銭を稼ぐためにとある海辺の田舎町を訪れていた。街では近く祭りを控えていると言う。
その街に住む少女神尾観鈴は、街の歴史を調べるために探していた資料の中に<神奈備命に関する書物を見つける。その書物は今度の祭りになにか関係がありそうだった。 そして帰り道、自転車を故障させてしまった観鈴は、偶然海辺にいる往人を発見する。今夜の宿がない往人を、観鈴は自分の家に招待する。観鈴の叔母の神尾晴子は、突然の来客をすんなりと受け入れ、気前よく酒盛りを始める。
劇場版AIRのネタバレあらすじ:承
往人は観鈴の調査に同行し街中をめぐる。その過程で街に秘められた歴史が明らかになっていく。
王朝時代、翼の生えた一族の最後の生き残りである神奈備命は、社殿に幽閉され、そこから逃げ出せば死刑に処せられる運命だった。彼女はそこで、社殿の衛兵である柳也と出会い恋に落ちる。神奈備命は海を見たいと言う願いを柳也に語った。そして、そこから翼を使って飛び立ち、遠く離れた本来の家族の元へ行きたいと言う。柳也はその願いを聞き入れ、逃亡の手助けをすることにする。
そして現在。観鈴の幼い頃から抱えていた奇病が再発してしまう。晴子は観鈴の父親の橘敬介に、彼女を病院に連れて行くように頼む。
劇場版AIRのネタバレあらすじ:転
過去。神奈備命もまた、観鈴と同じ症状で苦しんでいた。彼女はそれが自分に課せられた罰なのだと柳也に語った。
現在。往人は観鈴に対する感情と、放浪の旅を続けたいという思いの間で悩むが、バス停にいたカラスのソラを眺めるうち、金を稼ぐという自分の本来の目的を思い出す。そして祭りへと向かう。
晴子も観鈴を祭りへと連れ出そうとしていた時、敬介が観鈴を連れ戻すために春子の家へとやってくる。敬介とともに行くのを嫌がる観鈴だったが、晴子はこれ以上病が悪化していく観鈴を看ていくことができないと言って納得させる。しかし、二人が出ていった後、晴子は喪失感から涙を止めることができなかった。
祭りの喧騒を車で抜ける中、観鈴は車窓を横切って飛ぶ神奈備命の姿を見る。そして、彼女は車から逃げ出し失踪してしまう。
劇場版AIRの結末
敬介と晴子は観鈴を探し続けていた。その途中、祭りの会場で人形芝居をしている往人を発見する。往人は捜索に加わることを渋っていたが、自らの前世での観鈴との因縁を思い出すことで、やはり観鈴を探すことにした。
往人は神奈備命の社へと向かう。観鈴もまた、神奈備命としての自分の前世を思い出していた。その記憶では自分が翼を使って飛び始めたがために、柳也も自分の母もその姿を見つけた衛兵に襲われ非業の死を遂げてしまっていた。神奈備命もまた幾本もの矢で貫かれるが、墜落することなくそのまま空を飛び去っていったのであった。
そして往人は社で観鈴を見つけ出す。往人はそこで観鈴に愛の告白をした。
それからしばらく後、観鈴は療養のために入院していた。しかし、海が見たいという欲求を叶えるためにそこを抜け出してしまう。海岸では晴子と往人が待っていた。衰弱した観鈴は、それでも二人のもとに向かって歩き続ける。往人の腕の中にたどり着いた観鈴は、そのまま息を引き取る。
秋、往人は観鈴がどこに生まれ変わっても絶対に見つけ出し、今度こそその呪いを解いてやるのだと決意を固め、街を後にするのだった。
以上、映画「劇場版AIR」のあらすじと結末でした。
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