悪名無敵の紹介:1965年日本映画。「悪名」シリーズの第11作。ポン引きにひっかかった女の子を助けようと朝吉と清次が体を張ってヤクザ組織に対抗する。八千草薫が珍しく蓮っ葉な売春婦役を演じている。監督はこの悪名シリーズが代表作となる田中徳三。
監督:田中徳三 出演:勝新太郎(朝吉)、田宮二郎(清次)、八千草薫(朱美)、藤村志保(百合子)、千波丈太郎(常公)、花澤徳衛(元締)
映画「悪名無敵」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「悪名無敵」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「悪名無敵」解説
この解説記事には映画「悪名無敵」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
悪名無敵のネタバレあらすじ:起
競輪で儲けた清次は親分の朝吉とともに大阪の百貨店をぶらついていました。そこで彼らは無聊そうにドレスを眺める女の子をみかけます。風体から家出少女と考えた2人は悪い男に引っかかる前に彼女を保護しようとしますが、生意気な女の子は相手にしません。
その後、2人は公園で彼女に再び出会うものの、案の定、女の子はたちの悪そうなポン引きに捕まっていました。朝吉と清次はそのポン引きから彼女を取り返そうとするのですが、失敗します。
夜になって盛り場に出向いた朝吉と清次は昼間のポン引き、常公に遭遇。2人は無理強いしてその店の客となります。
悪名無敵のネタバレあらすじ:承
連れて行かれたのは”赤い貝”という普通のバーでしたが、それは表向きで本当は売春斡旋の店です。出てきた女の子は2人で、片方は朱美という美女、そして片方は思った通り昼間の少女、君子でした。
朝吉たちは早速女の子たちと旅館に向かいますが、それはスキを見て君子を逃がすためです。ところが朝吉たちを警戒した常公が仲間を大勢引き連れて宿に来たため、朝吉と清次は相談して二手に分かれることにします。
朝吉はヤクザ相手に大暴れし、朱美と常公を連れてその場を逃げ出します。2人を連れてきたのは、夫婦だという彼らをカタギにするためでした。
悪名無敵のネタバレあらすじ:転
落ち合い場所である大阪駅で清次たちを待っていると、君子はまもなくやってきますが、清次の姿がありません。彼は自分を犠牲にして君子を逃したのでした。仕方なく彼らは清次を置いて北陸行の列車に乗り込みます。
粟津駅で君子を故郷の町に送り出したあと、朝吉は温泉宿で働くことになった朱美と常公を置いて、ひとり体を休めるためにホテルへ向かいます。そこで出会ったのが、謎の女性・百合子でした。
朝吉に一目惚れした百合子は彼と一夜をともにしますが、実は彼女こそポン引きたちを率いている女親分です。電話の知らせで朝吉が自分たちの敵だと知った彼女は、そのまま正体を告げずに別れます。
悪名無敵の結末
一方、常公は自分たちの居場所を組に知らせ、朱美ともども再び大阪へ。組ではなんと清次がポン引きとして働いていました。しかしそれは敵の目を欺き、いざとなったら朝吉へ情報を知らせるためです。
朝吉に惚れている百合子は彼をそのまま見逃そうとしますが、他の親分たちが黙ってはいません。大阪へ舞い戻ってきた朝吉は清次と会い、思い切って組に殴り込みをかけます。一旦は朝吉を裏切ったものの、組の冷たい仕打ちに腹を立てた常公も協力。親分たちを散々打ちすえ、朝吉は常公と朱美を自由の身にします。
夕闇迫る中、勝負に勝った4人は意気揚々と大阪の街を歩いていきます。
以上、映画「悪名無敵」のあらすじと結末でした。
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