闇刻の宴の紹介:2015年日本映画。女達の悪夢を描いた、6話のショートストーリーからなるオムニバス作品。『うつしえ』『子の棲む家』『36℃の視線』『幽閉confinement』『岩』『ひなげし』の6話で、話のつなぎには、義母の介護をする嫁の様子が流れます。
監督:坂元啓二、菊嶌稔章、国沢実、三宮英子、亀井亨 出演者:河嶋遥伽(仲居)、太三(管理人)、星野ゆず(少女)、YOSHIHIRO(旦那)、櫻井信太郎(番頭)、藤堂海(星野美里)、くわの空(星野かなえ)、田中良一(星野真司)、和田光沙(幻想の母親)、こうのゆか(宮川リサ)、松下愛子(朋子)、星野佳世(宗教勧誘の女)、オオタブンペイ(白井課長)、大澤雄一(犬の飼い主)、桜(犬)、三宮英子(黒い女)、アカリ(人形)、綾乃テン(人形師)、水井真希(岩)、三貝豪(男)、谷川みゆき(義母)、三宮英子(義娘)、むう(猫)ほか
映画「闇刻の宴」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「闇刻の宴」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「闇刻の宴」解説
この解説記事には映画「闇刻の宴」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
闇刻の宴のネタバレあらすじ:起
夫が亡くなり、寝たきりの義母の介護をする嫁がいます。寝てても口の悪い義母は、用事があると呼び鈴を鳴らし嫁を呼ぶのです。
『うつしえ』
古びた旅館に仲居が一人で帰って来ます。夜、管理人の部屋から話し声が聞こえます。仲居が部屋を覗くと管理人一人で、仲居は女が描かれた絵を見て「さっさと外せ」と言って部屋に戻ります。
翌日の夜、仲居は帰ってきた夫とSEXをしています。その様子を何故か仲居が覗いています。やがて夫の相手は少女に変わっています。部屋に戻ると管理人が包丁を持って歩く姿が、障子に映ります。仲居が見に行くと夫が殺されています。管理人の部屋から話し声が聞こえ覗くと、絵から飛び出した女が、管理人に殺しを命令していたのです。振り向いた管理人は、仲居に襲いかかります。
闇刻の宴のネタバレあらすじ:承
『子の棲む家』
真司は妻の美里とかなえを連れ引っ越しします。片付けの最中、美里は赤青えんぴつを拾います。かなえが廊下の鏡に女の子が映っていると騒ぎ始めると、美里が「鏡なんてないでしょう、何言ってるの」と言って、かなえをひっぱたこうとします。真司が止めに入りますが、この家庭は真司の稼ぎが少ない事で美里がイラつき、娘のかなえに暴力を振り虐待しているのでした。
翌日、真司が仕事に行っている間、片づけをするかなえが皿を割ってしまいます。美里は「なんで面倒ばかり起こすの!」と言いながらかなえに暴力を振るいます。かなえが必死になって美里に掴みかかると美里は暴行をやめ、落ちていた赤青えんぴつを拾います。
美里には見えました。この家に住んでいた母親が、髪の長い娘に虐待をし続け、廊下の小部屋に閉じ込めていたのです。その時、髪の長い少女が現れ、美里の首を絞めます。我に返った美里は、かなえを抱きしめ「もうしないから」と泣き続けます。
美里は廊下の奥の部屋の扉を見つけ、中を見ます。壁には”お母さん出して”と赤青えんぴつで書かれた文字がたくさんありました。美里は虐待をやめ、一家は引っ越ししたのでした。
闇刻の宴のネタバレあらすじ:転
『36℃の視線』
リサは変な夢を見て目覚めます。公園で友人に会った後、黒い服の女に会い、その後、会社の白井課長に会います。部屋に戻り、宗教の勧誘が来て追い帰し寝ているとゴキブリを発見します。リサはゴキブリに異常な執念を燃やし、殺虫剤で追いかけまわします。死に物狂いでゴキブリを殺し、ほっとしたリサの背中には別のゴキブリがいました。
『幽閉confinement』
檻の中の風呂場で、一人の女が操り人形と戯れています。自分の食事を与え人形を生きているかのように操ります。1週間後同じことを繰り返しています。1年後、女は操り人形の股から内臓を取り出します。そして10年後、操り人形の目玉がくりぬかれ無くなっていました。
闇刻の宴の結末
『岩』
男は女を殴り、その後、愛し合います。二人はKO強盗をし、食べ物を買って生きています。男は女に「お前の顔だけが愛せない」と言います。女はカッターで自分の顔を切ろうとしますが、男が止め「それならオレがお前の顔を傷つけ続ける」と言って、毎日殴り続けていたのでした。やがて殴りつづけた女に”岩”という名を付けて男は、殴っては愛し続けます。やがて岩が死ぬと、男は逮捕され収監されます。牢屋にいる男の前に岩が現れます。「私きれい」と言うのでした。
『ひなげし』
辛抱強く義母の介護を続ける嫁は、リンゴを食べさせようとして「そんなものは食べない、ミチオはリンゴが嫌いだったんだよ、我慢してたんだねえ、あんたは知っていたのか」と言われ、急に殺意が沸きます。おかゆに自分の唾と睡眠薬を入れ食べさせると、義母の顔に落書きして浴槽に漬けて溺死させます。それでも生きていた義母に今度はナタで頭を叩きます。まだ死なない義母を今度はタオルで窒息死させます。死んだと思った義母はまだ生きていて、嫁は義母の首をナタで切断したのでした。
以上、映画「闇刻の宴」のあらすじと結末でした。
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