ARGYLLE/アーガイルの紹介:2024年イギリス, アメリカ映画。『キングスマン』シリーズを手掛けるマシュー・ボーン監督が贈る痛快スパイアクション作品です。凄腕エージェントが主役の人気スパイを手掛ける小説家が謎の組織に命を狙われ、やがて自分の作品の内容が現実のスパイ組織の行動と一致していたことから現実と想像の世界を股にかけた騒動に巻き込まれていきます。
監督:マシュー・ヴォーン 出演者:ヘンリー・カヴィル(オーブリー・アーガイル)、ブライス・ダラス・ハワード(エリー・コンウェイ/レイチェル・カイル)、サム・ロックウェル(エイダン・ワイルド)、ブライアン・クランストン(バリー/リッター長官)、キャサリン・オハラ(ルース・コンウェイ/ヴォグラー博士)、デュア・リパ(ルグランジュ)、アリアナ・デボーズ(キーラ)、ジョン・シナ(ワイアット)、サミュエル・L・ジャクソン(アルフレッド・“アルフィー”・ソロモン)、ルイス・パートリッジ(若き日のオーブリー・アーガイル)、ソフィア・ブテラ(サバ・アル=バドル)、リチャード・E・グラント(フォウラー)、チップ(アルフィー)、ロブ・ディレイニー(パウエル副長官)、ジン・ルージ(アーガイルの恋人)、スタンリー・モーガン(バクーニン)、ベン・ダニエルズ(バーテンダー/スパイ)ほか
映画「ARGYLLE/アーガイル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ARGYLLE/アーガイル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ARGYLLE/アーガイル」解説
この解説記事には映画「ARGYLLE/アーガイル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ARGYLLE/アーガイルのネタバレあらすじ:起
凄腕の英国人スパイ、オーブリー・アーガイは標的の女性ルグランジュに接触を試みましたが、既にアーガイルのことは知られており、アーガイルはルグランジュの仲間に取り囲まれました。アーガイルは仲間でCIAエージェントのキーラの助けを借りて車で脱出しましたが、待ち構えていたルグランジュが発砲し、キーラは命を落としてしまいました。
それでもアーガイルはカーチェイスの末にルグランジュを追い詰め、アーガイルの相棒ワイアットがルグランジュを捕えました。アーガイルとワイアットはルグランジュを尋問し、彼女はフォウラーという人物に雇われていることが明らかになりましたが、ルグランジュは二人の目の前で服毒自殺してしまい、アーガイルは誰が信用できるのか分からないと呟きました―――。
―――これは小説家エリー・コンウェイが執筆した人気スパイ小説『アーガイル』シリーズの一幕です。エリーは愛猫のアルフィーと共に別荘に入り、『アーガイル』シリーズの第5巻をほぼ書き上げました。
翌朝、エリーは母・ルースとの電話で、エリーが送った新作の原稿の感想はとても良かったと伝えられました。しかし、エリーは新作の結末に納得がいっていませんでした。
エリーはシカゴに住むルースと父・バリーに会いに行くため、アルフィーを連れて列車に乗りました。その車中、エリーの前にエイダン・ワイルドという男が現れ、エリーは命を狙われていると忠告してきました。その直後、エリーは謎の刺客に襲われ、エイダンに助けられました。エリーは刺客と戦うエイダンの姿にアーガイルを重ね合わせていました。
ARGYLLE/アーガイルのネタバレあらすじ:承
列車から脱出したエリーとエイダンは山小屋に身を寄せました。エイダンの正体は本物のスパイであり、エイダンはエリーが現実の悪の秘密組織「ディヴィジョン」に狙われていると伝えてきました。
エイダンは事情が飲み込めないエリーに彼女の自宅の様子を見せました。エリーの家には複数の男たちが押し入り、何かを探している様子でした。エイダンはエリーの書いた『アーガイル』シリーズの内容が現実に起こった出来事を予言しており、全て的中していることを伝えると、ディヴィジョンは最新刊である最終章の原稿に描かれており、組織の秘密を記した「マスター・ファイル」の行方を探していることを告げました。エイダンは『アーガイル』シリーズのワイアットというキャラクターは自分をモデルにしたものであり、キーラもまた実在の人物であることを伝え、エリーはますます混乱しました。
エリーとエイダンはマスター・ファイルの手がかりを知るバクーニンという情報提供者に接触すべくロンドンに飛びました。エイダンはエリーに『アーガイル』の話の続きを書くよう告げ、エリーは思いつくままに書き始めましたが、その様子はディヴィジョンに筒抜けになっていました。
エリーとエイダンはバクーニンがいるらしきアパートに入りました。そこには誰もいませんでしたが、床の下にはバクーニンが残した情報がありました。そこにディヴィジョンの刺客が突入し、エリーとエイダンは刺客を倒しながらアパートから脱出、エイダンの家に逃れました。
エリーはそこで、エイダンが何者かと電話をしていることに気づきました。エリーはエイダンが自分の命を狙っているのではないかと疑い、エイダンの家を抜け出してルースとバリーに助けを求めました。バリーはエリーの書きかけの原稿に目を通していたところ、そこにエイダンが銃を持って現れました。エイダンの口から発せられたのは、ルースとバリーは実はエリーの本当の両親ではないという衝撃の事実でした。
ARGYLLE/アーガイルのネタバレあらすじ:転
エイダンは混乱するエリーを連れてその場から逃げ出しました。アルフィーはその場に置き去りにされました。
エイダンは自分が所属する組織のアジトにエリーを連れて行き、上司である元CIA副長官アルフレッド・”アルフィー”・ソロモンに引き会わせました。ソロモンは実はエリーの正体は元CIAの工作員だったレイチェル・カイルでありアーガイルのモデルであること、とある任務に失敗して記憶を失ったことを明かしました。エリーが書いた『アーガイル』シリーズは実は創作物でも予言でもなく、レイチェルのスパイとしての過去の記憶を書き綴ったものだったのです。
記憶を失ったレイチェルは5年前にディヴィジョンに捕らえられて偽の情報を植えつけられ、ディヴィジョンのボスであるリッター長官が父バリー、同じくディヴィジョンの一員であるヴォグラー博士が母ルースを演じていたのです。レイチェルは作家“エリー・コンウェイ”に仕立てられ、記憶の断片を『アーガイル』シリーズとして書かせることでマスター・ファイルの在処を探そうと目論んでいたのです。
レイチェル(エリー)とエイダンは、レイチェルの記憶の断片をもとにマスター・ファイルのあるアラビア半島に向かい、無事にマスター・ファイルを入手することに成功しました。ところが、リッター長官とヴォグラー博士もレイチェルを追ってアラビアに到着しており、ディヴィジョンと対峙したレイチェルは過去の記憶がフラッシュバックしてしまいました。
実はレイチェルはディヴィジョンの一員であり、二重スパイとしてソロモンの組織に潜り込んでいたのです。レイチェルはバクーニンを殺してマスター・ファイルを奪った際に自爆に巻き込まれて記憶を失っていたのです。
リッター長官はアルフィーを人質に取ってレイチェルを脅しました。レイチェルはエイダンを裏切り、彼を撃つとマスター・ファイルをリッター長官に渡しました。レイチェルはディヴィジョンの船の秘密基地に連れていかれ、リッター長官やヴォグラー博士と共にマスター・ファイルの解読に乗り出しましたが、隙を突いてファイルを持ち出し脱走しました。
レイチェルはわざとエイダンの急所を外しており、実は生きていたエイダンと合流するとマスター・ファイルをソロモンのもとに転送する準備に取り掛かりました。実はレイチェルは5年前に既にディヴィジョンを裏切っていたのです。
ARGYLLE/アーガイルの結末
レイチェルとエイダンは次々とディヴィジョンの者たちを倒していき、船のコントロームルームからデータを送信しようとしました。そこにリッター長官が現れて襲い掛かりましたが、アルフィーがリッター長官に襲い掛かって二人を助けました。
ヴォグラー博士は手下たちを引き連れてレイチェルとエイダンの前に現れ、レイチェルを洗脳して再びディヴィジョンの手先にしようとしました。そこに実は生きていた現実世界のキーラが現れてレイチェルとエイダンを助け、3人はヴォグラー博士を倒すとマスター・ファイルをソロモンに転送、船を爆破するとアルフィーと共にボートに乗って脱出しました。
レイチェルは小説家エリーとして『アーガイル』シリーズ最終巻となる第5巻の朗読イベントを開いていました。そこに小説世界のアーガイルにそっくりなファンが現れ、レイチェルは驚きました―――。
―――この20年前、若き日のアーガイルはとあるバーに入っていました。このバーは実は諜報機関「キングスマン」のアジトであり、アーガイルはキングスマンの一員だったのです。
以上、映画「ARGYLLE/アーガイル」のあらすじと結末でした。
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