アトランティス/失われた帝国の紹介:2001年アメリカ映画。ディズニー製作のアニメ映画。2003年には続編「アトランティス 帝国最後の謎」が公開されました。伝説の古代帝国アトランティスに魅せられた男が、亡き祖父から託された古文書を手掛かりに、ついにアトランティスを見つけます。大昔に滅びたと伝えられていたその国は、現在まで文明が存続しており、人々が生活を営んでいるのでした。
監督:ゲイリー・トルースデイル、カーク・ワイズ 声の出演者:マイケル・J・フォックス/長野博(マイロ・サッチ)、クリー・サマー/木村佳乃(キーダ姫)、ジェームズ・ガーナー/辻萬長(ローク司令官)、レナード・ニモイ/平幹二朗(アトランティスの王)、ジョン・マホーニー/阪脩(ウィットモア)、ドン・ノヴェロ/内藤剛志(ヴィニー)、クローディア・クリスチャン/高島礼子(ヘルガ)
映画「アトランティス/失われた帝国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アトランティス/失われた帝国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アトランティス/失われた帝国の予告編 動画
映画「アトランティス/失われた帝国」解説
この解説記事には映画「アトランティス/失われた帝国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アトランティス/失われた帝国のネタバレあらすじ:起
高度な文明社会を築き、栄華を極めていたアトランティスに、突如鳴り響く警鐘の音。謎の大津波に襲われ、なすすべもなく海に沈んでいく帝国。その間際に、王妃だけが上空からの不思議な光に吸い込まれ、雲の上へと連れ去られていったのでした。場面変わって1914年のワシントンDC。マイロ・サッチは、アトランティスの謎にとりつかれた言語学者。伝説の古代帝国にまつわる重要な手掛かり「羊飼いの日誌」が、アイスランドにあるとわかり、探しに行きたくてたまりません。しかし、探索のための資金援助を申請しても、博物館のお偉方には全く相手にされないのでした。マイロが消沈して帰宅すると、見知らぬ女性が家の中に。ヘルガというその美女に連れられて、大富豪ウィットモアの屋敷へ。ウィットモアは、マイロの亡き祖父と親友だったといいます。手渡されたのは、あの「羊飼いの日誌」。マイロの祖父が生前アイスランドで見つけ、ウィットモアに預けていたのでした。ウィットモアはアトランティス探索に必要な準備をすべて整えてくれていました。まさに渡りに船。マイロは、200人の探検隊とともに潜水艦に乗り込みます。
アトランティス/失われた帝国のネタバレあらすじ:承
地質学者の“もぐら”ことモリエール、刑務所から来た爆破担当のヴィニー。エンジンのスペシャリストの女の子オードリーら、個性的な面々がマイロの仲間に。屈強なローク司令官、そして彼を補佐するヘルガも一緒です。潜航する艦の中。「アトランティスの入り口を守る、伝説の怪物レビアタンは・・・」とマイロが皆に説明していたちょうどその時、窓の外に本物のレビアタンが。簡単に母艦を破壊したレビアタンは、ロブスターのような形をしていますが、生き物ではなく高度な技術で作られた兵器なのでした。海底から狭いトンネルを抜け、入り江までたどり着いたのは、わずかに数十人。マイロが解読する古文書を頼りに、アトランティス帝国を目指す一行。ここからは陸路です。マイロと距離を置いていたメンバーも、次第に打ち解けて、身の上話や夢を語るようになりました。そして、ついにたどり着いたアトランティス。巨大な台地の上に、自然と調和した美しい建築物が林立しています。大昔に滅んだと思われていた帝国は、現代まで存続していたのです。
アトランティス/失われた帝国のネタバレあらすじ:転
コミュニケーションを取ることができたキーダ姫は、なんと8800歳。大洪水で帝国が沈んだ時のことは、子どもながらに覚えがあるのだそう。王のもとに連れていかれる一行。姫は「外界からきた彼らの知識を借りて、この国の問題を解決したい」と思っているのですが、王はすぐに立ち去るよう命じます。1日だけ猶予をもらったマイロ達。マイロは、キーダに街の中を案内してもらいつつ、自己紹介や情報交換をします。キーダの悩みは、大洪水ののち、国民が自分たちの「文字」を失ってしまったこと。石版や柱などに、アトランティスの歴史や文化がたくさん記されているのに、誰もそれを読むことが出来ないのです。昔は動いていたであろう魚型の乗り物も、操作説明文が読み解けず、放棄されたままになっています。そこでアトランティスの言語を研究し尽くしたマイロの出番。あちこちに刻まれた古代文字を容易に解読してみせます。これなら、大洪水の時に消えた母親のこともわかるのでは、と期待するキーダ。
アトランティス/失われた帝国の結末
そこへ、いきなり武装して現れたマイロの仲間達。姫を捕らえて、「クリスタルストーンはどこだ!」と詰問します。マイロ以外の隊員は、アトランティスの宝を持ち帰って、大金を得ようと初めから企んでいたのです。ローク司令官に暴行された王も虫の息。宮殿の地下に隠されていたクリスタルストーンは、宙に浮いてまばゆく光っています。すると、かつての母親と同じように、光の中へ吸い込まれていくキーダ姫。戻ってきた時には、クリスタルストーンと一体化していたのです。王によると、クリスタルストーンは意思を持っていて、国の危機が訪れると、王家の誰かを生け贄にして、危機回避のためものすごいパワーを発揮するのだそう。かつてストーンのエネルギーを戦争に使おうとした王は、ストーンの怒りを買って、国を海に沈められ、文字を奪われたのです。人の形でもお宝には違いない、と司令官らはクリスタルストーンと合体したキーダ姫を箱に閉じ込め、連れ去ろうとします。一度は裏切ったモリエール、ヴィニーらは、マイロの元へ戻ります。皆の励ましを受け、姫を取り戻すべく立ち上がったマイロ。魚型戦闘機を起動させ、逃げる司令官らと空中戦の末、姫を奪い返します。ところが、火山の傍で火力を使用したために、火山が活動を始めてしまいます。アトランティスへ押し寄せるマグマ。クリスタルストーンの力を受けた巨大な石像たちが目を覚まし、帝国全体をバリアーで覆って、危機を乗り越えます。意識を取り戻したキーダ。亡き父を弔い、女王としてこの国を守っていくことになりました。マイロ以外の仲間達は、少々の財宝をお土産にもらって帰還。ウィットモアと相談のうえ、アトランティスのことは世間に知らせないことを約束します。ウィットモアは、アトランティス帝国に残って、王女とともに生きていくマイロを思い、ニヤリと笑うのでした。
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