リケジョがサッカーに出会ったらの紹介:2019年オーストラリア映画。間違ってサッカーコースの学校に入ってしまったコーリーが配属されたのは、つぶれる寸前の練習チーム。理系の知識を活かしてライバルのイーディーに一矢報いることはできるのか?
監督:ルイーズ・アルストン 出演者:ソフィア・ワイリー、ティアーナ・クープランド、トレイ・ロビン、ジェンマ・チュア=トラン、アシュリー・ロス、ヤスミン・ハニーチャーチ、ラジ・ラバーデ、クリストファー・カービイ、メリッサ・ボンヌ、ケイト・ボックス、ほか
映画「リケジョがサッカーに出会ったら」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リケジョがサッカーに出会ったら」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リケジョがサッカーに出会ったらの予告編 動画
映画「リケジョがサッカーに出会ったら」解説
この解説記事には映画「リケジョがサッカーに出会ったら」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リケジョがサッカーに出会ったらのネタバレあらすじ:起・夢に見た船
医療派遣に旅立つ両親と離れ、最先端の科学船での学習プログラムに参加するのを楽しみにしていたコーリーは、空港でバスを間違えてしまい、同じハロルドアカデミーにあるサッカーコースのバスに乗ってしまった。
気が付いた時には既に遅く、船は出航していて、どんなに考えても追いつきようがなかった。そこで提案されたのは科学プログラムの学費をサッカーコースにスライドさせて勉強を続けることだった。
ハロルドアカデミーは、プロのサッカークラブやナショナルチームからのスカウトが来るほど有名で、バスで隣の席だったオリバーはオーストラリアのトップ選手、彼と恋人と噂されるイーディーもトップクラスEチームだった。
学生寮は四人部屋で、シャーロット、アデル、ジャネッサが彼女を迎え、サッカー未経験の彼女が入学した事を驚いていた。一方、サッカー以外の授業があることにコーリーは安心していた。
リケジョがサッカーに出会ったらのネタバレあらすじ:承・今年限り?
父親が解雇されて学費が払えず、サッカーをやっていられるのは今年が最後だと決めているオリバーには、今季がスカウトを貰う最後のチャンスだった。またコーリーの振り分けられた練習チーム(通称:落ちこぼれチーム)も来年からは無くなり、同じチームのルームメイトたちも来年からは参加できないかもしれないと悲しんでいた。
蹴ることもままならないコーリーは、両親にこのサッカークラスから出して欲しいと、両親に懇願のメールを打った。そんなサッカーもできず、科学の授業で原子発光のデモンストレーションの準備に熱心なコーリーが、このサッカーコースにいる事をイーディーはよく思っていなかった。
リケジョがサッカーに出会ったらのネタバレあらすじ:転・コーリーVSイーディー
オリバーと親しくなっていくコーリーが気に食わないイーディーが鞄を隠すと、コーリーも負けじと応戦。ルームメイトは、イーディーの仕返しが危ないと忠告した。そして、コーリーは楽しみにしていた電子発光で光らせるはずのピクルスを、オリバーと話している間に生のキュウリに変えられてしまい、先生から準備不足だと叱られてしまった。
それでもただでは起きないコーリーは、オリバーとイーディーが丸めた紙を投げ合っているのを見て、ボールの蹴り方を科学的に分析することをひらめき、女子サッカー界で有名なケイトリン・フォードが来るナショナルトーナメントで、イーディーのいるEチームに勝とうと、コーチとチームメイトを説得した。
すこしサッカーに気が向いてきた頃、両親から、診療所の近くのインターナショナルスクールに通うのはどうかという連絡がきたが、電波が悪く途中で切れてしまった。そして、試合を見に来て欲しいと両親に頼む所を聞かれてしまったイーディーは、コーリーに帰れと本音をぶちまけた。
両親の打診もあり、出て行く気だったコーリーは、親しくなったルームメイト引き止められて残る事にした。
リケジョがサッカーに出会ったらの結末:練習チームはどこまで行けるのか
トーナメントが開始され、コーリーは補欠として見守り、チームは順調に勝ち上がりナショナルトーナメントまで駒を進めた。決勝前夜、コーリーはオリバーに飲み物を飲もうと誘われ、彼が三つのチームからスカウトされている事と一緒に告白されるが、試合に集中したいと断った。
Eチームとの決勝直前、水筒に水を入れようと更衣室の洗面所に入ったコーリーは、イーディーに外から鍵を閉められて閉じこめられてしまった。試合が始まるまでにピッチにいなければ失格になりそうな所、ジャネッサが国歌斉唱で時間稼ぎをし、声を聞きつけたオリバーが体当たりの末、鍵を見つけてなんとか試合に間に合った。
試合は同点のままPK戦へ。イーディーにブロックされた拍子に足を痛めたジャネッサの代わりに、最後のPKはコーリーに託され、彼女は初めてゴールにボールを入れた。
試合の後、イーディーは素直に優勝を称え、長い友人のオリバーを取られるのが嫌だったと明かし、サッカーの物理学を教えて欲しいとコーリーに話し、二人は意気投合した。練習チームは他のチームと一緒にサッカーを学ぶことになり、コーリーはオリバーの想いも受け止め、インターナショナルスクールではなくここに残ることにするのだった。
以上、映画「リケジョがサッカーに出会ったら」のあらすじと結末でした。
リケジョがサッカーに出会ったらのレビュー・考察:コーリーにはどのように世界が見えているのか
作中、コーリーの理系的思考がどのように展開されているのか、画面の上に別の図解が上書きされる描写が度々出てくる。気流の流れや、仮定した時図解等々、中でも特に力学をはじめとした物理に類されるものが多い。彼女にとってサッカーは、冒頭でサッカーボールを躊躇なく天体模型の一部にしていたくらいには縁遠い物だったが、理系的な考え方に則して理解した途端、生き生きした表情になっていく。さらに、最後にはライバルのイーディーもサッカーと物理に対して興味を持事になる。同じ言語を喋りながらもさながら異文化交流のようで興味深い。
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