ベルヴィル・ランデブーの紹介:2002年フランス,ベルギー,カナダ映画。孫のシャンピオンを攫われてしまったおばあちゃん。謎の都会ベルヴィルで三人姉妹に助けられながら孫救出作戦が始まる。
監督:シルヴァン・ショメ 声優:ジャン=クロード・ドンダ、ミシェル・ロバン、モニカ・ヴィエガ、リナ・ブードロー、マリ=ルー・ゴーティエ、ミシェル・コシュトゥー、ほか
映画「ベルヴィル・ランデブー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベルヴィル・ランデブー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ベルヴィル・ランデブー」解説
この解説記事には映画「ベルヴィル・ランデブー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベルヴィル・ランデブーのネタバレあらすじ:起・おばあちゃんと孫
引っ込み思案な孫シャンピオンのために興味のありそうなものを与えるおばあちゃんは、ある日孫の部屋に貼ってある両親が自転車に乗っている写真を見て彼に自転車を与えてみた。すると彼は途端に飼い犬のブルーノと一緒に外で遊ぶようになった。
時が経ち成長したシャンピオンは、毎日おばあちゃんと一流の自転車競技選手になるためにトレーニング欠かさず、ついにツール・ド・フランスに参加することになった。おばあちゃんは自転車の整備をし、ブルーノト一緒に彼を応援した。
ベルヴィル・ランデブーのネタバレあらすじ:承・ツールに忍び寄る影
競技用の道にスタッフを装って現れた謎のたちは、道に画びょうを撒き、走れなくなった選手を攫っていた。そして山道でリタイアしてしまったシャンピオンも攫って行った。
山道に捨てられたシャンピオンの自転車を見つけたおばあちゃんがいなくなってしまった彼を探していると、町中の路地で孫を乗せた車を見つけた。それは港に着いた大型船に乗っしまい、おばあちゃんは、浜で足漕ぎボートを借り、追いかけた。そして、着いた場所は都会のベルヴィルだった。慣れない都会でシャンピオンを探すおばあちゃんは、持っていた自転車のホイールで辻楽師をしながら、橋の下で雨をしのいだ。
ベルヴィル・ランデブーのネタバレあらすじ:転・三人姉妹と一緒に
かつてテレビにも出ていたベルヴィルのスターの三人姉妹は、おばあちゃんの音楽に興味を持ち、自分たちの楽屋と住処に招いた。
その頃、シャンピオンは点滴を打たれながら他の選手たちと自転車をこぎ、賭けの種にされていた。
三人姉妹と一緒にステージに立ったおばあちゃんは、こっそりお客の中にシャンピオンを攫った誰かがいるのではないかと、ブルーノに探させていた。そしてブルーノが見つけたのはこの街のギャングの一味だった。彼を尾行し手に入れた上着からは、手帳と自転車の疑似レース用の機械の設計図が出てきた。
ベルヴィル・ランデブーの結末:シャンピオン救出作戦
三人姉妹と一緒に賭けの行われている会場にもぐりこんだおばあちゃんは、レース用の機械の調整をしている手帳の男に扮して、すりかわり、機械を壊そうとするものの、気づかれて会場中から銃を向けられてしまう。そこで三人姉妹が助けに入り、機械ごと会場から逃げ出した。追ってくるギャングをかわしながら、最後に親玉に制裁を加えて、都会のベルヴィルから抜け出した。
成長したシャンピオンは、テレビを消し、おばあちゃんに声をかけた。
以上、映画「ベルヴィル・ランデブー」のあらすじと結末でした。
ベルヴィル・ランデブーのレビュー・考察:ブラウン管の向こうのベルヴィル
フランス語で美しい街という意味のベルヴィルは、冒頭では若き三人姉妹が歌唱ショーを行う街として描かれる。しかしおばあちゃんがその場所を訪れる頃には高層ビルが建ち並び、ギャングがはびこる街に一転している。ベルヴィルと言う地域は実際にパリに存在する地域の名前でもあり、今でこそ規制があり高層ビルは建てられないが、無秩序な開発に一石を投じているようにも見える。そして、そのおばあちゃんの大活躍をブラウン管を通して成長したシャンピオンが見ていると知った時、これはおばあちゃんの旅であると同時に、シャンピオンの思い出を一緒に見ていたのだと気づく。
この映画の感想を投稿する