映画「ブラックキス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブラックキスの紹介：2004年日本映画。新人モデルのアスカは帰る家がなく困っていた。同じモデル仲間から紹介されたカスミの元に居候として居座るのだったが、カスミには奇妙な噂があった。それは、カスミに関わった人間はなぜか死んでしまう。という噂だった。それから少ししてアスカの周りで奇妙なことが起こり始めるのだった。
監督：手塚眞 出演：橋本麗香（星野明日香）、川村カオリ（黒木香純（ルーシー））、松岡俊介（白木祐介）、安藤政信（空山龍男）、小島聖（葵）、岩堀せり（愛華）、あんじ（綾部マリ）、SAWACO（マユミ）、岡田真善（木村勇）、オダギリジョー（ジョーカー城野）、草刈正雄（鷹山龍生）、奥田瑛二（嶺崎警部）、綾野剛、ほか
この解説記事には映画「ブラックキス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
新人ハーフモデルのアスカは、友達の家を出て新しく住む場所を探していた。そんな時、モデル仲間から元モデルで同じくハーフモデルのカスミという女性を紹介される。二人は共同生活を始め、最初は尖っていたカスミとも次第に打ち解け始めるアスカ。
そんなある日、悲鳴が聞こえ窓の外に目をやるアスカ。カスミの部屋から隣接するラブホテルの一室が見えた。その一室で、男がベッドに縛りつけられ、ショートヘアーの女に刺されているのを目撃する。
その女はアスカの視線に気づき、こちらを睨んでいた。そこへ、外出していたカスミが戻ってきて警察へと通報するアスカ。警察がホテルに入ると、そこには臓器を綺麗に裂かれた男の死体があった。
男は芸能プロデューサーのキムラで、カスミをストーカーしていたのだった。事件を担当するベテラン刑事の峰崎は、異様な気配を感じていた。峰崎の部下で刑事のユウスケは、生活安全課に所属している時、何度かカスミを世話したこともあり、峰崎からカスミとアスカから事情を聞くよう促される。
数日後、ホテルで見たショートカットの女とカスミが一緒に写っている写真を見つけ、ユウスケに連絡するアスカ。のちにその女性は、カスミの前のルームメイトであるマリという女性だということがわかった。、
翌日、ユウスケ宛に署に荷物が届いた。不審に思った峰崎は鑑識を呼び、その荷物を開ける。中身は、木村が殺された日にホテルで一緒にいたと思われるマユミの体だった。
手足を切断され、胴体には無数のビーズで何かの模様が縫い込まれ、マユミの口には異物が押し込まれていた。その異物を取ると、マユミは目を見開き呼吸をした。しかし、多臓器不全ですぐに亡くなった。
体に刻まれた模様はブードゥー教の儀式で使う紋章であり、手足を切断した状態で一週間マユミは生かされており、犯人は医療に関してかなり詳しい人間だということがわかった。
カスミに関連する人間の死が多発していく中で、カスミと関連のあるモデルの死体が再び見つかった。刑事たちが家に踏み込んだ時、マリが刃物を持ち立っていた。しかしそれは剥製にされたマリの遺体だった。
そしてそのマリの死体は死後２週間が経過していたことが、のちに判明する。キムラが殺害されるより前にマリは既に死んでいたということになり、上層部は、アスカがキムラ殺害の日に目撃したというマリの証言に疑問を感じはじめ、カスミが今回の一連の事件の犯人ではないかと疑う。
しかし、ユウスケはそれを真っ向から否定し、謹慎を余儀なくされてしまう。事件を担当するベテラン刑事の宮崎は、嫌な予感がしていた。
数日後にカスミの部屋で、事件の日に木村を殺害していた女の写真を見つけたアスカは、白崎に連絡を取る。のちにその女はカスミと同棲していたマリという女性だということを知る。
一方、タツヤはキムラが殺害された日に事件現場で撮った写真に写っているマリを見つけ、慌ててアスカの元へと向かう。そこで張り込みをしていたユウスケと出くわし、写真を見せる。２週間前に死んでいるマリが写っていることも疑問なのだが、その写真には鷹山も写っていた。
ユウスケはプロファイリングの線に一致する鷹山を犯人だと思い、鷹山の元を訪れる。鷹山は銃を構えるユウスケに『ブラック・キス』という殺し屋の名前を伝え、資料を見せる。ブラック・キスは、性別は愚かその顔を誰も知らない。証拠も一切残さない伝説の殺し屋だった。
今回の一連の事件には、この殺し屋が関わっていることに気づいていた鷹山は、峰崎の指示で事件を陰で捜査していたのだった。その夜、峰崎と合流したユウスケは、カスミに恨みを持った誰かの犯行ではなく、カスミに気をとめる何者かが邪魔者を排除するために次々と殺人を繰り返していると考え、アスカの元へと向かった。
しかし、そこにブラック・キスが現れる。カスミはアスカと共にアパートの屋上を逃げる。行き止まりになった所で、カスミはアスカの頭を鉄パイプで殴打して気絶させた。
カスミの父親は、ルーシーみたいにならないようカスミに関わる周りの人間を殺し、恐れたカスミが家に帰るよう仕向けていたのだった。殺し屋を雇って。
カスミはアスカを殺させるフリをして、ブラック・キスと対決する。
１週間後、白崎とカスミは父親に事情を聞くため、ニューヨークへと旅立った。
以上、映画「ブラックキス」のあらすじと結末でした。
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