タロット探偵 ボブ西田の紹介:2016年日本映画。ご当地映画として長野県を舞台にして描かれた、探偵ミステリー作品です。川村ゆきえをヒロインに、探偵役の高山と、川村に恋い焦がれる渋江、そして悪役の西沢が入り乱れ、謎を解いて行くコメディタッチの展開です。
監督:山崎賢 出演者:高山猛久(ボブ西田)、川村ゆきえ(斉藤涼子)、渋江譲二(マミヤ)、岩永洋昭(エヴァ)、西沢仁太(カジワラ)、Gendy(ゲンディ)、宮島三郎(ジェイ)ほか
映画「タロット探偵 ボブ西田」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「タロット探偵 ボブ西田」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「タロット探偵 ボブ西田」解説
この解説記事には映画「タロット探偵 ボブ西田」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
タロット探偵 ボブ西田のネタバレあらすじ:起
女のアパートで目覚めたタロット探偵ことボブ西田。ベッドで寝る女を横目で見ながら冷蔵庫の中を見ると、コップに赤い飲み物が入っています。寝起きの一杯とグイと飲むと、まずい味にしかめっ面していると、女が起きてきて殴られて追い出されます。
ボブはそのまま開店前の友人エヴァのバーに入ると、ボックス席で眠りこけます。しばらくしてたたき起こされたボブの服には、真っ赤な血が飛び散っていました。エヴァは「変態プレーでもやって、殴られたんじゃないのか?」と言いますが、ボブは「昨夜焼肉屋で、いい女に会ってそのまま二人で飲みに行ったきり覚えていない」と言います。
そこで自分の運勢をタロットカードで占うと、”事件に巻き込まれる”と出ます。事務所に帰ると、金持ちでボンボンのマミヤがやって来ます。「ウチの店に来た、いい女に一目ぼれした。口説いていると、私はやめた方がいいと言われたが、忘れられない。探してくれ」と写真を見せます。
その女は、昨夜ボブが一緒に飲んだ女でした。ボブも狙っていることから、断ったものの報酬2倍と合コンにつられて結局受けることになります。今朝放り出されたアパートに行くと、名前は斉藤涼子だとわかりましたが、女装管理人のサブロウが出てきて「涼子さんは引っ越したわ」と言われます。そこでボブはタロットに聞くと、情報屋に聞けと出ました。
タロット探偵 ボブ西田のネタバレあらすじ:承
親友でタレントのゲンディに電話をし、涼子の画像も送信して情報収集を頼みます。SNSを駆使して探すゲンディから、即座に涼子の情報が届きます。これを元にボブが聞き込みを始めると、男性からは「いつも違う男と一緒で、自分の部屋に引きずり込んでいる」という内容ばかりでした。一方では献血をよくやっていると聞き、『カジワラ献血団体』の職員に話を聞くと、「献血をいつもしてくれていい人だ」と言われます。
夜になると、ロン毛のジェイという男に言いがかりを付けられました。たまたま通りかかった警官に助けを求め、逃げ出したボブは、翌日マミヤに経過報告をします。話をしていると、ゲンディがやってきて「マイケルのマスターが焼肉屋で出会って一夜を共にした」という情報を話します。ボブがタレントのゲンディと仲のいいことを知ったマミヤは、ボブを見る目が変わり、慕うようになります。
早速マイケルの店に行くと、マスターが色々話した後「でも怪我をしたんだ」と言ってギブスと包帯の脚を見せます。更に「あの女とかかわった男は皆不幸にもケガをしている」と言います。
ゲンディから「涼子に会いたければ週末に焼肉屋に一人で行って食べまくっていれば声をかけてくれる」と言って、焼肉屋の場所を書いた紙を渡されます。そのころ涼子は、カジワラと言う男に、「ノルマを達成しろ」と脅されていました。
タロット探偵 ボブ西田のネタバレあらすじ:転
ボブは自分なりに情報をまとめると、マミヤに会い「あの女はやめておけ、犯罪者かもしれない」と言います。マミヤは「あの人が犯罪者でもいい、僕はあの人が好きだ」としつこく言うため、資料を渡し「週末にここの焼肉屋に行って、肉を思いっきり食べろ。そしたら涼子に会える」と教えます。
数日後、マミヤがやってきました。やつれた顔で「涼子さんに会えた、今度デートしたいけど何をしていいのかわからない」と言うと、ボブは「昼間に観光地へ行ってスイーツを食べろ」と指南します。
ゲンディが『カジワラ献血団体』の情報を持って来ます。代表のカジワラは集めた血液を違法取引して膨大な利益を得ていました。涼子は血を集める係で、焼肉屋で男を漁り、飲みに誘って睡眠薬で眠らせ血を抜き取っていたのでした。そして涼子は吸血女と呼ばれていました。更に涼子の周りにはジェイら3人のボディガードがいて、涼子に付きまとう男を暴行していました。
これですべての謎が解けました。そこでボブは涼子の故郷の王滝村に向かいます。旅館の女将の織部美波に会うと「あの娘は沢山の人を助けたいと看護師になるのが夢だった、でもあの一件以来変わってしまった・・・それは正面衝突の大事故を起こし、自分が働いていた病院の院長の息子のケンジを死なせてしまったから」と言います。
そのころマミヤとデートしていた涼子は、マミヤの優しさに、自分の素性を話そうとしていました。その時カジワラから電話が入ります。長い電話にしびれを切らせたマミヤが電話を取り、カジワラに「涼子さんの彼氏だ」と言うと、カジワラは「涼子はオレと一生離れられないんだ」と言います。その後マミヤはジェイに暴行を受けて入院します。
タロット探偵 ボブ西田の結末
ボブは涼子の引っ越したアパートを見つけて忍び込みます。部屋を探すと、何十本もの抜き取った血があり、カジワラの血もありました。そして、カジワラこそがケンジの父親だとわかりました。
その時、ジェイが入って来ました。ジェイは、涼子がケンジの親類から嫌がらせを受けているかのように『人殺し!死ね!』などと書いた紙を散乱させて出ていきます。ボブが後を追い、ジェイを待ち伏せし暴行すると、髪の毛を束にして引き抜きました。
エヴァも加わり、ボブはカジワラのアジトへ向かいます。ジェイを暴行しカジワラの前に突き出すと、「ケンジ君を連れてきたぞ」と言います。ジェイはカジワラに「お父さん」と言って泣きつきます。ケンジが死んだことにして保険金をだまし取り、整形させたケンジをボディガードにして、涼子を脅していたのでした。
涼子が「これからどう生きていいのかわからない」と言うと、ボブは「自分の人生は自分で決めろ」と言います。考え込んだ涼子はカジワラを殴ります。するとカジワラは「証拠がどこにある」と怒鳴ります。
ボブは、カジワラの血とジェイの髪の毛を出し、「DNA鑑定したらわかるだろう、院長さん」と言います。するとカジワラは猟銃を出し、涼子を人質に取りジェイを撃ち殺しました。隙を見て襲いかかったボブも撃たれるものの、カジワラを殴り倒し倒れ込みます。
ボブはマミヤと同じ病院にいました。二人で馬鹿話していると涼子が入って来ます。涼子がボブに礼を言うと「これからどうやって生きていこう?」と悩んでいました。ボブが「今までの夢はなんだったんだ」と言うと、「皆を助けたいから看護師になるんだった」と涼子が言いました。
以上、映画「タロット探偵 ボブ西田」のあらすじと結末でした。
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