炎のランナーの紹介:1981年イギリス映画。1900年代初頭のイギリス。ロンドンのケンブリッジ大学に入学したユダヤ人のハロルドと、スコットランドの宣教師の家に育ったエリック。環境も思想も全く違う二人に共通するのは走る才能と、それにかける情熱でした。それぞれのやり方で、オリンピックでの勝利を勝ち取るまでの姿を、印象的なテーマ曲にのせて描きます。
監督:ヒュー・ハドソン 出演:ベン・クロス(ハロルド・エイブラハムズ)、イアン・チャールソン(エリック・リデル)、イアン・ホルム(サム・ムサビーニ)、ナイジェル・ヘイヴァース(アンドリュー・リンゼイ)、ほか
映画「炎のランナー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「炎のランナー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
炎のランナーの予告編 動画
映画「炎のランナー」解説
この解説記事には映画「炎のランナー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
炎のランナーのネタバレあらすじ:起
ロンドンの荘厳な協会で始まったハロルド・エーブラムスの追悼式典。彼と仲間達の、走ることに情熱を傾けた青春時代の回想が始まります。1919年、ハロルドは希望を胸にケンブリッジ大学に入学します。裕福で才能に恵まれた彼は、ユダヤ人であるがゆえに根強い差別にさらされますが、溢れる若さと持ち前の負けん気で周囲を魅了していきます。陸上競技にのめり込み、才能を開花させていくハロルド。そして、信頼できる仲間にも恵まれていくのでした。
炎のランナーのネタバレあらすじ:承
時を同じくしてスコットランドにも、陸上競技に魅せられた青年がいました。宣教師の家に育ったエリック・リゲルにとって、走る才能は神から与えられた恩恵で、勝つことは厚い信仰心のあらわれでもあり、時には競技場で伝道師として説教も行ったのでした。国内の大会で、初めてハロルドとエリックは対決します。自信を持って臨んだハロルドですが、決して美しいとはいえないフォームで走るエリックに敗北します。ショックを受けたハロルドは、サム・ムサビーニというプロのコーチを雇うことを決意します。ハロルドの行動に、大学の理事達はいい顔をせずサムを毛嫌いしますが、ハロルドは自分の考えを押し通します。そして、100・200mのオリンピック代表に、エリックとともに選ばれます。
炎のランナーのネタバレあらすじ:転
オリンピックに向けて出港した船上で、エリックは競技の予選日が安息日にあたることを初めて知ります。何とか日程を調整するべく上層部に掛け合いますが、難航したまま一行はパリへ到着、オリンピックが開幕するのでした。英国主催の親善パーティーの席上、政治的な思惑も含めて上層部から強く出場するようにいわれるエリックですが、自らの信仰に基づき、安息日の出場を固辞します。そこに、皆の協力で安息日にかからない出場種目400mへの変更が提案され、無事に出場できることになりました。200mに出場したハロルドは、アメリカの選手に惨敗します。落ち込むハロルドを、サムは手紙で叱咤激励します。
炎のランナーの結末
実は、上層部の嫌がらせにより、サムは競技場にすら足を踏み入れることができなかったのでした。その屈辱をバネに、国民か注目する中、100mで見事優勝します。サムは祝福しますが、ハロルドは今までの不当な扱いを思い、心から喜べませんでした。400mの決勝の日。強い信仰心を胸に、期待通り優勝するエリック。帰国の途についた彼らを待ち受けていたのは、全国民の祝福と称賛でした。そんな中、ハロルドだけは、ひっそりと船をおり、1人恋人の元へ向かいます。その後、パリオリンピックにおける、彼らの苦悩と喜びに満ちた栄光は、永く国民の間で語り継がれるのでした。
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