シチズンフォー スノーデンの暴露の紹介:2014年アメリカ、ドイツ映画。ドキュメンタリー映画作家のローラ・ポイトラスに情報機関の上級スタッフでシチズンフォーと名乗る人物から重要な機密情報を持っていると接触がある。その人物は元CIAのスノーデンという男はアメリカ政府の驚くべきスパイ活動を暴露していく。第87回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画。
監督:ローラ・ポイトラス 出演:エドワード・スノーデン、グレン・グリーンウォルド
映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シチズンフォー スノーデンの暴露の予告編 動画
映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」解説
この解説記事には映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シチズンフォー スノーデンの暴露のネタバレあらすじ1
ドキュメンタリー映画作家のローラ・ポイトラスにシチズンフォーと名乗る人物から接触がある。このシチズンフォーと名乗る人物は自分を情報機関の上級スタッフと説明し、重要な機密情報を持っていてそれを共有したいがこの接触には高いリスクが伴うと言う。そして最後にこの自分が持つ情報を表に出す事をどうか躊躇しないでくれとあった。
シチズンフォー スノーデンの暴露のネタバレあらすじ2
2012年の12月、匿名の人物がジャーナリスト、弁護士、作家であるグレン・グリーンウォルドに接触してくる。しかし彼らは安全な接触方法が確立出来ないがために交信は行き詰まってしまう。その一ヶ月後、ローラが暗号化されたあのメールを受け取るのだった。それは「あなたが何を買ったか、誰に電話をしたか、友達は誰か、どんなサイトを見たかなどが全てアメリカ国家安全保障局システムの手の中にある。」というものだった。ローラはこの情報を共有する上で自分に危険が伴い、自分が撮影してきた映像をアメリカの国境で押収されるのを防ぐ為にベルリンに引っ越す。
シチズンフォー スノーデンの暴露のネタバレあらすじ3
ウィリアム・ビニーはアメリカ国家安全保障局システムの伝説的な数学者で冷戦中には核の脅威を分析した。90年代、彼はインターネットや数学のデータ分析の方法に焦点を変えていったのだ。彼もスノーデンの様にアメリカ政府の機密情報を表に出そうと活動した一人である。彼はある講演会に呼ばれ、自分が知るアメリカ国家安全保障局の事を語る。彼は軍隊で4年間過ごしその後アメリカ国家安全保障局へ入ったと自分のバックグラウンドを説明。そこではデータ処理などをしていて仕事は楽しかったが、9.11が起こった数日後にアメリカ国家安全保障局は全国民をスパイする事を始めたと言う。そしてAT&Tというアメリカ最大手の電話会社をハッキングして全国民の通知記録を調べ始めたのだ。ウィリアム以外にも他に4人のアメリカ国家安全保障局職員がこのプログラムについて説明を受けたと言う。彼らは政府の内部で働かされ、さらに政府からこの機密情報を漏らさせない為に強迫じみた事をされていたと言う。彼の元には銃を持って、やって来たと言った。
シチズンフォー スノーデンの暴露のネタバレあらすじ4
この他にもアメリカ国家安全保障局は2011年から世界最大の傍受通信のための倉庫を作り始め、今ではアメリカや世界中に監視の設備が出来ている。2012年、これらの摘発を受け、裁判にかけられたアメリカ国家安全保障局だったが重役のキース・アレクサンダーはこれらの全ての疑惑に対して否定している。2006年に技術者のマーク・クレインがアメリカ国家安全保障局によるAT&Tのスパイ行為を明らかにし、顧客らが訴訟を提起したが、数年たっても判決は出ていない。
シチズンフォー スノーデンの暴露のネタバレあらすじ5
2013年6月3日、ローラとグレンは香港のホテルにてスノーデンに会い、彼にインタビューをする。そこで彼はアメリカ国家安全保障局がアメリカの一般国民の情報を収集しているなどのスパイ行為を暴露するのだった。彼はメール内容やクレジットカード情報、パスワードの情報すらスパイされていると言う。さらにホテルの部屋にある電話を指差し、これらのIP電話は盗聴器として遠隔起動出来る事、パソコン一つで10億件の通話や通信を監視出来る事等も説明する。その6時間後、グレン達と共にインタビューをしたレポーターがスノーデンの許可を得てこの暴露内容をメディアに公開する。するとメディアがアメリカの安全の為のプライバシー侵害、と取り上げ始める。彼らは再びメディアに政府がマイクロソフト、ヤフー、グーグル、フェイスブック、AOL、スカイプ、ユーチューブ、アップル等の各社サーバーに直接侵入している事を公開する。
シチズンフォー スノーデンの暴露の結末
2013年6月10日、グレン達がスノーデンのインタビューの様子をメディアに公開するとテレビではスノーデンの暴露の事で一色になる。するとスノーデンが滞在しているホテルの部屋にメディアが電話をしてくる様になり、身の危険が迫る。ローラも何者かに付けられている事に気付き、ベルリンに、グレンはブラジルに行く。21日にアメリカ政府はスノーデンを起訴して香港に彼を引き渡す様に頼む。しかしその二日後、ウィキリークスがスノーデンの為にモスクワへの航空チケットを手配する。ロシアに亡命した後スノーデンは、彼の為に自らもモスクワに引っ越した彼女のリンジー・ミルズと一緒に暮らしている。
以上、映画シチズンフォー スノーデンの暴露のあらすじと結末でした。
スノーデンという2016年の映画を観た後に、もう一本前のこの作品がたまたまオンエアされていたので、見ました。世界的にもニュースになった人物ということもあり、第87回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞したということで、内容も気になりました。普段何気に使うインターネットでも、世界の機密情報を扱うような企業や国家レベルの問題になってくると、監視社会や情報社会の中で様々なやりとりがなされていて、問題が起こったときの影響力やダメージがすごいんだなぁと思いました。内容は、多少脚色はされている部分はあるかもしれませんが、中々見えてこない部分こそ、映画化されると、問題提起されることでより注視されるので、ドキュメンタリーならではの見せ方だなーと思いました。